さて先日、電力各社の株主総会がおこなわれました。
一般株主の率直な声として、「原発見直しや廃止」が動議されたが
すべて大株主らの支持のもと経営者サイドの原発継続が承認される結果となった。
また、玄海原発では経産省が“安全”説明会をセッティングして
「住民に説明した」というアリバイ作りのあとに、
急遽、県知事に海江田経産相が原発再稼動をたのみこむという茶番劇を演じている。
この人たちはいったい福島原発事故の何を見ているのだろうか？
自分のところの原発が安全だと、どうしていえるのか？
原発ムラの打ち出の小槌の威力は人をここまで堕落させるのか。・・・
あの竹中平蔵という日本経済を奈落に導いた人間でさえ、
「溺愛的」東電救済策はモラルハザードであり、
株主責任を追及し、清算させたうえで、国が主導権を持って賠償すべきだといっているのだ。
ということは、
この茶番劇が よほどの狂気の沙汰か、国民を馬鹿にしたふるまいだということである。
国民からまきあげた「原発補助金（電源三法）」をばらまく権力とそれに群がるひとたち、
「資本主義はついに自浄作用を完全に失くしたのか」と、訴えるどころか、
そのムラ体制を擁護してはばからないマスメディア、
そのマスメディアの報道に密着依存をあらわし
なんの義理があってか「節電」するひとたち。・・
ほんとうに小出先生が嘆かれるように、
世界中から「愚かな国民」とよばれてもしかたがないかもしれない。
子や孫の行く末など気にもしない原発御用達放射能歓迎既得権益擁護派は、
とうぜん子育て世代の窮状にも まるで無神経で、
また、子ども手当てや教科書無償化を「ばらまき」だと腐しつつ、
自分たちへのばらまきだけをスルーさせて涼しい顔。・・
どうしても原発をつづけたいのなら、
経産省が手を退いて、一切の補助金をカットしてから、
自力でやれるものならやってみればいいのだ。
それが自由主義経済の原則でありルールであろう。
電力料金が高くなれば企業が海外シフトするというのは経団連会長の虚言であり、
すでに世界中でも特段に高いために（・それは補助金浸かりの電力側の放漫経営ゆえ）、
もうすでに製造業のあらかたはとっくのむかしに日本を飛び出しているのだ。
残った企業はそれぞれに自家発電シフトをかまえている。
おんぶに抱っこの独占企業の電力各社には
これ以上の料金アップをゆるさないで、企業努力に向かわせることである。・・・
