次期NHK会長:籾井現会長の再任反対、推薦・公募制を求める署名運動、スタート

2016811

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項目の要望署名運動、今日から
 NHK経営委員会は、来年1月に籾井勝人・現会長の任期が満了するのに伴い、目下、次期NHK会長の選考を進めている。

私が共同代表の1人になっている「NHKを監視・激励する視聴者コミュニティ」は全国の18の視聴者団体と共同で、今日(811日)から、次の3つの項目を求める署名運動を始め、随時集計して経営委員会に提出することになった。

1. 公共放送のトップとして不適格な籾井現会長を絶対に再任しない
こと

2. 放送法とそれに基づくNHKの存在意義を深く理解し、それを実現
できる能力・見識のある人物を会長に選考すること

3. 会長選考過程に視聴者・市民の意思を広く反映させるよう、会長
候補の推薦・公募制を採用すること。そのための受付窓口を貴委
員会内に設置すること

特定秘密保護法案、安保関連法案、沖縄の基地問題、「従軍慰安婦」問題をめぐって、NHKの国策報道の体質があらわになった。特に、問題の核心を伝えないNHKの報道の不作為、自主自立の要というべき調査報道の劣化は、国民の知る権利に背き、民意の形成に少なからぬ悪影響を及ぼした。

遠くない時期に改憲が政治課題に上ることが予想される今、NHKが権力監視機能をいかに果たすのかどうかは、わが国の民主主義の行方に甚大な影響を及ぼす。とりわけ、籾井氏のようにNHKをまるで政府の広報機関のように公言してはばからない人物がふたたびNHKのトップに就くような事態はあってはならない。

多くのNHK視聴者の方々が、この署名に賛同下さるようお願いしたい。署名は用紙による集約とネット署名による集約の両方を行う。

用紙による署名
 署名用紙は次をダウンロ-ド
 http://bit.ly/2aVfpfH

署名用紙は下記へ直接郵送いただくか、署名用紙の末尾に記載された取扱団体へ届けて下さい。
 〒134-0083 江戸川中葛西五郵便局局留 視聴者コミュニティ
渡邉 力 宛

ネット署名
 署名の入力フォームは次をダウンロード
 https://goo.gl/forms/G43HP83SSgPIcFyO2  
 そこに書かれた注意事項をお確かめの上、送信下さい。メッセージも、ぜひ、お願いしたい。お送りいただいた署名とメッセージは個人情報を伏せた上で、
 https://goo.gl/GWGnYc

に掲載することになっている。他の賛同者の方々の名簿、メッセージ等もご覧いただき、署名の呼びかけとあわせ、拡散いただけるとありがたい。

 

用紙の署名簿には「メッセージ欄」がないが、「メッセージ」も送りたい!と思われる方は「用紙」と「ネット署名」両方出していただきたい。ただし、重複してカウントされないように「ネット署名」の「紙署名との重複」欄に必ずチェックをいれていただくよう、お願いしている。

署名の第一次集約

913日に定例の経営委員会が開かれ、その日に、経営委員会内に設けられた会長「指名部会」(全経営委員で構成)が開かれることから、署名の第一次集約は910日(土)とし、912日に第一次集約分を経営委員会に提出する予定にしている。

署名用紙の全文は次のとおり。

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2016811
NHK
経営委員会 御中

次期NHK会長選考にあたり、籾井現会長の再任に絶対反対し、
         推薦・公募制の採用を求めます

呼びかけ団体
      アクティブ・ミュージアム「女たちの戦争と平和資料館
(wam)NHKとメディアを語ろう・福島/NHK問題大
阪連絡会/NHK問題京都連絡会/NHK問題とメディアを
考える茨城の会/NHK問題を考える岡山の会/NHK
題を考える会・さいたま/NHK問題を考える堺の会/
      NHK問題を考える滋賀連絡会/NHK問題を考える奈良の
会/NHK問題を考える会・兵庫/NHKを憂える運動セン
ター・京都/NHKを考える東海の会/NHKを監視・激励
する視聴者コミュニティ/政府から独立したNHKをめざ
す広島の会/「戦争と女性への暴力」リサーチ・アクシ
ョンセンター(VAWW RAC)/時を見つめる会/放送
を語る会/籾井さん!NHK会長やめはったら受信料払い
ます京都の会

  来年1月に籾井現会長の任期が満了するのに伴い、貴委員会は目下、次期NHK会長の選考を進めておられます。
 私たちは、放送法の精神に即して、NHKのジャーナリズム機能と文化的役割について高い見識を持ち、政治権力からの自主・自立を貫ける人物がNHK会長に選任されることを強く望んでいます。
 籾井現会長は、就任以来、「国際放送については政府が右ということを左とは言えない」、「慰安婦問題は政府の方針を見極めないとNHKのスタンスは決まらない」、「原発報道はむやみに不安をあおらないよう、公式発表をベースに」など、NHKをまるで政府の広報機関とみなすかのような暴言を繰り返し、視聴者の厳しい批判を浴びてきました。このような考えを持つ人物は、政府から自立し、不偏不党の精神を貫くべき公共放送のトップにはまったくふさわしくありません。

次期会長選考にあたっては、視聴者の意思を反映させる、透明な手続きの下で、ジャーナリズム精神を備え、政治権力に毅然と対峙できる人物が選任されるよう、貴委員会に対し、以下のことを強く要望いたします。

1. 公共放送のトップとして不適格な籾井現会長を絶対に再任しない
こと
 2.  放送法とそれに基づくNHKの存在意義を深く理解し、それを実
現できる能力・見識のある人物を会長に選考すること
 3. 会長選考過程に視聴者・市民の意思を広く反映させるよう、会長
候補の推薦・公募制を採用すること。そのための受付窓口を貴委
員会内に設置すること

初出:醍醐聡のブログから許可を得て転載

〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 https://chikyuza.net/

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