先日の児玉龍彦東京大学先端科学技術研究センター教授の
国会陳述の話しには感銘しましたが、
放射線計測機材の件では、少し、気になる発言がありました!
小松梨津子氏という方からの経由メールで
ECRR科学事務局長のクリス・バズビー博士も指摘してるのですが
尿検査では、内部被曝は、過小評価になる。呼吸器の胸のリンパなどのウランは尿検査では計測できないからだそうで、
むしろ、髪の毛を使う世界でただ一つのドイツの検査を勧められていますよね。
この件を、小松梨津子氏が矢ケ崎克馬先生にも申し上げ確認してもらったところ、
髪の毛によるドイツ検査を今してない福島の子供たちも、今の髪の毛が被曝証拠になるから、
保存しておくことを勧めておられたとか。尿では保存不可能だが、髪の毛なら保存可能ですから。
福島の子供たちは、科学的証拠を保存する必要が在るとクリスバスビー氏も語ってますよね。
ただし、この髪の毛を使って、世界で唯一検査できるのは、ドイツの「マイクロトレースミネラース社」
英文名「Micro Trace Minerals」の会社だと、クリスバスビー氏も指摘なさってます。
ウラン235(U-235)も、238(U-238)も、プルトニウム(Pu)も、ストロンチウム(Sr)も、水銀(Hg)も、あらゆる元素が、
このドイツ製なら検出できるのだそうです。」と在ります。
それなのに、日本では、現在どんな放射能分析機を使っているかというと、
ほとんどが、アメリカ製とフランス製で、原発推進優先国の機械だそうです!
「日本分析センター」「原子力研究所」「放医研」「金沢大学低レベル放射能実験施設」「日本食品分析センター」など‥‥
日本の殆どの「大学」「研究機関」が設置しているのは、
アメリカ製の放射能測定器で、「セイコー・イージーアンドジー」英文名「SEIKO EG&G」社を通して購入されているとか。
日本食品分析センターは、この「セイコー・イージーアンドジー」社から購入し、
「オルテックのゲルマニウム分析機1台が1500万円。1000秒計で、17分しか検査にかからないが、
そのかわり、検出下限値が、2から10Bqの大雑把さで、
アメリカの水道水基準値の「0.111ベクレル/Kg」までの水道水用セシウム検査機にも充当できないシロモノだったとか!
アルファ線測定器も、日本分析センターは64台、金沢低レベル放射能実験室は30台も、全てここからの購入とか。
金沢大学の低レベル放射能実験室の山本教授は、今回、関東地区でプルトニウムは検出していませんしね。
クリスバスビー氏は、「イギリスにおいて、既に、福島原発震災で放出されたプルトニウムが、出ている」と発言され
「どうしてそれが言えます‥‥か」と衆議院会館で質問を受けたクリスバスビー氏は、
「イギリスには、オルタマスタンという所に、大量の空気を吸うエアフィルターが在る。15年間前までさかのぼって見ることが出来る。
ずっと、低迷していたグラフが、突然、3月11日以後、垂直に上がり、
と白板に書き、
その垂直に上がるグラフは、さらに白板を突き抜け天井迄届くまで上がっている」と語られたそうです。
しかに我が国の検出器からは、プルトニウム検出の報道は、ほとんど聞かれませんよね
先日の児玉龍彦教授の話の中で
「我が国の検査技術力でも十分検査できるハイレベルの機材が
大学や関係機関に揃っているから‥‥」
っておしゃっておられた点が
少し、ひっかかりました・・・
検査機械が鈍感な「原発推進を優先する国の計測機」で
日本の未来を担う子供は守れるはずが無いと思ってます。
アメリカの水道水さへ監視することが出来ない会社の計測器を与えられ、
従っているようではダメだと思います。
1997年の日本の沖縄県鳥島での米軍の誤爆による劣化ウラン弾1520発直撃地の土壌検査さへ、
一度たりともウラン238(U-238)の数値が検出されなかった!!!
のも、アメリカ製の放射線計測器なら出無いように作っているから出ない筈!!
フランスやアメリカの放射線検査危機に全面的に頼っている現状では、
不安は根本的には解消しないでしょう‥‥
低線量被曝量、内部被曝を考える際はもちろん、
外部被曝の場合でも
放射性計量機材の精度も問題と
検出対象となる放射能を放出している
放射性物質の種類(いわゆる「核種」‥‥これは最低でも40種類以上あるのですから‥‥!!)の
この2つも、同時に、注意してチェックしていかねばならないのです!
このへんの点までも、キッチリ指摘してる情報は
以外と少ないのが気になります・・・
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 http://www.chikyuza.net/
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