琉球弧収奪(なんせいしふと)の十数年と「安保3文書」3年目の現在を見つめる3月のスタンディング


琉球弧収奪(なんせいしふと)の十数年と「安保3文書」3年目の現在を見つめる
3月のスタンディング
https://shimajimastanding.blogspot.com/2025/03/328.html

3月28日(金)19:00~20:00(荒天中止)
JR新宿駅東南口

〈呼びかけ〉
島じまスタンディング ishiisugito@gmail.com (石井)
STOP大軍拡アクション 090-6185-4407(杉原)

3月
◇3.27 1879年の「沖縄県」設置から146年(日本軍が首里城を占拠し、廃藩置県を通達)
◆3.28 2016年の「与那国駐屯地」開設から9年(2014年4月、久部良地区、祖内地区で着工)
◆3.26 2019年の「奄美駐屯地」「瀬戸内分屯地」開設から6年(2016年6月、大熊地区、節子地区で着工)
◆3.26 2019年の「宮古島駐屯地」開設から6年(2017年10月、千代田地区で着工)
◆4.1 2021年の「保良訓練場」使用開始から4年(2019年9月着工)
◆3.16 2023年の「石垣駐屯地」開設から2年(2019年3月着工)
◆3.21 2024年の「勝連分屯地」に第7地対艦ミサイル連隊発足から1年

日本の近代史は、沖縄収奪の歴史でもある。アジア太平洋戦争末期から現在まで
の日本の歴史は、日米共同の沖縄収奪の歴史でもある。ソ連解体後の日米〝安保〟
体制は、収奪の範囲を琉球弧全域に広げた。2014年、与那国島で自衛隊の新基地
建設が南西シフトの具現化として始まった。

この十数年の間に、ヨナグニウマを追い出し、アマミノクロウサギが暮らす山を
削り、宮古島の住民を騙し、石垣島のいのちのおおもとの山のふもとの水源域を
奪い、日本政府が次々に基地を造ったのはこの島じまを守るためではなかった。
この146年の間に、日本やアメリカが島じまに対して行ってきたのは軍事植民地
化と戦場化であり、島じまを守ることではなかった。そこでは一貫して、大国の
覇権と、そこにまつわる利権のために、島じまが奪われ利用されてきた。

2021年、対中国軍事戦略の目的を隠蔽・正当化し、日米の南西シフトを次の段階
へと跳躍させるための燃料として、「台湾問題」が投げ込まれた。台湾を守るた
めであるかのように。そして2022年12月、「安保3文書」が閣議決定された。

今年3月
◆2025.3.24 「宮古島駐屯地」へ陸自 電子戦部隊配備
◆2025.3.24 自衛隊「統合作戦司令部」発足(市谷)ー在日米軍「統合軍司令部」も発足?
◆2025.3 「湯布院駐屯地」に第8地対艦ミサイル連隊発足(2024.4.14に第2特化団発足)
◆2025.3 九州各県と山口県の「先島5市町村」12万人の「避難住民の受入れに係る
初期的な計画」完成予定

「安保3文書」3年目の3月、琉球弧を「戦域」とする日米共同作戦計画の臨戦態
勢を現実のものとするために、自衛隊統合作戦司令部が発足する。ミサイル攻撃
やドローン攻撃の実効性を高めるために、宮古島に電子戦部隊が配備される。そ
れに伴い宮古島の保良集落では、5年以上にわたって「ここには人間が暮らして
いる」ことを訴えてきた方々の住居の正面で、自衛隊員宿舎の建設が始まった。

同時に、「先島12万人」の避難計画策定が進む。八重山や宮古の住民が避難しな
ければならない事態とは、軍隊が作戦遂行のために住民に島を明け渡させること、
以外にあり得ない。住民を守るためではない。

来年3月
◇2026.3 「石垣駐屯地」へ陸自 電子戦部隊配備計画
◇2026.3 九州に敵基地攻撃ミサイル先行配備計画

そして来年3月には、敵基地攻撃ミサイルの配備が始まる。「12式地対艦誘導弾
能力向上型」、米国製「トマホーク」、「潜水艦発射型誘導弾」、「島嶼防衛用
高速滑空弾」、「極超音速誘導弾」…、新型長射程ミサイルの開発・量産・配備
と弾薬庫の増設が、次々に計画されている。

こうした状況を見つめるための、そして琉球弧の島じまを奪わないための、3月
のスタンディングを行います。ぜひご参加ください。