【VOA 】 時間 : 12/4/2018 (翻訳 金剛力士)
人権団体が中国政府に労働者と学生の釈放を求める
国際人権機関である「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」は、中国政府に対して、拘留中の30数名の労働者および左派(マルクス・レーニン主義・毛派)の学生を釈放するよう求めている。 これらの人々はしばらく前に深センの会社 で労働組合を結成しようとしたところ会社から解雇され、その後抗議を行ったところ、当局に拘留されました。
ヒューマン・ライツ・ウォッチは火曜日、中国政府にこの30数名の学生と労働者および組合関係者を釈放するよう要求しました。彼らは今年の夏、中国政府が全国的に展開した治安維持取り締まり運動の中で逮捕されました。
今年7月、溶接製品を製造している深セン佳士会社の労働者は従業員の解雇に抗議しました。会社側の解雇理由はこれらの労働者が労働組合の設立に関する規定に違反したというものでした。
当局はその後労働者を逮捕したが、全国の多くの大学生や人権活動家たちが労働者を支持し、抗議やデモを行い、その中の一部の学生曰く「私達は有名大学のマルクス主義を信じる大学生です。」
ヒューマン・ライツ・ウォッチは火曜日声明を発表し「当局は直ちに逮捕及び失踪させられたこれらの学生と労働者を釈放するべきだ」と述べました。
本部がニューヨークにあるヒューマン・ライツ・ウォッチ・チャイナ部門のオブザーバーである王亜秋氏曰く「皮肉なのは、中国政府は自身で社会主義の政府であると標榜していながら、マルクス主義を信じる若者の抑圧に手を下したことです。」 王亜秋氏曰く「全世界の労働組合と大学が団結して、中国の労働者と学生と一緒に、中国政府による労働運動の弾圧に反対すべきです。」
中国政府公安部はこの呼びかけに対していまだ何のコメントも発表していない。
訳者補足(今年度の中国の年間治安維持費は22.4兆円、軍事費は18.6兆円)(出所:世界のニュース)