福島原発行動隊のボランティア活動に参加しました

連帯・共同ニュース第142号 2011年8月24日

<9条改憲阻止の会>

■ 福島原発の30㌔圏内にある久之浜でのボランティア活動に参加しました。久之浜はいわき市四倉の近くであり、原発圏内29㌔の地点にあります。ここは津波と放射能汚染で復旧作業も放置されたままのところですが、この地区の青年などが町の復興のために8月27日に花火大会を企画し、そのための道路整備などの手伝いに行ったのでした。作業内容はもともと道であつたところが大震災以降放置されたままで草が生い茂るようになったところを、道として復旧したのです。草を刈り道として修復したのです。これを企画したのは福島原発行動隊です。福島原発行動隊は福島第一原発の暴発防止や原子炉の安定のための作業をすることを原則としているためにこうした活動は予定されていません。このための行動を30㌔圏内のモニタリングを含めて政府や東電と交渉中です。こうした中である会員の30㌔圏内での瓦礫の撤去などを独自活動としてやろうという提案があり、番外編としてやろうということになったのであす。バスで48人が参加し、費用も参加者負担で行いました。現地での合流組みを含めると51人の参加でした。行動隊は年齢制限があるのですが、この行動は制限もなく若い人も加わっていました。9条改憲阻止からは江田、吉岡、三上が、現地からは佐藤が参加しました。

■ 久之浜海岸の近くの家々は津波でやられたままの家が多く、車なども赤錆びたまま放置された状態でした。多くの家には塀や壁に「解体可」と書かれたものが数多く見られました。避難したままもう戻らないという意思表示なのでしょうが初めての光景に驚きました。また、多くの家(廃家にも)にはひまわりなどの花のペンデングが施されていました。これは人々の希望や祈りが込められたものでしようが、胸が突かれる思いのするものでした。放射能汚染の深刻さが明らかになる一方で、政府は混迷を続けるだけで、30㌔圏をどうするのかの方針をだしてはいません。汚染度の正確な地図も提示されてはいません。僕らはこの周辺の人々の復旧活動を、放射能汚染から子供を守る活動とともに支援していきたいと思います。25日には福島の子供たちの対政府交渉も行われます(9時30分~14時参院会館101号)。

■ 8月27日(土)13時~28日(日)の討論合宿が迫りました。これからでも参加可能ですので申込下さい。場所は本郷三丁目近くのホテル機山館(03-3812-1211)ですのでこれからでも都合がついた人は参加を願います。実のある秋のために。(文責 三上治)

〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 http://www.chikyuza.net/
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