福島県、相馬の馬追い祭り

中橋安彦さん49歳は25年連れ添った妻を、津波で無くした。墓参りに中橋さんはケーキとチョコレートを供えて手を合わせる。妻は甘いものを食べる時幸せだった。

彼は悲しかった。

仲橋さんは先祖代々相馬の馬追い祭りの中で育ち、彼は「ここでやらないと、決めたら後悔する、妻の供養になる。妻はいつも甲冑を整えてくれた。」。

結婚して女房に相馬の馬追いを手伝いをさせて、苦労かけたと思ったけど、出陣の時、

「中橋克彦、供養のために、出陣有難う。これより出陣いたします。」

相馬の馬追い行列、原発事故にも拘わらず3万人の観客が集まり例年500旗が80旗になったが、中橋さんの今年の馬追いが終わった。中橋さんは帰るのは妻のいない家だった。

中橋さんは言う。「こうやって、無事終えられたのは、女房の加護だ。

                  大粒の涙。