風評?「ロジ」を組織することこそ政府の仕事/最悪の事態にそなえるべき時/小出氏へのインタビュー

(19日0時40分)

さきほど、いわき市の市長がTVで窮状を訴えられていました。食糧も燃料もない状態で、物流が途絶しているとのことです。本当に胸が痛みます。

原発が危機的状態にあることは否定できませんが、それだからこそ、取り残された人たちの救済・救出に全力で取り組むべきです。

この問題では、「風評」ということが言われていますが、最悪の場合を考慮せざるを得ない以上、30キロ圏外にも危険が及ぶことは想定されることです。またアメリカ政府も80キロ以内への立ち入り禁止を指示している状況です。

すでに「危険というのは風評」、「じっさいは安全」と言って、商業ベースで物流・輸送できる段階ではありません。ロジスティクスがなにより重要なのですから、それをこそ、政府が組織しなければなりません。

車両をチャーターし、公務員を動員し、必要であれば「民間人」も募るべきでしょう。あるいは海上経路での大量輸送や、輸送機による空中からの物資投下など、手段はいろいろあるはずです。

こうした場合「官邸」の知恵ですべてを動かそうというのは、無理です。仕事の分担を決め、責任は自分がとる、というのが指導者では・・・。いまの官邸にそれを求めるのは無理というべきでしょうか。

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(18日22時20分)

朝日ニュースター「ニュースの深層」で、飯田哲也氏(環境エネルギー政策研究所所長)が出演、非常に参考になる話でした。

大事だと感じた点を何点かあげておきます。

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マスコミがひろめている、レントゲンなどとの比較はまったく間違い。

怖いのは、放射性物質の吸引による体内被曝。(継続して被爆することになる。)

冷却が間に合わず、格納容器が崩壊すると、いまとは比較にならない量の放射性物質が大量に放出される。

周辺地域ではもっと離れるべき。

離れたところでは屋内退避は有効である。格納容器が崩壊したばあい、発生する放射能雲をやり過ごすことが大事。

(以上 飯田氏による)

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現場は頑張っていますが、官邸は判断能力・対応能力を喪失しているようにみえます。

対応は完全に後手にまわっています。

格納容器が崩壊したばあい汚染拡大の情報が的確に伝わるかも楽観できません。

崩壊を想定すると、どこまで離れるべきでしょうか?

判断基準の一つは、アメリカ政府の指示(福島第一原発80キロ以遠への退避)では?

これはシミュレーションにもとづいた数字のようです。

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(18日16時05分)

小出裕章氏(京都大学原子炉実験所助教)への電話インタビューが「ビデオニュース・ドットコム」に掲載されています。

http://www.videonews.com/interviews/001999/001761.php

また、これを文字化したものも、「阿修羅」に投稿されています。

http://www.asyura2.com/11/genpatu7/msg/357.html

ぜひご覧ください。

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(18日12時49分)

東洋経済 http://www.toyokeizai.net/の次の記事に注目。

福島原発事故、ヘリ、放水車は冷却に無力、最悪な事態に備えた対応を

http://www.toyokeizai.net/business/society/detail/AC/eb1319139f189515ebfe759be275f9a5/page/1/