福島集団疎開裁判への判決について

きのう(24日)、福島集団疎開裁判の判決がでました。

http://www.youtube.com/watch?v=CfU_tMhDvzc

結論から言えば勝利半分、敗北半分です。

裁判所の事実認定では、

「(中長期的に)福島第一原発付近一帯で生活居住する人々

とりわけ児童生徒の生命・身体・健康について

由々しい事態の進行が懸念される」と、

原告側の主張を全面的に認めました。

郡山のこどもの命に危機がせまっていると

裁判所が認定したことになります。

郡山市、福島県そして国による今までの

安全大丈夫戻ってこい神話は、

この判決文によって木端微塵に覆されました。

裁判官にここまで国策反逆判決を書かせたことは、

市民の運動、皆さま方の応援の賜物と

感謝いたします。

しかしその後の論理展開は弁護士によると

「支離滅裂」「わけわかんねぇ」ものでした。

判決文には原告の訴えは「却下」。

私が乱暴にまとめれば「死ぬかもしれんから

死にたくなくて逃げたい奴は勝手に逃げろ。

あとは知らん、じゃ、さいなら」という

いわば見殺し宣言です。

判決文の前半と後半は全く別々の裁判官が真逆のことを書き、

三人目の裁判官が真ん中で繋ぐ文章に四苦八苦した、

という感じの滅茶苦茶な文章です。

ただ、ここまでが裁判官としては可能な限度精一杯の勇気

今までの日本ならば考えられないほどの成果がだされたとも

いえます。

以上、簡単にご報告いたします。

もとより裁判の勝ち負けは本質ではなく、

こどもの命が最重要な課題なので、

これからもご支援をお願いいたします。