1月16日予定の研究会のご案内をさせていただきます。今回は柴垣和夫先生をお呼びして、以下のような内容のご報告をしていただこうと思います。
今更申すまでもなく、戦後に「解体」させられたはずの日本の財閥は、とっくに再興し、今や新たに戦後形成された財閥をも加えながら、この国の政財界、また学問分野にいたるまでその歯牙にかけようとしています。彼らの狙いの一端ははっきりしているように思えます。それは軍事産業中心に産業再編成することです。そのための「秘密法」であり、戦争法たる「安保法制」の施行でした。今また「共謀罪」という形の治安維持法まで準備しています。米国ですでに行われている「軍事ケインズ主義」(国税を軍事部門に優先的に投入し、景気対策とする政策)を日本でも行おうとしています。原発再稼働や沖縄問題もこの事抜きにしては語れません。
このことを念頭に置きながら、柴垣先生のお話をじっくりお聞きし、今後どうすべきかを一緒に考えていければと願っております。是非ご参加ください。
日時:1月16日(土)1:30~5:00
場所:明治大学・研究棟第9会議室(2階)
JR「御茶ノ水」駅から徒歩4分―明治大学リバティタワー裏手
テーマ: 「新自由主義政策と新たな財閥再編-日本経済の進路」(仮題)
講師:柴垣和夫(東京大学名誉教授)
参考文献:『三井・三菱の百年』(中公新書)、『日本資本主義の論理』(東京大学出版会UP選書)、『日本金融資本分析』(東京大学出版会)など
参加費・資料代:500円
現代史研究会顧問:岩田昌征、内田弘、生方卓、岡本磐男、塩川喜信、田中正司、(廣松渉、
栗木安延、岩田弘)