経産省前テントひろばニュース テント強制撤去から3007日 原発再稼働糾弾!

吉本隆明生誕100年祭 11/23「いま、吉本隆明を問う」へのお誘い!
11月19日(火)夜、渋谷・ロフト9で開かれた「吉本隆明と60年安保闘争・全共闘運動」の報告
第一部の講演者は元東大助手共闘の長崎浩氏。「安保の後に大事なことが始まる」と言った哲学者・永田広志から、理論から思想へ、モラリズム、サルトルの思想の解除、そして感じることと創作活動について話され、1968年全共闘運動と、1981年の『反核異論』の吉本隆明について語った。
次に、元中大全中闘の曾澤伸憲氏が登壇。社会運動としての全共闘運動、存在の革命、マルクス・レーニン主義を超える言葉は?を語る。10・8と10・21の反戦闘争に意味があったのか? 議論不足。社会革命と政治改革、革命で政府がどう変わるのか?等、幾つもの疑問符を投じた。
続いて、歌人である福島泰樹さんは、エレクトリック・ピアノ演奏をバックに、死刑囚から約k60年ぶりに無罪となった袴田巌氏の詩を絶叫。福島さんは第二部終了後にも、同様の多くの詩の朗読を再開された。
第二部に移り、近現代思想史専攻の福井紳一氏からは、高校生運動、浅間山荘から連合赤軍、沖縄と新川明の反国家論 等が話され、吉本隆明に関しては、天皇制統一国家、天皇制と弥生文化の比率8;2、『家族・共同体・国家』、『反核異論』にも言及された。
高校時代に赤軍派だった金廣志氏からは、初めて吉本の作品に接したのは1971年、以降数々の著書を読み、結局、《自己否定》に関する妄想を、吉本隆明が覆したと述べた。
司会の高橋順一氏からは、福井氏、金氏、そして高橋氏自身も安保闘争・全共闘とのかかわりが高校生からであり、60年代活動家の多くが大学生だった諸状況とは異なると指摘した。
各々の話は、祭のメイン企画である23日の討論、シンポジュームに引き継がれ、おそらく近い将来、吉本隆明の思想の新たな展開があるだろう。
この日の参加者は約80名。この企画に先立って行われた11.14「吉本隆明と三島由紀夫-天皇制をめぐって」には約45名、11.7「隆明の少年時代を探索する」には20名が参加しています。
また、上記14日の第2企画「天皇制をめぐって」、およびこの日の第3企画は渋谷LOFT9のネットライブで配信されます。アーカイブはライブ終了後2週間まで購入可能(2,000円)です。  https://twitcasting.tv/

23日「日本教育会館」8F会議室300名の祭最終企画
*第一部 三上 治の基調講演;「戦争論」13:30~
*第二部 山本 義隆(元東大全共闘代表)と長谷川宏(哲学者・元東大文共闘)による対談
「全共闘と1960年代」14:00~
*第三部 小池 昌代(詩人・作家)、神山 睦美(文芸評論)、高橋 順一(早大名誉教授)によるシンポ
「それぞれの吉本隆明」15:10~16:40
100年祭 世話人 石上健二 記
原発が生み出す放射能こそ
地球環境への最大の脅威
【COP28で決まったこと】
今、アゼルバイジャンのバクーで第29回気候変動枠組条約締約国会議(COP29)という会議が開かれています。COPというのは、いわゆる気候問題への対策を協議するために、世界の首脳を集めて年1回開かれている会議です。そこで主に話し合われていることは、今CO2排出によって地球が温暖化して困っている、だからCO2の排出を減らしていきましょう、ということです。昨年のCOP 28では、「気候変動対策・脱炭素のために原発を進めよう」ということが全体で合意されました。
「28.…締約国に対し、…以下の世界的な努力に貢献することを求める。(e)特に、再生可能エネルギー、原子力、特に削減が困難な分野における炭素の回収・利用・貯留などの削減・除去技術、ならびに低炭素水素製造を含む、ゼロ排出及び低排出技術を加速すること。」(COP28成果文書)

【地球環境問題をトータルにとらえ直そう】
ところでこのCOP28の「気候変動対策のために原発を進めよう」という方針は正しいでしょうか?正しいはずがありませんよね。ではこの議論のどこに間違いがあるのでしょうか。私たちはそのことを共有しつつこれに反撃していく必要があると思います。
そのポイントは、地球環境問題をトータルにとらえ直すということにあります。今、地球環境を破壊している最大の原因は何でしょうか。一つは戦争です。ウクライナやガザの現状を見れば、一目瞭然でしょう。そして第二次世界大戦後の世界では、戦争と軍事行動によって実におびただしい環境破壊が引き起こされてきました。
【戦争と軍事行動による環境破壊】
まず原水爆実験があります。アメリカは1946年(裏面に続く)から58年まで、南太平洋マーシャル諸島で67回もの原水爆実験を行いました。実験場とされたビキニ環礁とエニウェトク環礁をはじめ、多くの環礁や島が破壊され、人びとの間ではガンや甲状腺異常、死産や先天的に障がいを持つ子どもが生まれるなどの被害が出ています。そして、アメリカをはじめとした核保有国が大気圏内で行った核実験により出た放射性物質は、今も世界中に残っています。
また、ベトナム戦争中には、アメリカ軍は枯葉作戦という作戦を行いました。対植物化学剤の一種を大量に使い,ゲリラの隠れ場所となるジャングルを枯れさせました。1961年から1971年まで、何種類もの薬剤を飛行機やヘリコプターで広範囲に散布し、その面積は全森林の30%にも達し、ベトナムの人々の間に数々の後遺症を残しています。
そして劣化ウラン弾があります。1991年の湾岸戦争の際、米軍を中心とする多国籍軍は「砂漠の嵐」作戦を実行しましたが、このとき300トン以上の劣化ウラン弾が使用されました。その結果、イランの人々の間でがん発生率が大幅に増加しています。
【気候変動論は重箱の隅をつつく議論】
人為的なCO2 排出によって地球環境が危機に陥っているという気候危機説は、これらの深刻な地球環境破壊を起こしてきた、アメリカという国の政府当局者によって1980年代に考え出され、以後世界に広められた仮説です。その当事者の一人である元アメリカ副大統領アル・ゴアが2006年に発表した『不都合な真実』という映画と本には、これらアメリカが引き起こした深刻な地球環境破壊は一切触れられていません。つまり気候変動論というものは、その出発点から、戦争と軍事行動という最大の環境破壊要因には目をつぶり、産業活動によって排出されるCO2の影響だけに着目している、重箱の隅をつつくような議論なのです。
【気候変動は仮説にすぎない】
もう一つ、仮に人為的なCO2排出によって地球が温暖化しているということが事実だとしましょう。しかしその対策に役に立つからと言って原発を増やし続けたらどうなりますか?いずれ地球は放射能まみれになりますよ。CO2を減らして温暖化を食い止めることができたとしても、地球が放射能まみれになって住み続けることができなくなれば、何の意味もありませんよね。気候問題は地球環境問題の一部に過ぎないのです。しかも何も実証されてはいない仮説です。
【原発こそ最大の環境破壊】
それに対して原発による環境破壊は明確な事実です。福島に残る広大な帰宅困難区域、デブリや汚染水の現状を見れば言うまでもありません。原発は過酷事故のリスクを免れず、ひとたび事故が起きれば、私たちの社会に計り知れない損害を長期間にわたってもたらします。そして通常運転を続けるだけで、どこにも持って行きようのない、数万年先まで人も生物も死滅させる放射性物質、核のゴミを増やし続けます。普通に考えて、原発ほど地球環境に悪いものはありません。
地球環境が本当に大事だと考えるなら、真っ先に原発を止めるべきなのです。 =後略=
11/15経産省前集会での自己の発言を文字にしたものです(漆原牧久)
シオニストの憂鬱 小川 治
イスラエルが暗殺してきたのは抵抗組織の幹部だけではない。ガッサ-ン・カナファ-ニは、その筆の力を恐れられイスラエルの諜報機関に暗殺された。
カナファーニ著『ハイファに戻って/太陽の男たち』河出書房新社
ナージー・アル・アリーも、若くしてロンドンで何者かに暗殺された。相手が誰であろうと遠慮なく批判する風刺漫画はイスラエルや米国だけでなく、産油国とその莫大な援助金に依存するPLOも辛辣に批判した。書店での立読みで、著者の写真を見て欲しい。こんな優しい笑顔を見たことない。
ナージー・アル・アリー著『パレスチナに生まれて』イソップ社、2010年6月
そして、リファアト・アル=アルイ-ルは、2023年12月6日にイスラエル軍の空爆の標的となり殺害された。 同じ年の11月1日に彼はSNSに英語詩を投稿した。その内容は、自分が死んだら白い凧をつくり、空高く飛ばしてほしい。空爆で殺された父を探して空を見つめる子供が「天使」がきたと思ってくれるように--。以下、終わりの3行。
私が死なねばならないなら/それを希望にしてほしい/物語にしてほしい
パレスチナ難民の子供たちは親から故郷の村の話しを聞かされて育ち、一度たりと見たこともない村の名前や景色(その多くは痕跡すらない)、家族の歴史がオ-ラルヒストリーとして受け継がれているという。
ユダヤ人の歴史は、迫害を受け続けた歴史でもある。信仰、詩、文学、芸術、他者への思いやりが苦しみから生まれるのであるならば、苦しみだけを与える者が生み出すものは何か。
サラ・ロイ氏と早尾貴紀氏の著述を要約する。 2008年
と同様に2023年10月からのガザ侵攻でも、イスラエル軍はガザの土地に戦車のキャタピラーで巨大なダビデの星を刻み、その航空写真を公開した。それらは大量虐殺や生活基盤の徹底的な破壊が、たんに治安を守るのではなく支配の完遂を誇示することを今回もまた示唆しているのだろう。だがロイに言わせれば、このダビデの星は支配の完遂ではなく、パレスチナ人に対する収奪と侮辱なのであり、そうした破壊と暴力なしには生きていけないという欠陥の暴露である(イスラエルの力に限界があること、ユダヤ人の生活に欠陥があること)。暴力は無力の裏返しだ。
最後に1930年代のマハトマ・ガンジ-のシオニズム批判。
パレスチナ入植より、生まれ育った国で自らの権利を
守るために闘うことが気高い行為である。
編 集 後 記
私たちの連日座り込み抗議行動に賛同し、ご参加いただける方を常時、募集しています。 参加可能な曜日、時間帯などを提示して応募(電話・メールでも可)しましょう。68年の世界的運動を経験した編集子は、いま国連におけるアメリカのイスラエルによるガザ戦争加担、ロシアによるウクライナ侵略、日本の原発政策を止めさせることが必要と考えるからです。
集 会・行 動 予 定
◆11月22日(金) 17時~18時
経産省前抗議集会
経産省前テントひろば 経産省正門前
◎ 経産省前の座り込み行動は、平日:12~16時(月~木)、13~17時(金)、土・日・休日:12~15時 ◎
◆11月24日(日) 12時~
脱原発 青空テントひろば・川柳句会
経産省前にて 選者:乱鬼龍
◆11月27日(水) 12時~13時
原子力規制委員会前(毎週)
◆11月30日(土) 18時30分~
『東海第2原発をいまこそ廃炉へ!』
データー改ざん・欠陥工事の隠蔽・財政破綻の日本原電に原発を動かす資格はない
会場:文京区民センター3A会議室
主催:とめよう!東海第2原発首都圏連絡会

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〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
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