経産省前テントひろば日誌12月15日版

経産省前テントひろば、脱原発テント設置日(2011年9月11日)から1807日目(2016年8月21日)にテント強制撤去。2022年12月15日は、座り込み4,114日目。これは、マハトマ・ガンディー「非暴力、不服従」の実践です。

◎ 今日はコロナの話で盛り上がった、煩わしい、早くなくなれ  12月9日(金)

小春日和ののんびりとした一日、今日は金曜日なので、午後1時からの座り込み開始だ。体調を崩していたWさんも復帰した。静かに座り込み開始だ。歩道上の枯れ葉も目立って多くなってきた。Obさんもサンケン太郎さんも復帰して、早い時間から座り込みに参加。椅子が埋まって来た。午後1時から3時ころまでは、わりと座り込みの人数もいるのだが、イロハネットのミーテイングが始まる午後3時からの時間帯は、やや手薄になってくる。前半は、いつものように何事もなく過ぎていくことが多い。

今日はコロナ話が盛り上がった。陽性者になっても症状はまちまちだ。1日2日で元気を取り戻す人もいれば、1週間も寝たきりになってしまう人、治っても倦怠感が長く続く人もいると聞く。しかし、私の身の回りの人では、なくなった人もいないし、重症患者になった人もいないが、煩わしい病気が早くなくなるのを望むばかりだ。(S・S)

◎霞が関の官僚たちに怒り、マスメディアも転向するな! 12月9日(金)

文科省からコールが聞こえる中、暗くなった経産省前でも「脱原発、…」コールで抗議行動を開始。

K.Mから前日の院内ヒアリング集会(「原発政策の大転換を許すな」東京集中行動、再稼働阻止全国ネットワーク)の結果を短く報告し、エネルギー危機を口実に原発を推進する矛盾、老朽原発の運転期間延長の危険を、経産省・原子力規制庁に訴えた、UPLANの動画を見て欲しいと紹介、Miさんが書いた経産省への申入書を本日投函した。

田中一郎さんが、OUR-PLANET-TV-HPから、12月3日の「福島県民健康調査」検討委員会で、小児甲状腺がん338人になったこと、保護者向けアンケート質問項目をめぐり県外・圏内委員が対立、健康調査の受信者が激減、このままでは健康被害・遺伝的障害が「闇から闇へ」葬られる、OUR-PLANET-TVが開沼博(東大)からスラップ訴訟を仕掛けられており支援・寄付をと訴える。

続いて、久方登場の火炎瓶テツさんが、熱弁とともに、経産省に向かって怒りの力強いコール。抗議行動が盛り上がってきた。

Moさんが、子ども食堂へのカンパのお願いとともに「座込め、ここへ」と「水に流すな」の歌。

Nuさんが、前日の院内ヒアリング集会を受け、霞が関の皆さんに真剣に仕事をしろ、ヒアリング時に名前も述べないで答えようとした、自分たちの仕事に自信を持て、原発の安全問題について経産省と規制委とで押しつけあっている、今朝の報道で「原発運転上限撤廃に道」と報道、ひとたび事故が起これば「国富の喪失」、この国の在り方を変えよう。

Hoさんが、院内ヒアリング集会で経産省の原稿読み回答を批判し、「吉野の家の守り神」を歌う。K.Mから12月4日の関電本店包囲と御堂筋デモが900人集めて行われたのに報道が無かったと報告。Obが、経産省に対して原発に固執するな、原爆の材料を残したいからか、嘘をつくな、何でもかんでも誤魔化すな、金魚の糞だ!

Miさんが、岸田政権が突然に何の脈絡もなく、独裁的に原発政策と防衛政策の転換しており、プーチンと習近平と同じだ、マスメディアも沈黙し転向している、頑張ろう。Baさん(たんぽぽ舎)が「年末助け合い運動」で山野労働者へのカンパの要請。Raさんが、原発推進と防衛予算、右翼のいやがらせ、経産省前テントひろばは越冬で頑張ろう。最後に、脱原発、老朽原発うごかすな、再稼働反対、運転延長反対、命を守れ、地球を守れ、未来を守れ、…のコールで終わる。(K.M)

https://twitter.com/keroppu8649/status/1601940580426485761 ケロップ

@keroppu8649(はしゆき)

経産省前テントひろば12月9日 (金曜抗議)の報告

火焔瓶テツさん登場:

「原発60年超、了承」ってなんですか。どこの誰が了承したって言うんですか?

有識者って誰ですか?

私ね、恥ずかしながら、昔、女性にプロポーズしたことがあるんですよ。相手の親に「どこの馬の骨だ」って言われましたよ。でも名前も言えないような有識者って本当に「どこの馬の骨!」でしょう?(そうだそうだ!の声)。東電前で「原発反対!」って糾弾していると、必ず「じゃあ、お前、電気使わねえの」って話しかけてくる人いるんですよ。

わかりました。あなたは原発賛成なんですね。一億歩譲って、そういう立場もあると認めましょう。だけどね、事故起こしたら責任取るの当たり前。事故起こして責任取ってない東電を糾弾するの当たり前だろう!これ原発賛成反対関係ないよ!

ねえ!火事起こしたら、火事消すの当たり前でしょう!火柱が見えてないって理由で10年以上もほっとくってことありますか!

ねえ、原子力亡者筆頭・経産省の皆さん!

皆さんが核物質を目に入れても痛くないくらい、原子力が大好きなことは、もうわかりました!

もう何億歩も譲って、あなた方の立場も、立場の一つだと認めたとしましょう!

あなた方、原発賛成派だと認めましょう!

だけどね、今回の60年超運転行動指針は、原発賛成反対関係ない!

あなた方、原発事故賛成派なの?

なるほど、あなた方が原発事故に賛成だって万歳三唱してる姿は見たことありませんよ。だけどね、指針の文言に表れた事実。あなた方、間違いなく、今現在、原発事故容認派でしょうが!

事故が起きる可能性放置するってことだろう、それ!

原発が作った電気を使ってしまっていたっていう原罪もあります。

だけどね、原発事故容認だけは許せないよ。お前らホントに恥を知れ!

シュプレヒコール!

経産省は恥を知れ!

フクイチ事故は終わってないぞ!

原子力は滅びの道だ!

もういい加減に目を覚ませ!

答えはひとつ脱原発!

脱原発!

そして、原発事故容認にまで踏み込んだお前らは、本当に疫病神だ。恥を知れ! (はしゆき)

◎ 汚染水の放出絶対に反対 12月10日 (土)

今日はOさんがお休みで3人でスタート。いつもの場所から、日当たりのいい経産省正門前に場所を変えて座り込んだ。午後1時ごろ、太陽がちょっとプラタナスで遮られて少し寒かったけど、他は、風もなく気持ちのいい日だった。この暖かさ、いつまで続くのかな?

セッティングした後、座っている丁度すぐ後ろに、工事の大きな車がエンジンかけたまま駐車したので、排気ガスがひどく、Uさんは少し離れた場所にしばらく避難した。午後1時過ぎ、Hr君が来てくれた他は、訪れる人もなく静かだったので、私は週刊金曜日を一気に読んだ。特集はイランのことだったけど、「汚染水の海洋放出計画について太平洋諸島からの眼差し」という記事が、今、身近な問題なので興味深かった。外国からも懸念されている汚染水の放出絶対やめて欲しい。(I.K)

◎「今日は何もありませんでした」というお知らせ  12月11日(日)

https://twitter.com/keroppu8649/status/1601971242239942656/photo/1

「今日はなにもありませんでした」という良いニュースです。毎週が、先週みたいじゃ持ちませんからねえ。いやまあ、負けませんけどね。でも、やっぱり疲れますからね。普段いない方が、ずーっと座ってくれたり。右翼襲来を心配して、きてくれた。ありがとう!

落ち葉が、風で次々と降ってきて、すごい。銀杏の葉は絨毯のよう。ケヤキ、プラタナス。

イットクフェスは16時ごろ、パラパラ降った雨で、中止決定になったらしいけど、片付け始めたら、すぐに止んでしまったので、スタッフの人たち、口惜しそうでした。気の毒ですね。 (はしゆき)

◎ 東電連中の意地悪な質問に、怒りを感じた 12月12日(月)

きょうは裁判が3つもあった。①新潟避難者の損害賠償請求訴訟 ②袴田事件の報告会

?名張ぶどう酒事件の最高裁判決。

①は、近くの東京高裁だったので、事前の集会で資料が貰えるものと思い、午後1時過ぎに行ってみた。集会に着いてみたら、既に弁護団長の発言が終わっていて、集合した人々は傍聴券配布を待っていた。どのくらいの人が傍聴するのか見極める為に、傍聴券配布まで付き合うことにした。午後1時半になって傍聴券が77枚配布されたが、傍聴者は34名だったので、被害者一人目の証言が終わる午後2時半まで傍聴することにして、座り込んでいる人にショートメールをした。

一人目の証言。福島市に住んでいたが、3人の子供を放射能から守るためにお連れ合いを残して新潟に避難した。子供たちが「おじいちゃんおばあちゃんに会いたい」というので月1回、一泊程度の福島帰りをしていたが、お連れ合いとの間に溝が出来て2年後に離婚。「原発事故が無ければ、今でも家族5人で幸せに暮らしていたでしょう」。これに対して東電側弁護士は「元ご主人の会社で県外に避難した人は幾人ですか?」「福島への帰省が一週間になったこともあったんじゃないですか」などと意地悪な質問の連続。原発事故を起きて家族が崩壊したことに対して、少しも反省することなく、「殆どの人が県外に避難することなく今でも生活している、県外避難はあなたのワガママ」と言いたいようだ。多くの人が傍聴して「東電の居直りを許さない」という声を挙げる事の大切さを痛感させられました。(保)

◎ 福島カレンダー完売しました 12月13日(火)

テントの強力な応援者、西東京市の久世さんより、座り込みの皆さんのお身体を心配して、今年もホッカロン6袋と、本当に暖かそうな膝掛け2個が送られて来ました。事務所に有りますので、ご自由にお使いください。お礼の電話をお掛けすると「なかなか、テントに行けませんので、皆様、お体に気をつけるように、宜しくお伝え下さい」とのことでした。

午後1時頃から、冷たい雨が降り出して、手が、かじかんでしまった。午後2時半頃には、雨も上がり、雲の合間から薄日が差し込み、幾分気温も上がったようだ。これも(昨日だろうか?)座り込みの場所を日陰にしていたプラタナスの枝がすっかり剪定されていて、お陽さまが当たったおかげだ。その後に物販のプロ、大島さんが見えられて、テントで購入した「ふくしまカレンダー」50部のうち、在庫の8部を全て購入して下さり、これで完売となりました。(感謝)(Y・R)

◎ 赤穂浪士の行動は筋が通っていた 12月14日 (水)

セッティングし終わったころ、官庁に務めていて、経産省にきた女性が「何をしているのか」聞いてきた。沖縄出身で、その後、世界中を周り、働き、つい先ごろまでは大阪にいて、今度は東京に来たと言っていた。ここで原発反対の座り込みをしていることを話し、チラシ類を渡した。彼女は、その後、経産省に入っていった。

倉田さんがきた。「今日は12.14で、赤穂浪士が討ち入りを果した日なので、早朝、泉岳寺に『おまいり』に行ったが、ごった返しをしていて『おまいり』どころではないので、ラクガンのお饅頭を買って帰ってきた」と、それをみんなにふるまってくれた。倉田さんは、「赤穂浪士が幕府の理不尽・不条理に対して筋を立てて、吉良上野介の首を取って、主君の墓に捧げたということは大事なことだ」と言った。そして、経産省への抗議の演説で、「原発爆発という理不尽・不条理に、経産省の職員は、政府への抗議とともに自らがそれをやってしまったことを反省して、その仕事を告発して、職を辞さなければならないのに、いま、岸田とともに原発政策の大転換を推進している、許せない」と主張した。

保っちゃんは、倉田さんの話を聞いて、「じゃあ、泉岳寺に行ってくるか。テント終了の前に帰るから」と泉岳寺に行ってしまった。午後3時を過ぎても帰ってこないので、ボチボチと片付けに入った。そこに保っちゃんは帰ってきた。少し早めだが、座り込みは終わりにした。東京西部ユニオンに2人は、三里塚で強制執行が行なわれる局面なので、三里塚にいっている。岸田の安保政策の急展開に対しても、怒りでいっぱいだが、自分たちの無力を感じて悔しい。(T・I)

◎ 何でも閣議決定の政府にNO! 12月15日 (木)

空が晴れ、暖かく気持ちの良い日だった。ヨーカンさんYさんと3人で、いつものようにセッティングした後、「汚染水流すな!ハガキ作戦」の相談をしていたら、昼食をとる間もなく、午後1時を過ぎてしまった。岸田内閣が安保3法案を改悪し、軍事費の増大を賄うため増税で国民負担を当たり前のように言っていることへの怒りの会話が続く。

遅番の人が来るまで、訪れる人はなかったが、ヨーカンさんと私が帰ったあと、Syさんと英語の先生が来てくれたそうだ。

帰宅して、午後4時から参議院議員会館で行われた平和構築提言会議をユーチューブで見た。「政府が勝手に憲法を上書きしようとしている、日米同盟一辺倒から脱却すべき」という考えに大いに賛成です。提言の内容は、ネットで読めます。明日閣議決定されそうなので、朝8時半から官邸前行動があるとのことですが、参加はちょっと無理。何でも閣議決定で決めてしまう内閣にNO!を言わないと駄目ですね。(I.K)

 

=====デモ・集会のおしらせ====

★12月21日(水)原子力規制委員会毎水曜昼休み抗議行動

★12月22日(木)緊急行動

岸田政権のGX実行会議の原発推進方針に「NO!」の声を

時間 12:00~13:00 会場 首相官邸前

主催 さようなら原発1000万人アクション実行委員会

★12月23日(金) 経産省前抗議行動(17時~18時)(毎週)

★12月25日  (日) 脱原発青空川柳句会 選者;乱鬼龍

時間:12時~ 場所:テントひろば 句会の後、懇親会(忘年会)

〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
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