経産省前テントひろば、脱原発テント設置日(2011年9月11日)から1807日目(2016年8月21日)にテント強制撤去。2024年1月18日は、座り込み4,513日目。これは、マハトマ・ガンディー「非暴力、不服従」の実践です。
◎ 辺野古の強制代執行に抗議する人達に励まされた 1月12日(金)
今日はとても良い天気で日差しが暖かい。風もないので、経産省前でセッティングの作業をするのも順調に進んだ。沖縄に行って来たWaさんを囲んで話が弾んだ。沖縄は、やはり車があると便利で行動しやすいということだ。しかし、経産省前も、沖縄の座り込みも共通して言えるのは、高齢者ばかりということだった。若者が中々参加しづらいのは、様々理由があるのだろうが、反原発の運動を広めていくのには何か克服しなくてはならないものがあるのだろうか。海外の若者はもっと運動に積極的にかかわっているように思えるのだが、そんな事を話しているところに、官邸前で抗議行動をしている、横浜のSaさんが経産省前にやって来て、朝からの抗議行動の報告をしてくれた。今日は、朝8時からの行動なので、横浜からやってくるのは大変だったそうだ。今日はこの後、12時からと18時半からの一日3回の行動があるとのこと。辺野古の埋め立て工事を、国が強制代執行をするとのことで、本土の人間が行動を起こさなければならないと、朝から250人が駆けつけたそうだ。僕らも、頑張らねばならない。 (S・S)
◎能登半島地震が教える原発の危険性、辺野古強制代執行を糾弾 1月12日(金)
「能登半島地震の教訓を生かし、原発推進を止めていただきたい!」と題する経産大臣ほか宛の抗議・申し入れ書を準備して、経産省大臣官房広報室に電話したが、非常に残念ながら、本館前でも本館ロビーでも受付窓口でも受け取らないとの回答。やむなく84円切手を貼って投函。ひどい対応への私(K.M)の抗議に、電話に出た広報室の女性も理解を示したが、大臣が代わり、新年を迎えても、経産省の国民無視対応は変わらない。
文科省での朝鮮学校差別反対の抗議行動の声が聞こえる中で、経産省抗議行動を開始。能登半島地震で多くの被害を受け、志賀原発が稼動していなくて良かった、珠洲原発が建設されなくて良かった、それなのに原子力規制委員会は地震の原発への影響を過少に見せようとし、経産省も今まで通り原発稼働を進めようとしている。
原発反対、辺野古基地建設反対、ガザ虐殺止めろとコール。佐藤さんが能登半島地震で原発を動かしたら駄目ということが分かった、原発を廃炉にしよう、活断層が一杯あって危険、原子力規制委員会は駄目で、つぶすしかない、東電社長も規制委で、ひどい発言。加瀬さんが沖縄にも活断層があると辺野古基地建設代執行に反対する連帯アピール、この日は朝8時から夜まで首相官邸前で抗議の座り込み抗議をしている、是非この後、官邸前にも来て欲しい。私(K.M)から少女暴行事件以来、26年以上、普天間基地が使われていることへの怒りを添えた。
火炎瓶テツさんが、沖縄への連帯と、東電福島第一原発事故をどう思うのか、償いを中途半端にしかできていない、柏崎刈羽原発稼働を認めるな、東京の人も声を上げようと発言し、経産省は恥を知れ・経済産業破壊省・原子力は滅びの道だ・答はひとつ脱原発・答はひとつ核廃絶・…と訴えるコール。
奥内さんが、青田恵子さんの「この大海原に毒を撒くな」と訴える詩を読み、青田さんからの総てを奪い取る原発事故を嘆くお便りを紹介し、原発を止めようと訴えた。守屋さんが、原発も辺野古も、大手ゼネコンに金をつぎ込んで自然を破壊していることに抗議し。「座り込め、ここへ」と「水に流すな」を歌う。
山口さんが、珠洲市に原発が建設され稼働していたらどうなっていたか、志賀原発も止まっていて助かった、このことへのコメントを経産省は出していない、原発稼働が日本を滅ぼす、東海第二をうごかしてはいけない、原発裁判の判決にも注目。乱鬼龍さんが、辺野古問題で首相官邸前、朝鮮学校問題で文科省、元日からの地震への岸田政権の対応が杜撰、自民党の腐りきった連中、資本主義体制も終り、この大地震を受けて私たちがどう動くか、請戸テントも頑張る。私(K.M)から、ICJ(国際司法裁判所)の裁判が、1月11日に始まり、世界中に報道された。
坂東さんが、一昨日に日本原電抗議、東電抗議を行った。能登半島地震は、群発地震が心配されていた中で活断層の問題、志賀原発は動かしてはいけない、地震が多発した珠洲に原発建設が予定されていた、珠洲原発建設阻止のドキュメンタリ-を観て欲しい。堀江さんが、使用済み核燃料が貯まっている福井県の老朽原発を止めよう、原発・辺野古・ガザへの反対を訴え続けよう。
白倉さんが、若狭の原発は大丈夫だったのだろうか、志賀原発に何が起こったか分からない、もし今、原発事故があったら避難は絶対できない、地震大国日本に原発が多数あることが間違い、政治を変えよう、CO2対策には原発は役立たない、放射能被害は誰にも分け隔てなく及ぶ。
最後に、脱原発・汚染水海に流すな・総ての原発を廃炉に・再稼働反対・運転延長反対・NONUKES・辺野古基地建設反対・NOBASE・ガザ虐殺を止めろ・NOWAR・…のコールで終わる。(K.M)
◎ 防災服だけのパフォ―マンス 1月13日(土)
・防災服
昔からだが、被災地に行かないのに、東京で防災服を着て記者会見にでる奴って、腹立たしく感じる。ジョン・ウェインじゃあるまいしね。(大戦中は従軍せず戦争映画に出まくっていた。別に戦争に行かなくていいけれど、映画の中では好戦的な愛国者を演じ、兵士達を督戦しまくっていた)
話しを戻します。岸田は、二週間もたってから現地にやっと行ったわけだが「何しにきたん?」だね。金が命、政治雪隠本部が最優先だったのわけだ。刷新の間違い?
いいの、雪隠議員の集まりだから。文の字らが裏金防衛に勤しむとき、川口市や上野アメ横のケバブ店で働くクルド人たちが珠洲市内で五千食の温かい料理、防寒肌着やカイロを無料で提供した。キッチンカ-など2台の車で、約10人が9日に出発、11時間かけて現地入りし、車中泊を繰返し、市内5カ所の避難所を回り、11日夜に帰途に就いた。「昨年2月のトルコの大地震のとき、日本からも支援が寄せられたので恩返しがしたかった」という。
今年6月には、改悪入管法によって三回以上難民申請が却下された人は、強制送還されてしまう。確か、日本で難民認定を受けたクルド人はいないと記憶している。(O・O)
◎ WHOのワクチン利権化の動きに注目 1月14日(日)
座り込みの設営が終わり、E藤さんS藤さんN森さんが帰り、藤原節男さんと私(M島)の2人で座り込んでいると、通行人の男女2人から「晴れてよかったですね」と声を掛けられた(前日の夕方はみぞれ)。私(M島)の見立てでは、彼らはコロナワクチンに反対する活動家のようだ。頂いたビラによると、WHOは製薬業者と利権絡みにあり、国際保健規則(IHR)の改定を狙っているそうだ。これは平時にワクチン供給インフラの整備を、緊急時にワクチンの使用を締約国に義務づけるものだ。原発で言えば、原子力基本法を改悪して原発推進を国の責務としたようなものか。日本も世界も似たような事をやっているな、と私は思った。(M島)
◎ 天皇が移動する度の警護におどろいた 1月15日(月)
経産省前に着いたら、いつもと違う雰囲気。少し先の農林省前の交差点には警官が4~5人、外務省側には警察のカマボコ車両が3~4台、農林省側にも1台駐車していて、交通量を調整する可変式の柵を設置している。午後2時から砂川裁判の判決があるが、それのために動員されているとはとても思えない。午後2時過ぎに判決を傍聴して帰ってきた人に聞いたら「どうも天皇が警視庁に来たらしい」との話。「どうしてこんな所に天皇が来る必要があるのか」というのが率直な感想。
午後7時のNHKニュースを見て分かった。やはり、天皇が警視庁に来ていたのだ。創立150年の記念日に「お言葉」を述べるために。天皇が移動するたびにこんな戒厳令状態が行われているのだ。新聞・テレビは、車の中からにこやかに手を振る姿しか報じないが。天皇関連行事の時には、暴力右翼が跳梁跋扈して民主的なデモをしている市民に襲い掛かっている。これが天皇制の本当の姿である。こういうことが起きている。このことを、テレビを見ていて知っているのに知らん顔しているのが、天皇・浩宮である。だから昔から、庶民にとって天皇制は必要ないので、天皇制は廃止・打倒の対象とされているのである。
きょうも空は快晴なのに風が強く、座り込み準備には手こずった。バナーは植木を利用して低めに括り付け、何とか凌いだ。のぼり旗は引きちぎれんばかりであったが、耐えてくれた。
準備している時に久し振りに裁判ウオッチャーのOさんが来てくれた。風邪が長引いて寝込んでいたそうだ。午後2時からの砂川裁判の傍聴のついでに座り込み準備を手伝うために早くきてくれたそうだ。有り難い!嬉しかったことがもう一つ。福島市在住の青年がお金とホッカイロ2箱をカンパしてくれた。テントニュースを渡しながら話を聞いた。もともと、双葉町辺りで親戚揃って焼き肉店などの商売をしていたが、原発事故で全てダメになり、福島市に避難した。他の親戚は栃木などに避難している状況。全国に避難した人々が、国・東電の仕打ちによって困難な目にあっていることはよく理解しているようで、憤っておられていて、すべて私と意見が一致した。きょうは銀座に用事があったそうで、テントひろばには初めて来られたとのことなのだが、以前からその存在を知っていて、直行してくれたようだ。我々の活動への感謝を込めて「健康には十分に気を付けて下さい」と言って帰られた。我々は東京に住んでいる者の義務としてやっているだけなのだが。
きょうの参加者は砂川裁判判決日のおかげで9名でした。(保)
★テントひろばの活動に共感して以前にもお酒を送ってくれた人から救援連絡センターを介して今年も泡盛が届きました。川柳句会の時に皆さんで味見してください。
◎ 福島関連の裁判は続いている 1月16日(火)
14時15分ほど前に着くと、YmさんとS and Hさんが座り込み中だった。Ogさんは食事に。風が冷たい。しかも、次第に強風に。陽が差していたので、まだよかった。14時、Asさん来場。間もなくOgさんが戻り、少し話してから退場。出来上がったばかりのテントひろばニュースNo281を置いていかれた。浪江から来られた希望の牧場の吉澤さんを中心に為された、1月5日の新年抗議行動を紹介している。
14時20分、鴨下美和さん(福島原発被害東京訴訟原告)が東京高裁に行く前に立ち寄ってくださった。11月18日、一ツ橋ホールでの小出裕章さん、村上達也さんとの公演をお聞きして以来だった。いくらかのパンフレットとひまわりちゃんのバッジを置いていかれた。今日は、福島原発さいたま訴訟、第2回控訴審口頭弁論期日。後藤秀典さんの「東京電力の変節」は、2023年9月の当訴訟第1回控訴審口頭弁論の後、12月の高裁の不当な判決(歴史的極悪判決と言われています)に対して書かれました。
私(石上)は座り込みと重なり、法廷にも、事後報告会にも行けませんでしたが、しっかりと状況を確認していきます。陽がビルの陰に入り、益々寒くなり突風が吹くようになった。Ymさんは先に事務所へ。旗と幟がちぎれるかと思われるほどの突風。突然、小テーブル上の、テントひろばニュースなどを入れていたケースが飛ばされた。半分は桜田通りを隔てた向かいの財務省玄関まで飛んで行った。あとの半分はこちら側の灌木の垣根のなかに絡まって残った。
こちら側に残ったものを強風のなかで拾い集めていると、東京高裁からの帰りだという女性が手伝ってくれた。NTTの下請けで働いていた契約社員を支援する会、同一労働、同一賃金を求めて闘う会の人とのこと。その後は一緒に座り込み、15時45分に始めた後片付けを手伝っていただいた。いつものことながら、Sand H ご両人にも手伝っていただき、強風下の作業だったがとても助かった。
向こう側に飛んで行ったテントひろばニュースだが、数分後、制服制帽の50歳代と思われるたぶん警備の方が、集めた上、届けてくれた。40枚ほどあった。「これらはごみではないので渡しに来ました」とおっしゃった。財務省の方には、そのような人もいるのかと思うと、自然に深々と頭が下がり、お礼を言った。
Asさんと事務所に戻り、Ymさんと3人で荷物を上げた。その後、ばらばらになったパンフレットを、元通りに直してから帰路に。 (石上)
◎ 能登半島地震における志賀原発の実際の公表を 1月17日(水)
陽ざしは春のようで暖かい。風はない。昨日と大違い。セッティングが終って座り込むと眠くなる。当番のIさんの商売の取引先の能登の酒の蔵元さんは大打撃を受けて、これから先、酒蔵を続けるのは無理だろうと言っているそうだ。ニュースで映像が流れているのを私も見たが、何軒かある酒蔵はみな「壊滅的被災」を受けていた。
能登半島は何千年、何万年、何十万年と長いスパンで絶えず断層が動いて、能登半島を形成してきたとテレビで解説されていた。珠洲は、反対運動のために原発が建設できなかったそうでよかったが、志賀原発も被害の全容を明らかにしてない。再稼働は無理なのに、今日の規制委員会では、志賀原発について話したそうだが、再稼働はやめるという発言はなかったそうだ。福井の原発は再稼働もしているが、本当の危険だと思う。原発はやめる以外ない。規制委員会に参加した木村ゲタさんやOさんがテントひろばに寄ってくれ、またメトロコマースの裁判を闘っていたUさんもテントに寄られ、テントひろばがあることは貴重だと励ましてくれた。遅番の保っちゃん、Wさん、Yさん、Aさん、そして元西部ユニオンの2人も揃ったのでバトンタッチした。(T・I)
◎「フクシマを忘れない」プラカードを持って経産省2周した 1月18日(木)
Inさん、Yoさんと3人で設営。曇り空で陽は当たらないが、風はなく、おだやかな日だ。私が使用済み核燃料問題について書いたパンフの原案をInさん、Yoさんに読んでもらい、コメントをいただく。13:10 通りかかった男性が黙って、箱にカンパを入れて行ってくださった。13:20 Ok妹さん参加。13:50 Fukさん参加。14:05 Ushさんが参加、今、仙台高裁で闘っている同一労働同一賃金を求める契約社員の方の裁判支援の話をしてくれた。Ushさんとは初対面だが、どこかで見たことのある方だと思っていたら、レイバーネットTVに出演していたと聞いて、合点がいった。
4:25 Taさんが参加。私は「フクシマを忘れない」のプラカードを持って経産省の周りを2周する。14:45 通りかかった欧米系の若者4人組が、拳を突き上げるポーズをして行った。先週も同じようなことがあった。機会があれば、彼らともじっくり意見交換してみたいものだ。いつものようにipadと手回し発電のスピーカーを使って反原発ソングを流していたら時間になった。Ushさん、Taさんと3人で撤収作業し、4513日目の抗議行動を終えた。(M.U)
=========投稿1========
経産省宛に投函した抗議・申し入れ書(訂正版) (木村雅英)
経済産業大臣 齋藤 健様
経済産業省の皆様
資源エネルギー庁の皆様
能登半島地震の教訓を生かし、原発推進を止めていただきたい!
2024年1月12日 「経産省前テントひろば」有志
2024年は能登半島地震で明け、今も住民の方々の救済が最も重要な課題です。
一方、この地震は、原子力発電の危険性を多くの「国民」に再認識させました。北陸電力が志賀原発の多くのトラブルを小出しに訂正して発表しました。志賀原発が稼働していなくて良かった。また、毎日報道される珠洲町の地震と被害情報は、珠洲原発が反対運動により建設も稼働もされなかったことに多くの「国民」が胸を撫でおろしました。志賀原発が稼動中か珠洲原発が建っていたら再び原発大事故が起こっていたかも知れません。
しかしながら次の報道に驚きました。<斎藤健経済産業相は11日、全国の原発再稼働について「原子力規制委員会が新規制基準に適合すると認めた場合のみ、地元の理解を得ながら再稼働を進める方針に変わりはない」と述べた。>
規制委は地震で得た知見を審査に反映させる必要があるとしているにも拘らず、経産省は「人類への自然の警告」を無視して「今だけ、金だけ、自分だけ」を続けるのですか?
私たちは、今進行中の能登半島地震から次を再認識しました。
【地震の審査を全面的に見直すべき】
日本活断層学会が1月1日付特設サイトを更新し鈴木康弘同学会会長(名古屋大学教授)が「沿岸活断層の認定を急げ」「沿岸海底の詳しい測量をして、陸上の活断層と同様な活断層図を整備すべき」と述べています。これらの調査を全国の原発周辺で行うべきです。
https://jsaf.info/jishin/2024/01/20240101221500.html
さらに、次の様な専門家・知識人の警告「基準地震動が低すぎる」を経産省は謙虚に受け止めてください。
(1)石橋克彦さん
表面積が地球の0.3%の日本列島に地球の10%の地震が発生、発電所の数は世界の約13%。全原発の基準地震動は既往最大の観測地震動(柏崎刈羽2007年1699ガル)を下限にするべき
(2)島村英紀さん
「活断層だけを調べて注意していれば」日本に将来起きる地震が分かるというものではない。活断層以外でも日本の地下には多くの地震が起きる。
(3)樋口英明さん
基準地震動を超える地震が、10年足らずの間に4か所の原発の敷地を5回にわたって襲った。原発よりも耐震性が高い民間住宅がある。【避難計画は実効性無し】
能登半島地震で、多くの木造住宅が倒壊し、道路が寸断され、放射能モニタリングポストが故障し、今も水不足で給水が続けられている。
「原子力災害対策指針」に基づく「避難計画」が実行可能だろうか?
PAZ(5km圏)の住民の避難は不可能ではないか。
UPZ(30km圏)の住民に屋内退避は非現実的なばかりか危険ではないか。
タービンを回して電気を得る為に核分裂を起こし、地球上に多種大量の放射性物質をつくり出しまき散らし多くの生物に危害を与える原子力発電は直ちに止めるべきです。また、原子力発電は気候変動対策にはなりませんし、行き場が無くとても危険な使用済み核燃料を増やしてはいけません、また放射性物質は希釈しても拡散しても無くなりません-放射能汚染水の海洋投棄も中止するべきです。
私たちは、経産省に、「第6次エネルギー基本計画」にある「原発への依存度を可能な限り低くする」政策を続け、放射性物質でこれ以上地球を痛めつけないことを強く求めます。
以上(木村雅英)
=========投稿2========
本当の事をしつかりとつかめ、そして問題が何かを認識せよ (三上治)
「だいたい、そんなところだろう」と予測していた事態になってきた。自民党の裏金作りの結末である。安倍派の主要メンバーで岸田政権でも要職を占めていた、松野博一(前官房長官)、高木毅(前国会対策委員長)、世耕弘成(前党参議院幹事長)、萩生田光一(前党政調会長、西村康稔(前経済産業相)などの安倍派5人衆ついては立件を見送ることにしたという。安倍派の幹部外の2人を起訴して、幕を引くということだ。安倍・岸田派や二階派も派として立件するというが、これは中枢にいる政治家の責任は問わない形である。検察はこの事件を立件する証拠が乏しいというが、政治資金法への記載ミスという形で、この件を収拾する。裏金作りという政治的な犯罪を追及するのでもなければ、派閥に幹部連中の政治責任も追及するつもりはないのである。岸田派も安倍派も二階派も派閥を解散することで、この事件に対するとしている。この派閥の解散は論点ずらしであり、この事件を曖昧にしてしまうことである。政治改革という名の問題のすり替えでと同じである。この事件は裏金という政治的な金づくりの問題である。
これは政治的な資金の取得における違反行為であり、犯罪的行為である、具体的には政治資金規正法に反する行為であるが、本質的には不法な政治資金の取得という政治的な犯罪行為である。俗にいう贈収賄とは違うにしても、政治的な犯罪である。
この事件が、裏金つくりという違法な政治資金取得行為であり、その責任者は、それを進めた派閥の幹部連中であることは明瞭である。ここは、押さえておかなければいけない。その上で、こういう政治的行為がなぜ生まれるのか、その構造も含めて、追及しなければならないし、その構造を含めた政治改革を提起しなければならない。問題を曖昧にしてはならないし、曖昧であれば、この問題の本当の解決は提起されることはないだろうと思う。裏金つくりというのは、連綿として昔から続く政治的行為であるが、それは近代の保守政治の根を形成したものである。この「政治にはカネが必要だ」という理油で推進されてきた政治的なカネづくり(裏金作り)は、批判され禁じられてきた。というよりは、政治資金の取得、その使用(支出)は、制限されてきた。公的に政党助成金が出るようになり、政治資金取得に規制が課されてもきた。その意味では、裏金作りは、タブーとなって地下化してきた。この裏金作りは選挙における票の獲得、その政治活動に根がある。
選挙における票の買収や、それにつながる地盤づくりがそれである。かつては公然と行われてこの政治的行為(裏金作り)は、表向き禁じられ、様々の規制が加えられてが、闇に潜って地下化し、存続してきたのであり、依然として保守政治の根の部分を形成してきたのである。今回の事件は、それを露呈させたのである。よく言われてきた「政治とカネ」の問題の、現在的な姿を顕在化させたのだが、僕らはこの実体をよく認識しなければならない。そうでないと、この問題を解決する方向も明瞭にはできない。派閥の解消や政治改革なんてことで、胡麻化されてはいけないし、こういう論点ずらしや、すり替えには注意が必要である。
今回の政治資金規制法違反に関するする捜査は、警察の安倍政治(強引な検察人事への介入や「桜を見る会」事件や「森加計」事件捜査の抑制)ヘの反撃であったと推察できたが、安倍派の中枢にいる政治家を訴追するつもりはないのだろうと憶測できた。トカゲのしっぽ切りではないが、2人程の末端の議員を起訴して、終わらせるのだと思う。出来レースとはいわないが、彼等は安倍派にお灸をすえる以上ことは、考えてはいなかったと思える。この捜査は検察の意図とは別に、自民党との、いや、現在の政治における「カネと政治」の問題を露呈させた。タブーになっている「政治とカネ」の問題を明るみにだしたのだ。「カネによる政治支配」という問題と言い換えてもよい。
「安倍政治は国家主義政治であり、復古政治であった」と言ってもいい。安倍は「戦後体制からの脱却」といって戦後の政治が持っていた国家主義に対する批判的要素(民主主義的要素)を排除し、強権的で専制的な政治を進めた。戦争のできる国家への国家編成がその中心にあったが、その安倍政治を支えたのは、統一教会や日本会議という宗教団体の支援であり、伝統的な「カネ」による政治支配だった。「森喜朗がはじめた」といわれる裏金づくりがその基盤をなした、という。伝統的な保守政治の踏襲である。これは裏政治でもあった。(安倍派の河井法相事件は、その表になったものである)。「桜を見る会」もそういう事件である。安倍は「戦後体制から脱却」という理念をかかげた政治家であったが、彼の長期政権をさえたのは、伝統的な保守政治であり、カネの力だったのだ。このことはよく見ておくべきことだと思う。
裏金による政治的支配、裏金が政治的力になる構造は、理念や政策に基づく政治に替えられることだ。選挙が、理念や政策の選択になるというのが、誰もが思いつく、そして、語ることだと思う。このことがなぜ困難なのか。世界の政治は、歴史的にそういう方向を目指して来たのだが、そうならないできた歴史も、僕らは、知っている。けれども、僕らは、あらためて、ここのところに立ち止まって考えを進めるべきだと思う。そのための政治的構想を提起しなければならないが、そこに立ち止まって自問自答するしかない。さしあたって、政治資金の取得においては、献金を個人献金に限定し、団体献金を禁じることが重要ではないか。政治資金規正法の改正など取沙汰されているが、この献金を限定づけることこそ、この問題の解決になると思う。これだって抜け道を作るかもしれないが、最低限のこととして、これは大事ではないか。野党は、これを政治改革の差し当たってのことしてやれるか。団体からの献金の禁止は、企業の献金や労働組合から献金を禁じることになり、野党も踏み込めないのかもしれないが、ここを徹底すれば、さしあたっての解決としては前進すると思う。
添付資料=====
原発週報2024. 1.10-2024.1.16 編集:漆原牧久
=========デモ、集会==========
◆1月21日 (日) 脱原発青空川柳句会
12時より 経産省前テントひろば 選者;乱鬼龍
◆1月24日(水)12時~13時 原子力規制委員会毎水曜昼休み抗議行動
◆1月24日(水) 14時30分 月例祈祷会
会場:経産省前テントひろば JKS47士
14:30~ 芸能の時間 「月例祈祷会」
◆1月26日(金) 経産省前抗議集会
17時~18時(毎週行います)
◆1月26日 (金) 第32回「原発いらない!金曜行動」(首相官邸前) 定例:毎月第3金曜日
福島第一原発の汚染水海洋投棄を中止せよ! 老朽原発うごかすな!
東海第二原発再稼働するな! フクシマは終わっていない!
日時:1月26日(金) 18時30分より19時45分
場所:首相官邸前
主催:「原発いらない金曜行動」実行委員会
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
〔eye5189:240121〕