経産省前テントひろば、脱原発テント設置日(2011年9月11日)から1807日目(2016年8月21日)にテント強制撤去。2025年10月16日は、座り込み5,150日目。これは、マハトマ・ガンディー「非暴力、不服従」の実践です。
(注) 2025年8月から、土・日・休日の座り込みを、休みにしました。
◎高市「原発事故死者ゼロ」の嘘、麻生「ナチスの手口学べ」への怒り 10月10日(金) (Km)
居心地よい座り込み。チャリ支援者がお茶をカンパ、若人会社員たちがごみ拾い、Syさんと落合恵子さんのNHK「絵本の時間」をスマフォで聞き、Emさんと福沢諭吉と慶応大学談義。
17時前、Szさんの「原発では明日がない」、「原子力発電NO」の歌で経産省抗議行動を開始。
Kmから、2つの朗報:「ガザ停戦合意」の実現を喜び継続を願う、一方「公明党与党連立離脱」報から脱核発電と反戦を願う。水曜に超党派人道外交議員連盟で米国の対外援助USAID削減の問題を聞いた、日本独自の対米従属で無い外交を。柏崎刈羽再稼働問題で、10月16日に経産省・原子力規制庁などが新潟県議会に乗り込んで説明予定、地方自治をないがしろに、何とか「地元同意」を止めたい<東電柏崎刈羽再稼動阻止 新潟県「地元同意」しないで!行動>案内を配布。
Okさんが青山晴江さんの詩文集から「絶望の八円」を読む。
<ときどきしか思い出さなくなる
ほとんど忘れてしまっていて ほんの時たまこんな冷え込む夜にふと思い出す 深夜 渋谷区のバス停 電源の入らない携帯電話
八円 わずかな衣類と食べ物
終バスと始発の間の静止した街の隅で
仕切り手すりの付けられた横になれないベンチで そのひとはいつものように座っていた
そして いきなり頭を殴られて殺された
「痛い思いをすればいなくなるだろう」 自首した男の動機だそうだ
春までスーパーで働いていた 小柄でおかっぱ頭の六十四歳
ほんの少し運の歯車がずれれば 彼女はわたしだ
世の中が渡した絶望の八円 駅も公園も居場所を拒む
イナクナレバイイ……
ときどきしか思い出せなくなって 人ごとのように錯覚したまま
マスクの群れのなかを 無言で行くのだろうか
息苦しい排除の街 そのなかのひとりとして
わたしは>
Skさんが、自民党総裁になった高市早苗という人が「原発事故で死者は出ていない」と嘘をついた。原発事故で死者は出ている。請戸海岸に立ち入れなくなって、双葉町病院で迎えを待っていて、原発さえ無ければと壁に書いて自殺した人も、…。国の方針を誤る様な人に政治を任せるわけにはいかない。10月15日と22日(水)に避難者の東京訴訟がある、応援しよう。
火炎瓶鉄さんが、炭酸ガスと放射能を天秤にかけて良い訳ないだろう、放射性廃棄物は孫の世代になっても毒性を発揮する。コール<経産省は恥を知れ、フクイチ事故はどうなってる、フクイチ事故は終わってない、原子力もうじゃ恥を知れ、脱原発、核廃絶、…>
Myさんが、原発が万一攻撃されたらどうなるか、玄海原発でドローン出現、ザボリージャ原発をロシアが占拠で危険な状態と話し、「座り込め、ここへ」と「水に流すな」を歌う。
Heさんが、パレスチナ人民に対し心からの堅い連帯を伝えよう、15日朝にイスラエル大使館に抗議。
珍しく英国メディアの4人が我々を取材。
Kmから<東電柏崎刈羽再稼動阻止 新潟県「地元同意」しないで!行動>」を紹介し、新潟県議会・新潟毛知事に柏崎刈羽の再稼働反対を訴えよう。
Ksさんが、沖縄では今軍事化要塞化が進んでいる、沖縄だけではない。石垣島、与那国島、宮古島の住民避難(立ち退き)なども。沖縄の島々では抗議者への弾圧も。絶対に戦争させない闘いを。
Kmから、15年近く前に新宿西口地下ひろばの仲間とともに名護市にふるさと納税し稲嶺市長に喜ばれた。原子力発電は、火力のボイラーの代わりに原子炉で核分裂させてエネルギーを得ている、核発電と呼ぼう。最後に<核発電反対、柏崎刈羽再稼働反対、命を守れ、地球を守れ、未来を守れ、…、NoNukes,NoWar,NoBase>コール。
◎10月14日 (火) (石上)
少し早めに、経産省前に着く。OGさん座り込み中。曇り空。やや寒い。やがてYaさん食事から戻る。「沖縄戦と軍事要塞化された沖縄」のパンフレットを渡される。11月22日、14時から、関東学院大学、林博史さんの講演の案内だ。場所は日本キリスト教団本所緑星協会、東京都墨田区緑3-13-8。主催、問い合わせは、止めよう戦争 東部連絡会 080―6680-3970 高木まで。
映画「琉球弧を戦場にするな2025」上映。講演後質疑応答があります。参加には資料代500円、申し込み不要です。皆様、お誘い合わせの上、ご参加ください。
Edさん、Ogwさん食事より戻る。Asさん到着。OGさん交代で食事に。食事後、神保町で約束があり、そのまま行かれるので、ここには戻らない由。
14時40分頃、Edさん、Ogwさん、帰路に。「雨が降りそうだから気をつけて」と言葉を残して。その後は何とか無事に、15時30分、早めに片づけ始める。
10月15日 (水) (高木)
急に寒くなった。気温22℃、湿度55%。セッティングの最中に一瀬弁護士、吉田弁護士が通り、声をかけてくださった。
今日は福島原発被害東京訴訟第2陣の裁判が朝から行われた。裁判をいつも傍聴している田中さんがテントに寄ってくれ、田中さん作成の資料をくれた。その後、茨城県の佐藤さんが寄ってくれて、お弁当を食べながら佐藤さんの近況、地方議員として、1対10で活動している大変さを話してくださった。議員になる前からやっておられる駅前での金曜行動は続けておられるそうだ。お弁当を食べて、午後の傍聴に向かわれた。
病院通いの、顔見知りになった老婦人が「こんにちは」と挨拶してくれた。当番のIさんと参政党の神谷が高市登場をうれしがっていることなどを話す。
外務省前で日本はガザ攻撃に手を貸すなと抗議している女性が寄ってくれて、「人質解放はしたが、死亡者の返還は、がれきの下で進まないのに、トランプは早くやれと言っている。停戦は守られず、イスラエルは検問所封鎖を解かず、また、攻撃をやめてない。スペイン政府はイスラエルに対してジェノサイドやめろ」などの申し入れをしているのに日本政府やらない。そういうことを外務省前で訴えた」と言っていた。
午後3時ころ、茨城県の佐藤さんが傍聴から戻って来られた。Yさん、Oさん、ナベさんも裁判から回ってこられ、話に花が咲いた。ちょうどその時、文科省前で何やら抗議の声がしているので保っちゃんが見に行く。その人たちは本日夕方から市川市で行われる「モンダンコンピル コンサートin市川」のために来られた「グループサウンズ」の人たちで、「在日朝鮮人対する『高校授業料無償化排除』をやめよ」と抗議しているところだった。「モンダンヨンピル」は3・11で被災した朝鮮学校支援のために結成されたグループだそうだ。毎週金曜日に在日韓国人・朝鮮人、日本人が文科省抗議行動を続けているがその中心の長谷川さんもおられた。テント当番のAnさんは市川のコンサートに参加する予定だったそうで、文科省前の行動から韓国のみなさんと一緒の行動をとることになった。そうこうしているうちに16時になったので撤収。霧雨が降り出した。ナベさんが撤収から事務所運び込みまでを手伝ってくれた。感謝。
10月16日(木) (M.U)
事務所を出る時は小雨がパラついていたが、経産省前に着くと上がった。Inさん、Yoさんと「雨が上がってよかったね」と言いながら3人で設営を終えると、Hoさんが到着した。Inさんがいつも鉄柵に掛けている「脱原発すわりこみ〇〇日」(今日は5150日)と書いたボードに見入っている男性がいたのでInさんがテントのリーフを渡そうとしたら受け取らず、「私は原発に賛成なので」と言って交差点を渡って行ってしまった。時間があれば賛成の理由は何なのか聞いてみたいところだった。私がYoさんに来週から始める金曜日の柏崎刈羽原発再稼働阻止官邸前行動のチラシ(別添)を渡すと、参加してスピーチもしていただけることになった。Yoさんは以前Inさんと一緒に独自の官邸前行動に取り組んだ経験も話してくださった。少し体を動かしたくなったので経産省の周りを1周して戻って来るとI弁護士とOgさんが座っていた。日本が明治期に中国から略奪して来た文化財の返還を外務省に申入れして来た帰りだと言う。外務省の対応の様子など聞いていると大粒の雨が降り始めた。Inさんはこれから会計監査があると言って事務所に向かった。入れ替わりでOkさん到着。Okさんは錦糸町のドトールで見かけたアジア系外国人親子と店員とのコミュニケーションギャップの話をしていた。14:00に後半担当のSuさんが車で到着したのでバトンタッチし、私は家路に就いた。
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柏崎刈羽原子力発電所6号機7号機の運転差止請求控訴事件控訴理由書完成版
投稿 :原子力ガリレオ(控訴人 藤原節男)
東京高裁に「柏崎刈羽原子力発電所6号機7号機の運転差止請求控訴事件控訴理由書」を提出しました。
なお「柏崎刈羽原子力発電所6号機7号機の運転差止請求控訴事件控訴理由書」の概要は以下のとおりです。理由書の全文は、添付のとおりです。
第1 はじめに
原判決は、被控訴人の主張をまともに検証することなしに全面的に受入れ、控訴人の主張を一蹴したが、事実誤認も甚だしい。控訴人の主張と法廷に提出された証拠を虚心坦懐に精査すれば、控訴人の請求認容の判決しか下せないはずである。
何よりも重要なことは、訴訟の対象が柏崎刈羽原発6号機7号機という「欠陥原発」を見過ごすことの重大性である。衆知のように日本では、国、被控訴人をはじめとする電力会社、メーカー(日立、三菱、東芝)の三位一体となった、アメリカやソ連と違って日本の原発は絶対に事故を起こさないという「原子力安全神話」に、勝手に自己陶酔し、安全対策を疎かにした結果、福島第一原発の事故につながったことを原判決は完全に忘却している。
このままでは第二の福島第一原発事故が起きる。このように危惧して提訴したのが本件訴訟である。
以下、原判決がいかに重大な事実誤認をしているのかを明らかにする。
内容としては、大きく分けて、第一に被控訴人が主張して原判決が全面的に容認した耐震基準の問題が間違っていること、第二に福島第一原発3号機の爆発は水素爆発ではなく核爆発であり、柏崎刈羽原発6号機7号機も福島第一原発3号機と同じ構造であるため、いつ核爆発をおこしてもおかしくないこと(控訴審での新主張)の二点である。
第2 原判決が認定した耐震基準の誤り
1 原判決の認定
⑴ 総論的部分
原判決は、「原子力規制委員会は、本件各原子力炉施設につき、被告が策定した本件基準地震動及び本件基準津波が設置許可基準規則に適合し、その他安全性に関しても原子炉等規制法43条の3の6第1項各号に規定すると判断して、設置変更許可をしているのであるから、被告において、本件原子炉施設が原子力規制委員会の制定した安全性の基準に適合することにつき、一応の主張立証が尽くされたということができる。」(25~26頁)と判示した。
要するに、「原子力規制委員会が安全だと判断したから安全だ」というのであり、明らかに、伊方原発1号機に関する1992年(平成4年)10月29日の最高裁判決に基づいた内容である。
⑵ 各論的部分
原判決は、前記のスキームを立てた上で、控訴人が大事故につながる危険性を孕むものとして指摘した、地震に対する安全性、津波に対する安全性、テロに対する安全性の3点に関する批判も一蹴した。
要するに、控訴人の「不安」は「疑心暗鬼に過ぎないレベル」だといわんばかりである。
2 原判決に対する根本的な疑問
⑴ 総論的部分
福島第一原発1号機から4号機の4基は、東日本大震災により壊滅的な打撃を受け、一時は、周辺自治体は「廃墟」さながらの状態になった。
壊滅的な打撃を受けた前記の4基の原子炉は、原子力規制委員会の前身である原子力安全委員会が制定した安全性の基準に適合したとされる原子炉である。つまり、国の原子力規制機関が安全性につき「お墨付き」を与えた原子炉である。
しかし、衆知のように東日本大震災により壊滅的な打撃を受け、放射能をまき散らし、周辺の住民の生活を最大限に破壊した。国の原子力規制機関が制定した安全性の基準に適合していても事故は起きたのであり、原子力規制委員会の制定した安全性の基準は事故を防ぐ基準ではなかったことが明らかとなった。
福島第一原発の事故後、安全性の基準は改定され、以前よりは厳しくなったものの、新基準を遵守しさえすれば絶対にいかなる事故をも起こらないという保証は何もない。つまり、原子力規制委員会の制定した安全性の基準に適合したとしても、なお事故が起こる可能性は十分にある。
従って、安全基準でもなんでもない、原子力規制委員会の制定した安全性の規制基準(技術基準)に適合していたとしても、単に事故が起こる可能性が低くなったというに過ぎず、事故は防げない。東日本大震災級、あるいはそれ以上の地震が起きれば、再び福島第一原発の事故と同等の事故は、柏崎刈羽原発でも十分に起きうることは明らかである。
遺憾ながら行政にすべてのゲタを預け、行政の基準を鵜呑みにした結果が福島第一原発の事故である。伊方原発の前記最高裁判決のスキームは見直されなければならない。
第3 控訴人の主張(福島3号核爆発)
1 福島第一原発3号機の爆発事故
衆知のように、2011年3月11日の東日本大震災のときに福島第一原発3号機も爆発した。一般には、この爆発は水素爆発と呼ばれているが、水素爆発ではなく、核爆発である。
その根拠としては以下のとおりである。
① 建屋の損傷状況
3号機の建屋の損傷は、水素爆発では説明できないほど激しく、特に屋根フレームの鉄骨が飴細工のように曲がっているのは、核爆発による局所的な超高温が発生したためである。
② 爆発時の映像
爆発時の映像に、通常の水素爆発では見られないような閃光や火球が確認されている。
③ 放射性物質の放出状況
水素爆発では説明できないほど大量の放射性物質が放出されている。
④ 中性子線の検出
事故後、3号機周辺で中性子線が検出されているので、核反応が起きた可能性を強く示唆している。
⑤ セシウムホットボールの存在
3号機の爆発は、空中水蒸気が温度低下で凝縮し、表面張力で真球の水滴となり、虹ができると同様、核燃料が核爆発で6000℃以上となり、ガス化、プラズマ化して、爆発後は、断熱膨張で内部温度が下がり凝縮し、表面張力で真球のセシウムホットボールができたと考えるのが自然である。なぜなら、真球のセシウムホットボールは、核爆発以外では生じないからである。
以上が控訴人の持論であり、2016年9月13日に控訴人の母校である大阪大学で行われた「報道の自由とは何か」と題する講演会でも、大要「福島3号爆発は、チェルノブイリ爆発と同じ核爆発。設計ミスによる原子炉格納容器外の核爆弾、使用済燃料プールでの核爆弾。原発が原爆になった。広島、長崎に次ぐ原子爆弾」である旨、述べている。
=====添付資料======
・原発週報2025.10.8-10.14.docx 編集:漆原牧久
・控訴理由書(藤原節男⇒東京電力ホールディングス㈱)2025013完成版rev1.doc
=====今後の集会・行動等==========
◆10月19日(日)総がかり行動 国会議員会館前 14:00~15:00
◆10月22日(水)原子力規制委員会毎水曜昼休み抗議行動 12:00~13:00
◆10月24日(金)経産省抗議行動(毎金曜夕刻) 17:00~18:00
◆10月26日(日)脱原発カフェ テント事務所 16:00〜18:00
◆12月30日(火)~1月1日(木)「学び、遊び、つながる 請戸川河口テントひろば」主催バスツアー実施 申込は杉山さんまで
========【書籍紹介1】========
◎渕上太郎遺稿集 発売中
経産省前テントひろばで販売しています。
書名:「脱原発 経産省前テント ここに在り!」
発売元:情況出版 価格:1500円のところを500円
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
〔eye6038:251018〕