経産省前テントひろば、脱原発テント設置日(2011年9月11日)から1807日目(2016年8月21日)にテント強制撤去。2024年11月21日は、座り込み4,821日目。これは、マハトマ・ガンディー「非暴力、不服従」の実践です。
◎ 頻発する核発電事故、事故を隠すな、原発が最大の地球環境破壊 11月15日(金)(K.M)
経産省前で日本祈祷会の月例抗議行動が14時半から行われ、続いて文科省前で朝鮮学校差別反対の抗議行動が行われたあと、夕闇の中で経産省本館前でテントひろばの抗議行動を<脱原発、核のゴミ増やすな、福島は終わってないぞ、プルトニウムを増やすな、再稼動反対、命を守れ、地球を守れ、未来を守れ、…>コールで開始。
K.M:敦賀2号の審査「不合格」が確定、今週はLCO逸脱など原発トラブルが4件もあった。
漆原さん:地球環境問題を考えよう。今アゼルバイジャンでCOP29が開催されている、CO2排出を減らそうの議論、原発を進めようの間違った議論、地球環境問題をトータルにとらえ直さないといけない。地球環境の最大の破壊が戦争、原水爆実験、ベトナム戦争中の枯れ葉作戦、劣化ウラン弾。気候変動問題を述べたアメリカ副大統領ゴアはこれらの戦争による環境破壊に触れていない。CO2を減らす為として原発を使うと放射能まみれになる。事故が起こると広範囲に長い期間に放射能をまき散らす、事故が起こらなくても数万年先まで生物を死滅させる核のゴミを増やし続ける。原発ほど地球環境に悪いものは無い。原発がクリーンだなんてインチキ。COPは放射能を無視している。
奥内さん:9月11日に武藤類子さんから送られてきたメッセージを今一度紹介します。
<経産省前テント広場につながる皆さま、13周年大集会を本当にありがとうございます。2011年からの長い年月、自在に姿を変えながらもたゆまず経産省に対峙し続けてこられた皆さまを心から尊敬し、感謝いたします。福島原発事故から13年、人々の忘却や関心の薄れ、福島の内部からの風化を見るにつけ、続けていくことの、大変さと大切さをあらためて感じます。私は、今年の8月に、帰還困難区域に入る機会を得ました。うっそうとした樹木と草に覆われて、もの悲しい空気に包まれ、ひっそりと建っている双葉病院。原発事故が無ければ、あのような悲惨な亡くなり方はしなかっただろう患者さんたちの声が聞こえてきそうでした。ベッドや紙おむつや薬、書類などが散乱し、大慌てで避難していったそのままの様子の老人ホーム。小さな木製の机の一つ一つに辞書が置かれ、沢山の付箋が貼られていた小学校の教室。ランドセルも靴も筆を洗うバケツもみんなそのままでした。
校舎の外の自転車小屋には、ヘルメットと通学用の自転車が置き去りにされたままでした。モニタリングポストは2.5μGy/hを示していました。今はだあれもいなくて、夏草が覆っている。止まった時間に、しんしんと降り積もっていく何か。こんな場所が、この国には存在するのだとあらためて思いました。終わらない事故の一方で、ALPS処理汚染水という名の放射性液体廃棄物が海に投棄され、これに関わる事故も頻繁に起きています。環境省は汚染土の再利用を、若者を取り込みながら本格的に進めようとしています。イノベーション・コースト構想もとどまることを知らずロボット、創薬などの他に、完全封鎖型植物工場や陸上でのサバやホタテの養殖などに及んでいます。F-REI(国際研究教育機構)では、最先端技術の研究を1ユニット3億円の予算を付けて大学や企業などに対して募集しています。何が想定されているのかはっきりとは分かりませんが、福島は再び原子力勢力や軍事の植民地にされようとしている気がします。大きな地震の頻発や火山の噴火、戦争での攻撃による脅威がだんだんと現実的になっている今、老朽原発の再稼働、原発の新増設、新たな原発支援策など、原発推進を加速させる動きが激しくなっています。このままでは、必ずまた原発事故が起きます。長く苦しい闘いですが、今やめるわけにはいきません。皆さん、お互いを、そして自分を労わりながら、あと少し元気に力を合せていきましょう!福島の地から、皆さまにエールを送り続けます。>
もう一度噛みしめて私たちの気持ちをリフレッシュしよう。
白倉さん:武藤さんの言葉が胸に響きますね。東北の鬼。先日に鴨下さんの原発被害東京訴訟があった。来年の2月12日が最初の本人尋問、大法廷ゆえ多数で傍聴しよう。大阪でも森松明希子さんが頑張っている。被害者を加害者扱いする国と東電を許せない。闘っていこう。
別話題ですが、昨日救急車に助けられた、この国にはいい制度がある。
守屋さん:「座込め、ここへ」を歌い、先日自衛隊の航空機が飛んでいた、命を脅かす、戦争と原発が最大の環境破壊と訴え、「水に流すな」を歌う。
K.M:<核発電(原子力発電)は昔も今も事故多発、隠蔽頻繁、イチエフ事故を繰り返すな!~山本義隆「核燃料サイクルという迷宮?核ナショナリズムがもたらしたもの」から(5)~>を配付し、沢山の原発事故とその隠蔽を紹介、一昨日の規制委定例会議でも、この一週間に4つもの事故(高浜、伊方、女川、志賀)が起こっていて、どれだけ真実が報告されているか不明。「頻繁に起こっていた事故をこうして列挙すると、11年の東京電力福島第一原発の大事故は、遅かれ早かれ起こるべくして起こったのではないか」。しっかり監視しよう。
杉山さん:海を汚すな。10回目のALPS処理水の放流が行われている。請戸テントは建て直して、今年の年末年始にも取り組む、皆さんも予定を組んでいただきたい。乱さんと共に。
堀江さん:女川は事故が起こって止まったのに再開、経産省に怒りを叩きつけよう。
K.M:12月8日に「とめよう!原発依存社会への暴走 関電包囲大集会」が開催される。
小川さん:今度の27日(水)10時半から東電株主代表訴訟の最終弁論が行われる、多分これで結審、東京高裁101号法廷。勝俣元東電会長が亡くなったので刑事裁判は控訴棄却。
乱さん:田中正三カレンダーを紹介。群馬県館林市で入手可能、ご希望の方にはお譲りする。130年前から公害事件が隠されてきた。放射能は足尾鉱毒事件よりもっとひどい。文明を変えないといけない。自治あるところに公害は無い。
最後に<脱原発、命を守ろう、未来を守ろう、地球を守ろう、経産省は嘘をつくな、…、核のゴミ増やすな、ガザ虐殺を止めろ、NONUKES、NOWAR>コールで終わる。
続けて18時半から首相官邸前で「原発いらない金曜行動」。
◎ 11月16日(土) (O・O)
・ナクバ-民族浄化
別れの時
私たちは泣かなかった
泣く時間なんてなかった
別れなんかなかった!
別れの時だとは
知らなかったのだ
一体どうして泣けよう?
ムハンマド・アリ-・タ-ハ-(1988年)サッフ-リア村出身の難民
「私は強制移送に賛成である。そこに何ら不道徳なものを見出ださない」
ダヴィド・ベングリオン 1938年6月 ユダヤ機関執行部に対して、
イラン・パぺ著、「パレスチナの民族浄化」より
◎ 11月18日(月) (保)
セッティングを終えて一段落したあと子宮頸がんワクチン(HPV)薬害・東京訴訟の事前集会が12時半から地裁前で開かれるというので参加した。 このワクチンは「これを打てば一生涯、ガンにかからないから」と国が音頭を取って女子に勧めたものである。今も「来年3月で終了するから打つように」とキャンペーンしている。ところが多くの人が後遺症を訴えた。ところが、国はこの事態に真摯に向き合わず「勝手な思い込み」「心理的なもので後遺症ではない」と居直ったので、訴訟に発展してしまった。明治時代に作られた「国は過たず」という考えが今も害を与えている。 担当弁護士から力強い発言「薬害訴訟を40年やって来たが一度も負けたことがない!頑張ろう」。
103号法廷なので埋まるか心配したが、抽選になってほっとした。埋まらないと、次回は狭い法廷にされてしまうから。「こちらの関係者は65人なのに、製薬会社が社員を動員した結果だ」と、支援しているTaさんが言われた。抽選に当たったが、座り込み者が一人なので、世話役の人に傍聴券を渡して帰ってきた。関係者で外れた人がいたようで感謝された。
きょうの気温は最初から最後まで17℃で変わらなかった。もっと寒い天気予報だったので、初めて熱湯を入れたポットを用意した。風が少しあったので、喉の渇きを癒すのに役立った。2時過ぎに横浜の倉田さんが寄ってくれた。このあと国会前でマイナンバーカード糾弾集会に参加されるとのこと。久し振りなので、話しが弾んだ。琉球弧に急ピッチで配備されているミサイル基地のこと、与那国島では住民が自衛隊に「邪魔だから離島しろ」と追い立てられている理不尽さ。それらについて全く無関心な国民。兵庫県知事選見みられるようにお祭り気分で投票してしまう危うさ。戦前もこういう雰囲気で日の丸を振って戦勝気分に浸っていたのだろう。
事務所で一休みして「9条の会」主催の衆議院選挙総括集会「軍事オタクの石破政権NO!」に出掛けた。
◎ 11月19日(火) (EO)
今日は、10℃を下回る本格的な冬の気温だと気象庁が発表していたのでダウンコートを着てきた。しかし、昼休みの経産省前は太陽の光が当たってそれなりに過ごしやすかった。月曜担当のSさんがやってきて、月/一回の月曜に座り込みに参加している岩田昌征さんから預かったといって、私の先輩だったT氏遺族への香典を届けてくれた。京都で8月に亡くなったT氏と岩田先生とは学会の仲間だったといい、専修大学で先日開催された「偲ぶ会」にもお見えになっていた。昼過ぎには、韓国の「オプティカルハイテック」という日東電工の100%子会社で働く組合員が、Oさんと一緒に韓国から経産省前にやって来た。この会社が工場棟の火災を口実にして、廃業?解雇を強行しようとしていることから、親会社の日東電工との話し合いを求めている。しかし、親会社では団体交渉に応じる様子がないだけでなく、いくつもの不当労働行為を続けているので、争議は長期化しそうな状況だという。
後半の担当Aさんは昨晩電話があって、来られなくなったとのこと、2時を過ぎて太陽がビルの陰に隠れて寒くなった経産省前は、3時半過ぎまで頑張っていたOさんは既にいなくなった。そこでIsさんは4時前に撤退するという。そこにHiさんがやってきて3人で片づけをし、4時には事務所に戻った。そのあと、Hi、Isさんらは吉本隆明生誕100年祭の第三企画として開催される「吉本隆明と60年安保闘争・全共闘運動」の会場、渋谷ロフト9に向かった。
◎ 11月19日(火)追加記事《吉本生誕100年祭》 (石上健二)
今日は火曜日、経産省前テントひろば座り込み後番担当のため、16時の引き上げ後、渋谷に。同様に《吉本生誕100年祭》の世話人を引き受けているOogさん、Hirさんと一緒だったが、Oogさんは都合により、100年祭は欠席し、帰宅。Hirさんと地下鉄銀座線で渋谷に向かった。渋谷は変わった。まだまだ変わるそうだ。内藤廣設計の銀座線渋谷駅は初めて降りたが、ガラス越しにスクランブル交差点を下に見ながら地上に降り、道玄坂に向かい、旧文化村まで行くと工事中で塀に囲まれ何もない。塀の端の交差点から南に少し降りると会場のSHIBUYA LOFT9がある。少し遠回りだが、このほうがわかりやすい。
祭の第三企画、その最初の講演は長崎浩氏。「安保の後に大事なことが始まる」と言った永田広志、理論から思想へ、モラリズム、サルトルの思想の解除、感じることと創作活動 等を話し、1968年全共闘運動と、1981年の反核異論の吉本隆明を語った。
次に曾澤伸憲氏。社会運動としての全共闘運動、存在の革命、マルクス・レーニン主義を超える言葉は? を語る。10.8と10.21の反戦闘争に意味があったのか? 議論不足。社会革命と政治改革、革命で政府がどう変わるのか? と投じた。続いて福島泰樹さんは、エレクトリック・ピアノ演奏をバックに、死刑囚から無罪となった袴田巌氏の詩を絶叫。(第2部終了後、同様の多くの詩の朗読を再開)
第2部、福井紳一氏は、高校生運動、浅間山荘から連合赤軍、沖縄と新川明の反国家論 等を話し、吉本隆明に関しては、天皇制統一国家、天皇制と弥生文化の比率8;2、『家族・共同体・国家』、『反核異論』に話は及んだ。
金廣志氏は、初めて吉本の作品に接したのは1971年で、以降数々の著書を読み、結局、《自己否定》に関する妄想を、吉本隆明が覆したと述べた。司会の高橋氏は、福井氏、金廣志氏、そして高橋氏自身も、安保闘争・全共闘とのかかわりは高校の時からであり、60年代の多くの方々が大学生だった諸状況とは異なると指摘した。 各々の話は23日の最終日の討論、シンポジュームに引き継がれ、おそらく、近い将来、吉本隆明の思想の新たな展開があるだろう。
皆さん、23日の一ツ橋教育会館8Fでの、今回最終企画へ、お誘い合わせの上ご参加ください。なお、14日と19日のSHIBUYA LOFT9のネットライブ配信がされます。アーカイブはライブ終了後2週間まで購入可能です。2,000円。
https://twitcasting.tv/ 吉本隆明生誕100年祭 世話人 石上健二
◎ 11月20日(水) (T・I)
今年一番の寒さだということだったが、実際に、9℃までしか上がらなかった。今日は韓国から、「日東電工」から廃業・解雇された労働者と支援が12時に経産省に抗議にくるということだったので、早番当番と佐藤保さんは早出して11時にはセッティングを終えた。と、その時、外務省の交差点で何かを訴えるマイクの声がしたので見に行った。6~7名の一団は「安倍『国葬』反対LIVE弾圧粉砕支援共闘会議の人たちで、今日の午前11時に東京地裁で裁判があり、終って、文化庁(文科省内)に抗議に行く途中だった。文科省前でチラシを配り抗議のアピールを行った。
経産省前に戻ると、韓国からの抗議の人たち15人くらいは到着していて、横断幕などを広げていた。この闘争を超簡単に言うと、日東電工の100%子会社の「韓国オプティカルハイテック(亀尾クミ市) 」は2022.10に工場火災を口実に工場の廃業・解雇を行ったので、7名の組合員が雇用継承を訴えて、内2名が工場の屋上で「高空籠城」をしている。経産省へは日東電工の監督官庁なので「韓国オプティカルハイテック労組を支援する会」と抗議に来たということだった。約1時間、韓国の労働者3名と支援の人がアピールをした。テントから佐藤さんも発言した。韓国の労働者の発言は追って紹介したい。
亀尾クミ市にある旭ガラスの子会社での解雇攻撃に対しては、40名の労働者たちは実に9年間闘って、勝利して今年の夏に、職場復帰を勝ち取ったそうだ。
抗議の人たちが帰ったところに、規制庁抗議から回ってきたOKIさんがきたが、「寒いので」と帰られた。Aさんがホッカイロを差し入れてくれて、(事務所から)それを持ってきたので、助かった。遅番当番とも相談して、今日は15分早く撤収した。
◎ 11月21日(木) (M.U)
Yoさん、Inさんと3人で設営。時折小雨がぱらつく。Inさんは火曜日に初めて第五福竜丸展示館を見に行かれたとのことだ。展示されていた山内若菜さんの絵画が印象深かったという。購入されてきた『第五福竜丸物語』というマンガ版のパンフレットも見せていただいた。私自身は20年程前に見に行き、元乗組員の大石又七さんのお話を聞いたのを思い出す。決して忘れ去られてはならない歴史だ。
13:20 通りかかった男性に「今日はこっちなんですね」と声をかけられる。私たち木曜日グループは、夏に正門前で工事が始まって以来、交差点沿いに陣取っている。工事も終わり、寒くなって来たので、そろそろ元の場所に戻ってもよいかとも思う。
13:45 Okさん、続いてFuさんが参加。Fuさんは参議院会館前での辺野古基地反対の座り込みに参加予定とのことで、ひとしきり座り込みをされた後、バスに乗って行かれた。
14:40 Arさんが参加。続いてTaさん到着。Taさんが『加耶/任那―古代朝鮮に倭の拠点はあったか 』という本を広げて読み始めたので、感想を聞くと古代史の蘊蓄が始まった。その中で、「島根県は日本中の神々が集まる聖地だ」という話が出た。「そんな所で原発を動かしてはいけないですね」と話しているうちに時間になり、Arさん、Taさんと3人で撤収し、4821日目の抗議を終えた。
=====添付資料======
・原発週報2024.11.13~11.19 編集:漆原牧久
・テントニュース301号
=========デモ、集会==========
◆11月27日(水) 12時~13時 原子力規制委員会毎水曜昼休み抗議行動(毎週)
◆11月29日(金) 17時~18時 経産省前抗議集会(毎週)経産省前テントひろば経産省正門
◎経産省前の座り込み行動は、平日:12~16 時(月 ~木)、13~17時(金) 土・日・休日:12~15時
◆11月30日(土) 18h30― 『東海第2原発をいまこそ廃炉へ!』 データー改ざん・欠陥工事の隠蔽・財政破綻の日本原電に原発を動かす資格はない。文京区民センター3A会議室。とめよう!東海第2原発首都圏連絡会主催。
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
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