経産省前脱原発テント座り込み日誌11月23日版

経産省前テントひろば、脱原発テント設置日(2011年9月11日)から1807日目(2016年8月21日)にテント強制撤去。2023年11月23日は、座り込み4,457目。これは、マハトマ・ガンディー「非暴力、不服従」の実践です。

◎ 週末は雨となるのが多い 11月17日(金)

今日は、警報級の雨が降るというので、カッパをリュックサックの中に入れて家を出た。途中、孫の発熱のため、午後1時くらいまで孫のところで看病をし、その後、連れ合いと交代して、私は経産省前に向かう。

経産省前に着くとWaさんとYaさんとSaさんの3人しかいない。大雨が降るということなので、参加者も少ないようだ。Yaさんによると、最近、セッティングをするとき使っていた緑色の棒(園芸用の支柱)が見当たらない。金曜日は、この棒を使ってバナー等を取り付ける。この棒は、私たちのメンバーのYさんが、わざわざ埼玉から電車に乗って持ってきてくれたもので、貴重なテントの財産だ(と思う)。誰か知っている人が戻してほしい。

今日も先週と同じで、雨降りだ。幸い、座り込みが始まったころには小降りになってきたそうだが、週末に降ることが多くなっている。

それに、最近、気が付くのだが、座り込みの人数が随分少なくなってきた。金曜日でこのような状態なので、他の曜日はもっと大変だろうと思った。(S・S)

◎ガザ虐殺やめろ! 原発やめろ! 世界で民主主義を取り返そう 11月17日(金)

文科省抗議ゆえに寂しい座り込みの後、経産省抗議行動を開始すると、ぞろぞろ人が増えてくる。NOWAR,NONUKES、命を守れ、地球を守れ、未来を守れ、などのシュプレヒコールで経産省抗議を開始。まず私から、原発いらない金曜行動として、前日に内閣総理大臣宛に提出した請願(「原発いらない金曜行動」有志、「反原発自治体議員・市民連盟」、経産省前テントひろばメンバーInさん)を紹介、反原発のみならず、ガザ虐殺を止めろと訴えて提出した。

田中一郎さんが、基金による財政私物化批判、福島第一原発廃炉で12年経ってもデブリ取り出し不調を批判。

Shiさんが、葛飾で開催した集会大島賢一さんの「原発はやっぱり割にあわない」報告と18日の東海第二再稼働反対の集会案内、防潮堤の基礎工事不良も。九州から戻ってきたEdさんが。川内原発の署名にも拘らず住民投票の実現を拒否した議会を責め、民主主義がないがしろにされていることを訴え、鹿児島から運んできた街宣カーを披露し、テント座り込み・抗議行動の維持と福島の汚染水海洋投棄反対の運動を確認。

火炎瓶テツさんが、再稼働ありきの経産省を糾弾し、東海第二再稼働反対、原子力亡者恥を知れ、経済産業破壊省、フクイチ事故はどうなっている、終わってないぞ!のコール。Moさんが「座り込め、ここへ」と「水に流すな」を歌う。Saさんが、請戸海岸テントに出かけ5泊してきた経験談を報告し、19時からイスラエル大使館抗議行動紹介。

Miさんが、ガザの病人や子どもの殺戮の報道を見るのがつらい、イスラエルによるテロを糾弾、国民の声と離反した上川外相、自分で考えよう。

Ogさんが、来週火曜に最高裁への署名提出と要請行動の紹介。Raさんが、クレヨンハウス雑誌「いいね」を紹介、世界が急速に劣化している、2割しか支持していない岸田政権・自民政権の軍拡を許すな、初日の出を請戸で見よう。

脱原発、再稼働反対、運転延長反対、核のごみ増やすな、NOWAR,NONUKES,武器を輸出するな!のコールで終了。 参加者が首相官邸前またはイスラエル大使館に移動する中で、座り込み設備の片付けを、今回もMiさんと。雨に濡れた重い荷物を持ったからか、明くる日に手首が腫れ痛む。 (K.M)

◎ 武器弾薬を供給しているのは誰だ  11月18日  (土)

・今更ながらだが

武器弾薬を供給しているのは誰だろう。イスラエル兵はM16を使用している。戦車や攻撃機の燃料を供給しているのは誰だろう。石油の産地はどこだろう。核弾頭を持っているそうだが、黙認しているのは誰だろう。技術供与したのは誰だろう。核物質を与えたのは誰だろう。これらの事をメディアは何故「いま」言わないのだろう。

・実弾込めて仕込み中

探しものは何ですか。見つけにくいかもね。大量破壊兵器ですら見つからなかったのに。

・国には責任がない ーー事故で被災した避難住民の損害賠償ーー

最高裁判決、それ違います。責任がないのではなく「責任能力」がないのです。 (O・O)

◎ 東電元幹部の判決はひどいよね   11月20日(月)

座り込み準備をしていたら、福島県伊達市に住んでいる安藤がやってきた。午後1時から最高裁に上告した東電刑事裁判に向けての決起集会があることは、メールが来ていたが、随分と早く来たと思ったら、午前10時に最高裁に申し入れに行ってきたという。

座り込みの準備を終えて、午後1時少し前に、会場である弁護士会館に、様子を見に行ってみた。座り込みの関係もあるので、資料を貰って30分ほど弁護士の報告を聞いて帰ってきた。きょう刑事訴訟支援団が用意したチラシが、簡潔にまとまっているので、次に掲げる。

『東電元幹部3人を無罪とした東京高裁判決を最高裁は破棄せよ!』

東京電力元経営陣3人は、福島第一原発に大津波が来る可能性を認識しながら、経営を優先し対策を怠ったために、原発事故の避難中に入院患者44名が亡くなるなどの被害が出ました。これらを無罪とした東京高裁判決を破棄し、審理のやり直しを求めます!

裁判官の中には、弁護士出身で東京電力と深い利害関係を持つ方もいます。この裁判の公正が疑われぬよう、自ら担当を降りることを求めます

この裁判は、過去最大級の公害事件である福島原発事故の原因と責任を問うものであるため、小法廷ではなく最高裁大法廷に回付し、審理を行うよう求めます

参加していた人は非常に少なかった。きょう貰った資料は、?に事務所に置いておきますので、読んで下さい。

 

午後2時半過ぎに御大のSiさんが来られる。チョコレートを皆に配られる。風が強く寒くなって来たので、保温に良いという配慮からである。美味しく頂きました。2冊の本を持ってこられていて、是非とも座り込み者に読んで欲しいという。堕落した朝日新聞社の中で、窓際に追いやられても真実を伝えていく事をモットーにしている記者で、他の出版社から本を出している人である。これは事務所に置いておきましたので、座り込んでいる時に回し読みしてください。

午後3時過ぎに、早川さんが静岡から帰ってきて、事務所から持って行った美術館グッズを持って来てくれました。お土産を頂きました。事務所に置いてありますので召し上がってください。(保)

◎ 朝日新聞の記者さんから本が送られてきた  11月21日(火)

今日の火曜座り込みから、木曜に出ていたTさんが参加することになった。事務所には、机のうえに静岡で使用した美術館グッズが置かれ、支援に出かけた早川さんからの土産が置いてあった。先日、保っちゃんが、ご老体のSiさんから受け取ったという朝日新聞記者さんの本を一冊持って、二人で経産省前に行くと、Iさんが待機されていて、3人で10分程度でセットが完了した。

すぐに、CCTVの若いお兄さんが声を掛けてくる。彼は、滞日7年目になるという。「東電による汚染水の海洋放出」についてインタビューしたいというので、20分間近く、歩道の脇でカメラの前に立ってインタビューに応じる。その後も、Tさんへインタビューを始め、午後1時過ぎにはIさんへのインタビュー。昼の食事から戻ると、東京西部ユニオンのSさんらがきて、その後に伊達市からAさんが兜を被ってやってくると、自転車でOさんも続く。さらにMさんが折り畳みの新型椅子を持ってやって来て、大変賑やかになった。

後半の火曜担当のIさん、Aさんらが次々に現れて、6脚以上の椅子が満杯になる。(EO)

◎ 月例祈祷会があり、にぎやかに 11月22日(水)

寒くはない。太陽が出るようだったが、暑くはならないだろうと、パラソルは持っていかなかった。木陰もできるし。Obさんが、久しぶりに水曜日に来てくれた。アレコレといろいろなことをしゃべり合う。

今日は「日本祈祷団47士」のパフォーマンスが14時30分からあった。水曜日に当たるのは久しぶり。経産省前が賑やかになった。良かった。この祈祷団に足立正生さんがおられるからか、今日の演説の主な内容はパレスチナ・ガザ虐殺への抗議だった。「オリオンの会の声明にあるように」といって、ガザ虐殺の責任はG7にあると言っていた。また、日本政府の加担を糾弾していた。いつものようにトランペット演奏から始まり、歌あり、演説あり。もちろん南無妙法蓮華経の読経がはいる。最後は足立正生作詞の「海つばめ」の歌を歌って終わった。

Yさんが当番の遅番の片付けのとき、保っちゃんが一人になるのを手伝うということで来てくださる。毎週水曜日の遅番に入れるかどうかわからないそうだが、来られる時だけでも一緒にやってくれるとありがたい。(T・I)

◎ 反原発ソングが懐かしい、いい曲だ   11月23日(木・祝)

出がけは、ちょっと寒かったけど、経産省前に着いた時は、風もなく汗ばむほどの暖かさだった。いつものように、Urさんヨーカンさんと3人でセッティング。祭日で人通りが少なかったので、リラックスして出来た。Urさんが充電器をパソコンにつないで、懐かしい制服向上委員会の反原発ソングを流してくれ、懐かしかった。

しばらくすると、バナーを眺めていた青年が「写真を撮って良いですか?」というので、話しかけたら、中国からの留学生だった。「日本語が少し読める」と言うので、チラシを渡す。ヨーカンさんが挨拶の言葉など、簡単な中国を話すと喜んでくれた。

「以前、時々テントに来た」と言う女性、「播磨屋東京店が、11月いっぱいで閉店と聞いて、東京店に行ってきた」と、みんなにお煎餅を分けてくれた。「京都から仕事で来た」と言う男性が「頑張って下さい」と言ってくれたので、チラシを渡すと、今の政治を嘆いていた。来る途中「参政党」が演説をしていた。新しい政党に期待するようなこと言っていたけど、どうなのかな?よく見極めないといけないと思う。今日は国会前で沖縄の集会があるので、それに参加するというサンケン太郎さん乱さんも寄ってくれた。

午後1時半頃、杖をついた男性とお連れ合い(?) が寄ってカンパしてくれた。男性は亡くなった由井さんのお知り合いで、「由井さんの山小屋へも行ったことがある」と話していた。わざわざ、横浜から集会に参加するため来られたそうだ。集会の始まる時刻には訪れる人もなかったので、地球温暖化とCO2の話などして過ごし、3人で片づけをして事務所まで運んだ。(I・K)

 

========投稿=========

経産省・エネ庁は「今だけ、金だけ、自分だけ」の大嘘つき! その218

「海洋投棄」・福島県は「水質汚濁防止法」違反も「水産資源保護法」違反もチェックしていない!?

~福島県が県民の健康と環境を守らない・環境省は大嘘回答~

2023年11月24日 木村雅英(経産省前テントひろば)

その217「東電は「水産資源保護法」違反で訴追されるべき!?」の続報、福島県担当部門へのヒアリング結果。

日本には東京湾など閉鎖性海域の水質改善の実績がある。1970年代の河川と海の汚染を水質汚濁防止法に基づく総量規制で大幅に改善した。同法の目的は次。

【水質汚濁防止法】

<(目的)第一条 この法律は、工場及び事業場から公共用水域に排出される水の排出及び地下に浸透する水の浸透を規制するとともに、生活排水対策の実施を推進すること等によって、公共用水域及び地下水の水質の汚濁(水質以外の水の状態が悪化することを含む。以下同じ。)の防止を図り、もつて国民の健康を保護するとともに生活環境を保全し、並びに工場及び事業場から排出される汚水及び廃液に関して人の健康に係る被害が生じた場合における事業者の損害賠償の責任について定めることにより、被害者の保護を図ることを目的とする。> また対象となる項目は<・有害物質 ・生活環境に係る被害を生ずる物質>である。

ところが、福島県の担当部門は、東電福島第一原発がこの水濁法が定める「特定事業場」であることを認めたにも拘らず、11月22日に、次の電話回答。

Q 水濁法で放射性物質を扱っているのですか?

A そちらは別の法律になります

Q 水濁法上の有害物質を出していないのですか?

A 有害物質の方は東京電力で自主的に調査すると聞いております。県の調査は検討中となっております。イチエフ「放出水」の調査は現時点では実施はしておりません。有害物質の調査は現時点では実施しておりません。

Q 大丈夫だと判断されているのですか?

A ちょっと確認いたします。折返し(電話)でもよろしいですか?

折返し電話回答を待つが、県はどう答えるだろうか。

なお、環境省はイチエフがこの水濁法が定める「特定事業場」であることを2度も否定した。明らかに私についた大嘘だ、引き続き追求する。

 

一方、先に紹介した「水産資源保護法」についても、県は次の回答。

Q 「海洋放出」が水産資源を絶対に害するから水産資源保護法違反だという専門家がいる。県として水産資源保護法上大丈夫かというチェックを未だにしていないのですか?

A ちょっと今確認中、検討中なのですけれど。

すなわち、東京大学名誉教授で魚類免疫学などを専門とする鈴木譲さんの主張

「生物に悪影響を及ぼす汚染物質を垂れ流す東京電力の行為は、水産資源保護法違反です。犯罪行為です。東電や政府幹部、(海洋)放出の責任者は刑事訴追されるべきです。東電や(政府の)責任者を刑務所にぶち込んでやろうじゃないですか」

について、福島県は何も調査していないのだ。

 

東電が既に3回も汚染水海洋投棄「処理水海洋放出」をしたのに、県民の健康と環境を守るべき福島県が「水質汚濁防止法」についても「水産資源保護法」についても何ら真剣に取り組んでいないことが明らかになった。

また水質汚濁防止法では、放射性物質をモニタリングするだけであることが大問題だが、環境省が「処理水海洋放出」について全く「見ざる・聞かざる」で逃避していることも電話ヒアリングで明らかになった。引き続き追求する。

 

=====添付資料=====

原発週報2023. 11.15-11.21 編集:漆原牧久

 

=========デモ、集会==========

・11月29日(水) 原子力規制委員会毎水曜昼休み抗議行動(12時~13時)

・12月1日(金) 経産省前抗議集会(毎週) 17時~ 経産省前テントひろば

・12月6日(水) 原子力規制委員会毎水曜昼休み抗議行動(12時~13時)

・12月6日(水) 第65回日本原電本店抗議行動

東海第二原発の防潮堤欠陥工事発覚!

日本原電の「欠陥工事隠蔽」をゆるさない! 再稼働やめろ!

日 時:12月6日(水)17:00より18:00

場 所:日本原電本店前(住友不動産秋葉原北ビル

・12月6日(水)123回東電本店合同抗議

放射能汚染水海洋投棄を中止せよ!

日 時:12月6日(水)  18:45より19:45

場 所:東京電力本店前(千代田区内

・12月11日(月)月例祈祷会 14時30分~ 経産省前テントひろば JKS47士

・12月24日(日)脱原発青空川柳句会 12時から

選者・乱鬼龍 午後3時30~事務所で忘年会

 

〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
〔eye5157:231127〕