経産省前脱原発テント座り込み日誌12月7日版

◎ ホカロンで防寒対策が必要事に  12月1日(金)

今日は朝から曇っていて、気温も相当低い。ホカロンを腰に2枚貼って、防寒対策はそれなりにした。座り込みをしている僕らの前を通り過ぎる霞ヶ関の官僚たちも、寒そうに肩をすぼめて通り過ぎていく。

目の前の欅の樹も葉を落とし、間もなく丸裸になろうとしている。落ちた枯葉を掃き清める清掃のおじさんが、黙々と箒を動かしている。だが、落ち葉は、掃いている後から後から落ちてくる。おじさんの苦労は、報われない様にも思える。しかし、掃き掃除をしているおじさんは半袖である。

その様子を見ていて、まだテントがあった時、この季節になると我々も落ち葉掃きを繰り返したのを思い出した。掃いても、掃いても落ちてくる落ち葉を恨めしく思いながら、頭上を見上げたものだった。しかし、いつまでも落ち葉が落ちてくるわけではない。いずれ落ち葉が落ちてこなくなるのである。そんなことを思い出しながら、清掃のおじさんを見ていた。テントの周りを、ひと掃きすると、確かに汗ばむ、寒い冬でも、そうであった。

話は変わるが、テントのグッズを入れるプラスチック製のボックスがだいぶ傷んできたので、新しいのに買い変えた。今までのより、やや浅めのサイズだが、横幅が若干広めである。つくりは、かなり頑丈にできているので、まだしばらくはもつだろう。座り込みの皆さん‼大事に使いましょう。(S・S)

◎イスラエルのガザ大量殺戮再開を糾弾、脱原発・海を汚すな  12月1日(金)

16時に文科省前に移動する人もあり座り込みが手薄になる。それでもNET-Mediaがカメラをセットし、藤原節男さんの車も到着。

17時になり、とうとう7日間の停戦が延びず、イスラエルがガザ攻撃の報に怒りと悲しみをいだき、K.Mから「戦争」という言葉の代わりに「大量殺人」という言葉を使うべき(美輪明宏さん)を確認し、NOWARを強調したコールで、経産省抗議行動を開始。

Hoさんがイスラエルのガザ攻撃・パレスチナ侵略行為を糾弾し、関電の老朽原発稼働と使用済み核燃料の扱いを非難。原子力発電をすべて廃炉にと訴える。

K.Mから<12/3とめよう!原発依存社会への暴走1万人集会 うごかすな老朽原発>の案内ともに使用済み核燃料の危険性を強調し、関係資料を配布。

田中一郎さんが、安倍パーティー券問題、大阪万博予算上乗せ批判、オスプレイ事故とその危険性ゆえ日本列島で飛ばすな、ウクライナの戦争を早急に終わらせるべき、脱炭素は原発大推進だ。K.Mから、当局が何をやりたがっているかを捉えることの重要性、再処理口実に使用済み核燃料を青森に運び原発稼働、辺野古基地建設を口実に普天間・嘉手納を使い続け、核燃料サイクル口実に原発稼働、と。

乱鬼龍さんから、パーティー券、万博に群がる利権、五輪はご臨終、日本は沈没してきている、人間も劣化、沖縄は戦争がすぐ来る危機感、今の世はあらゆる人権を無視、この世を変えよう、請戸で初日の出を見よう、新しい広がりを。

Moさんが、フードバンクへの協力を呼びかけて「座り込め、ここへ」と「水に流すな」を歌う。K.Mが、汚染水海洋投棄が水産資源保護法や水質汚濁防止法違反の可能性を伝える。

三上さんが、ガザについて、問題はイスラエルにある、海洋放水問題は、政府が強引に国民を戦争に導くやり方と同じ、異議申し立てをしっかりやろう、声を上げよう、自分がやろう、請戸にも行こう。Baさんが、おしどりマコさんや政野敦子さんのお話を紹介して、東電の大嘘とマスコミの突っ込みの弱さを訴えた。

最後に、NOWAR、NONUKES、大量殺りくやめろ、原発再稼働やめろ、核のごみをこれ以上増やすな、‥とコールし、ガザ虐殺再開ゆえ18時からイスラエル大使館抗議行動の案内をして終了。片付けは、藤原節男さんの車と運搬に頼りきって大助かり。(K.M)

◎ テントニユースが配られる  12月4日(月)

きょうは朝8時から10時過ぎまで、品川駅で不当解雇された韓国の労働者に連帯して抗議行動に参加していたので、事務所には11時ぎりぎりに到着。そのすぐ後に、Onさんがテントニュースを報道関係者に発送するために来られる。少し遅れて到着したSaさんと急いで座り込みグッズを台車に積み込んで経産省前に。

座り込み準備をしていると、公務員共闘の各労組が、財務省に対して民生部門の財政支出額の増額を要請。軍備強化には43兆円という膨大な金額を計上しているのに引き換え、人材育成のための予算は不足していて、教員の確保もままならず、現場にすべてしわ寄せされている。それが原因で、体調を崩して休養する教員が増えている現状を訴えていた。全くその通り!

軍事費43兆円を市民生活向上へ転換させよう!

きょうの経産省前は、人通りが多かった。経産省前入り口付近で話し込んでいた外国人と日本人グループが、我々の方を見てウインクをしてきた。我々が何をして座り込んでいるのか、理解したのでしょう。また違う外国人が女の子二人のバナーの前で立ち止まり、それからカメラを指差して、これを撮ってもいいかと目で合図してきた。喜んでOKした。きょうの参加者は担当4名に裁判傍聴されたTさん、Ⅰ元教授の6名でした。寒くなって来たので防寒をしっかりして座り込んでいきましょう。(保)

◎ 今日は賑やかさが戻ってきた 12月5日〈火〉

12月5日(火)は、晴。風も強くはなかったが、12月だから寒い。1月の真冬になったら、だいぶしんどいだろうな、と思いながら座り込んだ。今日は6~7人居て、皆、にぎやかに話していて、以前の「一人」じっと椅子に座っていなければならない、というほどのことはなかった。

「2011年、テントを張った時には、まだいなかったが、その直後から、顔をだすようになった」というひとが座ってくれて、最後の撤収、事務所帰還まで付き合ってくれた。金曜の経産省抗議行動にも参加予定だそうだ。また、同じく撤収、事務所帰還まで手伝ってくれた女性の人もいた。

経産省前座り込みは、2016年のテント強制撤去によって、やむを得ず続けるようになった抗議行動だが、一定の市民権を得つつあるといえる。とはいえ、より多く、また若い層も増やしていく方策をも考えてゆかねばならないだろう。

そして、経産省前座り込みの後ろに掲げられた旗は、なかなか迫力もある。一人で書いてくれたそうだ。書いてくれた人には感謝したい。いずれ、いつかは、大きな集会を開きレベルアップもはかりたい。またそれ以外に、個々に座り込み、集会参加の呼びかけも行ってゆきたい。

いよいよ真冬で寒くなり、厳しい条件になってゆくなかでこそ、そうした方向が課題となってゆく。もうすぐ正月だ。正月イベントは盛んなものにしたい。(旭凡太郎)

◎ 国会議員の裏金作り、岸田はどう対するのか 12月6日(水)

暖かく、セッティングの時は汗をかくほどの陽気だった。第8回「311子ども甲状腺がん裁判」の傍聴の抽選に行く乾さんが、テントに寄ってお昼ご飯を食べて、裁判所に行かれた。田中さんも来られた。

男子の中学生か高校生か、バナーをバックに写真をとったりしていた。聞くと埼玉県からきた修学旅行の見学行動ということだった。「どうしようもない悪徳政治家や官僚にならないで下さい」「みなさん、国会の裏金づくりなどの論議を知っていますか?」と聞くと「知っている」と言っていた。「処理水は汚染水だ」のバナーをすこし説明。

水曜日の遅番の当番に入ってくれたYさんが来られた。国会の話、ガザの話などする。人民をなめ切った権力政治だ。子ども裁判の抽選が終って、乾さんはテントに戻ってこられた。抽選に当たったそうだが、福島の人に回したそうだ。抽選には200名近くの人が並んだそうで、よかった。4人ほどがテントに寄ってくれた。裁判終了後、日比谷図書館地下で報告会があり、それに向かう人。ガザ抗議でイスラエル大使館に向かう人など。遅番当番にバトンタッチしてT・Iは帰る。(T・I)

◎ 原発での報道のひどさが話題に  12月7日(木)

今日は雲一つない青空で冬支度では暑いくらいだった。コートを脱いで、ヨーカンさんUrさんと3人でセッティング。座り込み始めるとすぐ、幟旗を見ていた男性が「トリチウムの他、何が流されているのでしょうね?」と話しかけてきたので、アルプス装置では取り除けない放射性物質のことを話し、FoEで頂いたALPS処理水Q&Aのチラシとテントのチラシをお渡しした。東電の発表では信じられないとも言っていました。

そのあとジョギング途中の男性も「何で原発やめないのか、官僚の中にも原発が駄目なこと判っている人もいるけど、声を出せないのではないか、可哀そうだ」と言っていた。そして「マスコミが大切なことを報道しないで、大谷翔平のことばかり流している」と怒っていた。チラシを渡そうとしたけど、ネットなどでちゃんと勉強しているからと断わられた。憲法審査会の傍聴をして来たWaさんが寄ってお弁当を食べ、その後、また別の集会に出かけた。国民民主や維新が「休み中も審査会開くべき」と言ったが、自民党の反対で、今日終了となったそうだ。

午後2時頃「ふぅみん」のIさんが来てカンパをしてくれ、しばらくTaさんと健康談議をして行った。午後2時半頃、後半担当が揃ったので私は帰路につく。テントに気づいて声をかけてくれる人がいるのは嬉しい。(I・K)

 

=====添付資料=====

・原発週報2023. 11.29-12.5 編集:漆原牧久

・テントニュース277号

 

=========デモ、集会==========

・12月11日(月) 月例祈祷会

14時30分~ 経産省前テントひろば JKS47士

・12月13日(水) 原子力規制委員会毎水曜昼休み抗議行動

・12月15日(金) 経産省前抗議集会(毎週)17時~ 経産省前テントひろば

・12月15日(金) 原発いらない金曜行動   16時30分~ 首相官邸前

・12月24日(日) 脱原発青空川柳句会 12時~

経産省前テントひろば 選者:乱鬼龍

句会後、午後3時30分から「テント忘年会」 事務所にて 参加を!

・2024年元旦、初日の出を福島浪江の請戸の浜で

(12月30日,31日、1月1日、2日)、じっくり話し合う交流会予定。

(部分参加も含め興味ある人、乱鬼龍さん<070-6472-1947>に連絡を) 参加者募集中!

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脱原発青空川柳句会(11月12日より)

あきれ果て またあきれ果て 抗議する   芒野

現実に 人より原発 優先す   原子力ガリレオ

処理水という 緩慢な殺人 まかり通る   海の民

風評に 勝った勝ったと 勝利水   ふ64

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なお、経産省前テントひろばは経産省本館前で交代で毎日抗議座り込みをしています。

多くの方々の賛同・参加を歓迎します。

 

経産省前テントひろば

住所:〒105-0003 東京都港区西新橋1-21 新虎ビル2階

電話:070 – 6473- 1947

メール:tentohiroba@gmail.com

https://tentohiroba.tumblr.com/

郵便振替口座:00160-3-267170(名義:経済産業省前テントひろば)

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〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
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