経産省前テントひろば、脱原発テント設置日(2011年9月11日)から1807日目(2016年8月21日)にテント強制撤去。2025年2月27日は、座り込み4,919日目。これは、マハトマ・ガンディー「非暴力、不服従」の実践です。
◎2月21日(金) (K.M)
文科省で朝鮮学校差別反対、財務省で財務省解体、経産省で脱原発・辺野古反対
午後3時ごろから財務省前が騒々しい。対岸の経産省前に歩いてきた人と政治批判談議をしていると、彼が中国への差別的排外的発言をしたので「それはおかしい」と私(K.M)が批判。遠く文科省前抗議行動の声が聞こえる間も、財務省前の人数が増える。午後5時には財務省前の音響を聞きながら経産省抗議を開始。
オープニングSkさん:「原発には明日が無い」と「原子力発電NO」を歌う。
K.Mから:ひとしきりのコールのあと今週の振り返り。2月18日(火)に第7次エネルギー基本計画を閣議決定した。再エネ軽視、原発推進の経産省を批判、同じ18日の東電と共に脱原発をめざす会で東電に訴えたことを資料配付して次を説明。
<「原発ゼロ」の弊害と大事故を起こした東電が原発稼働することについて答えない、六ケ所再処理施設もRFS中間貯蔵施設も「核のゴミ」問題の先延ばし、柏崎刈羽7号機の配管の総延長は回答せず、柏崎刈羽6,7号機を稼動する為に1兆円以上浪費、広報活動費用も企業秘密?、損害賠償請求裁判で東電側が暴言、被ばく労働問題は隠すばかり、全体像を明らかにせずに強行し続ける汚染水海洋投棄、14年前の過ちを繰り返すな>
Raさん:あれだけの事故を起こして原発を続ける愚かさを批判。3.11には抗議の声を上げる運動を可視化しよう。
Skさん:ドローンで撮った東海第二原発の写真を見せ、津波が来たらどうなるか、再稼動してはいけない。柏崎刈羽も岩盤にあっても危険、東電のルーズな管理で数々の事故、東京に電気を送る為。これらを廃炉にすることこそが国益。昨日もひどい裁判が行われた。国が公務員住宅をたった2年提供で打ち切り、家賃を請求。スラップ訴訟だ。ガンを患って、今、高裁で闘っている。支払いが発生していないにも関わらず、確認書だけで損害賠償訴訟を起こしている。司法がこれを認めるのでは、この国に正義が無い。3月3日にも司法への抗議行動がある。今よりも少しでもマシな世界を実現しよう。
Yoさん:エネルギー基本計画で2割を原発と発表。国の嘘をしっかり監視しないといけない。メディアが頼りなく、フェイクニュースを流すSNS、トランプが4年間大統領をしていたら世界がどうなるか。関税で苦しむのはアメリカ国民だ。国会で税金論議をしているが、防衛予算を減らせばいいのではないか。
Yzさん:『いちご白書』をもう一度を歌い、原発は要らないと訴える。
Ouさん:青田恵子さんの詩「そして11年犬小屋返しなさい」を読む。しんぼうするはずの一晩か二晩が…一か月から一年となり、そして11年。あの日から避難民は安穏と生きることを許されなくなった…。
Ogさん:エネルギー基本計画に過去最高の4万筆以上のパブコメが集まったにもかかわらず閣議決定。再稼動した老朽原発がトラブルで一杯。汚染土を全国にばらまくパブコメも終わったが、こちらも多数の意見。最終処分についてのパブコメも開始されている。手続きもおかしいが、パブコメを出そう。双葉町が引取りの話。きちんとまとめて管理させよう。3月3日に最高裁申入れ集会がある。もっと声を上げていこう。
Ksさん:財務省前で大勢が抗議しているが、一体、誰が何を訴えるのかを見極める必要がある。経産省前の脱原発を訴える運動が重要。沖縄の島々で、この2年間に軍事化が進んでいる。軍拡だ。自衛隊と海兵隊が住民の目の前で行われている。棄民政策では
ないか。昨年、与那国島でオスプレイ事故があり、膨大な金を移動に費やした。
K.M:鳩山政権の折の外務省日米局との交渉を思い出した。脱原発、戦争反対、沖縄返せのコール。
片付け後「原発いらない金曜行動」。
◎2月22日 (土) 人はテキスト中に自分の政治的目標を勝手に読み込む (O・O)
少年と父親が動物園に行った。動物たちを見た少年は、一匹連れて帰りたいと言った。「でも、エサはどうするんだい?」。困った父親はそう聞いた。「これ以上食わせるゆとりはないんだよ」
「ここの動物は大丈夫だよ」と息子は返した。「檻に『エサをやるな』と書いてあるもの」。
これは、モハンマド・アクラム・ナドウィ?師が語った寓話(ユーモア?ジョーク? ギャグ?)。
少年は注意書を観客の行動に対する禁止事項ではなく、動物の性質と捉えたというわけ。師はインド生まれで、イスラム古典の研究者であり、信徒の指導も行う。イスラムの古典時代における9.000人にのぼる女性学者たちの活動を掘り起こし、10年の歳月を費やした研究内容は40巻にもなるという。
◎2月23日(日) (S.E.)
12時より脱原発青空テント川柳句会が開催されました。午前中の空気は冷たかったですが、お天気が良く暖かな日差しの一日でした。今回の川柳句会参加者は7名。席題は「米」、「寒い」14時40分投句締め切り、14時50分より入選者の発表、披講と
なりました。選者の乱鬼龍さんより入選句が読み上げられ、”原発は未完の技術”みかん、”今やサバイバルの時代”サバの缶詰、”原発はイカん”いかの缶詰、”そんなバカナ”バナナ、雑誌Big Issueやカステラなど、数々の賞品が入選者へ手渡されました。
入選句は以下の通りです。
「米」の特選
・消えた米 出てくりゃすぐに ひとめぼれ - 水蓮仏
「米」の秀句
・米一揆 富山の主婦に 今続け - 幸柳
・米不足 不足は誰かの 商売に - 芒野
・米が無い 体験孫に 自慢する - 原子力ガリレオ
・米に見る 食糧安保は 急務なり - 海の民
・民の腹 満たさぬ愚策に 怒り満つ - ふ64
「寒い」の特選
・厳寒の 脱原発に 春よ来い - 芒野
「寒い」の秀句
・桜の芽 南からくる 春まぢか - ヤソキリシタン
・烏(ウ)露(ロ)首領 続けるか民 絶えるまで - ふ64
・寒い国 避難民には 尚寒し - 幸柳
・AIにおどる 寒さ電気こまらず 嘘ばかり - 海の民
・寒すぎで 財布の中に 春は来ず - 水蓮仏
次回の脱原発青空テントひろば川柳句会は3月23日(日)12時より開催いたします。座り込み終了後、15時30分頃からお花見を予定しています。是非ご参加ください。
◎2月24日 (月) (保)
早めに事務所に着いたら、乱さんが既に来て作業をしていた。きょうの午後に日比谷野音で行われる「ロシアによるウクライナ侵攻3周年抗議集会」で掲げるむしろ旗を作っている最中だった。
きょうも空は晴天だが、経産省前は風が物凄く強かった。セッティングをかなり低くして、やっとバナーとのぼり旗を括り付けることができた。
きょうは、きのうの天皇日の振り替え休日で、三連休の最終日という事もあり経産省前の人通りは少なかった。いつものように反原発ソングを掛けて道行く人々にアピールしたが、ときどき外国人観光客、ランニングをしている人が通るのみ。
晴れているが、風が冷たくて厚手の手袋をして熱いコーヒーを飲んで過ごした。座り込みは担当者2人のみ。
午後2時半過ぎに日比谷野音の方から音が聞こえてきた。抗議集会が始まったのであろう。 その後は何事もなく、時間になったので2人で片付けて撤収した。
◎2月25日(火) (R.Y)
相方のOgさんが、風邪のためダウン 一日も早い回復を祈るばかりです。 でも火曜日の前半当番は、川内テント以来の仲間2名が応援に来てくれますので一人になる事はありません。
セッティングが終わると間もなく、年配の男性が「今日は財務省前の集会は無いのですか」と訪ねてきた。「無いようです」と答えて、テントのチラシを渡そうとしたが、受け取ってくれませんでした。しかし、10分後に通りがかった中年の女性の方が、「ご苦労様です」と声をかけてくれましたので、急いで追いかけてチラシのセットをお渡しすると、気持ち良く受け取ってくださいました。
この後、時々テントに来て下さるArさんが14時迄座り込んでくれました。 今日は、晴天で風も程々温度も程々で本を読んでいると居眠りが出るような日でした。
◎2月25日(水) (IT)
今日は暖かい。セッティングもラクだった。今日は「函館市 大間原発差し止め裁判・第33回口頭弁論」の日だ。この裁判は経産省前で座り込みをしている「イロハネット」の人たちが担ってやってきた。15時から裁判で、 16 時30分から報告会。オシドリマコ・ケンさんの講演もある。セッティングをしてしばらくしたら、Tさんがやってきた。もちろん大間裁判の傍聴のためなのだが、「報告会の方だけに参加することにしたので」と、ずっと座り込みをしてくれた。田中さん、木村さん、Aさんは来て、直ぐに裁判の方に行かれた。木村さんは、おいしいおはぎを配ってくれた。さらに、倉田さんが来られた。倉田さんは本当の久しぶりにケイタイマイクをつけて、「亡国の省、経産省よ!働いているヤカラよ!」と呼びかけ、原発を稼働し続け、死の灰をまき散らし続け、子どもたちの将来に負荷をかけ続けるのは許せない」と演説した。倉田さんはカンパをしてくれたのだけど、今日はカンパ箱の缶がなくて、保っちゃんに手渡して、裁判に行かれた。
保っちゃんは「関西ナマコン」の旧・新委員長への「懲役10年の求刑」に対して「無罪」の判決が出たことを報告してくれた。会社からの当然の賠償金を「恐喝」して奪い取ったということに対して、正当な組合活動によるもので「恐喝」ではないという判決。良かった。Anさんが来られたので、バトンタッチして私・Tは次の行動に向かった。
◎ 2月27日 (木) (M,U)
Inさん、Yoさんと3人で設営。快晴で日差しが強く、上着なしで過ごせる陽気だ。Yoさんから「今度はパラソル持って来てね」とリクエストされた。13:00 Iwさん参加。上空を飛び去る飛行機を見上げて、米軍基地との関係で民間機の低空飛行が増えた弊害について、ひとしきり話す。いつも通る男性が街路樹に雀がいるのを見て郵便ポストの前にお米を撒いて行った。13:30 通りかかった男性が「デモはやっていないんですか。」と聞いてきた。今、話題になっている財務省解体デモのことらしいが、今日はやっていない。私たちの座り込みの主旨を話すと、その男性は「福島事故時、東京にいて体に変調をきたしたため、しばらく九州等に避難していて、数年前に帰ってきた。今も、体調がすぐれない」という話をした。
14:10 立ち寄った女性が「大間裁判の前に寄りました」と言う。「大間裁判は昨日でしたよ」と言うと、そのまま座りこみに加わってくださった。14:20 Okさん参加。
15:30 男性が「何時までやっているんですか?」と聞いてきた。「午後4時までです」と言うと「前はあの辺にテントを張っていましたよね。頑張ってください。」と言ってくれた。向かいの財務省前では、一人の男性がハンドマイクで、何やらしきりに叫んでいる。国会議員会館での用事を終えて、終了間際に駆けつけてくれたSuさんと2人で撤収し、4919日目の抗議を終えた。
=====添付資料======
・原発週報2025.2.19-2.25.docx 編集:漆原牧久
・請戸川河口テントひろば 2025 年 2 月 25 日 第 4 号
=========今後の集会・行動等==========
・3月3日(月)第12回 最高裁行動&集会 最高裁前行動 10:30~11:00
全日通会館 青木理さんと海渡雄一弁護士の対談『原発と司法と国策』(仮題)
13:30~15:00
・3月5日(水)原子力規制委員会前 12:00~13:00
・3月7日(金)経産省前抗議集会 17:00~18:00
・3月8日(土)さようなら原発全国集会 代々木公園 11:00~15:00
・3月11日(火)脱原発・経産省前大集会 14:00~16:00
・3月11日(火)日本原電本店抗議行動 16:30~17:50
東電本店前抗議行動 18:45~19:45
・3月12日(水)原子力規制委員会前 12:00~13:00
・3月14日(金)経産省前抗議集会 17:00~18:00
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
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