経産省前テントひろば、脱原発テント設置日(2011年9月11日)から1807日目(2016年8月21日)にテント強制撤去。2023年1月12日は、座り込み4,142日目。これは、マハトマ・ガンディー「非暴力、不服従」の実践です。
◎ こんな「めでたさと程遠い正月」って何んだ 1月6日 (金)
今年初の金曜日。いつものメンバーWさんSさんがお休みで、少し寂しい幕開けだったが、設営後、サンケン太郎さん、Aさん、Yさん、Kさん達が次々と登場して賑やかになった。藤原節男さんは、マイクとスピーカーの調整に余念がない。おかげで、最近は遠くても良く聴こえるようになった。
お天気が良くて、風も強くなく、太陽がビルに隠れても、それ程寒くならずに助かった。バナーの電の字が一部剥がれているのに気付く。故玉中さんが第2テントでバナーを制作中に少し手伝ったことを思い出す。玉中さんは寒さが厳しい時、手作りの膝掛けを掛けて下さったり、いつも何か工夫しておられた。もうじきテントと大間原発裁判と「あさこはうす」に捧げられた玉中さんのご命日が来る。
さて、こんなにめでたさとは程遠い正月が有っただろうか。専守防衛を捨て、世界第3位の軍事大国になるという大軍拡、その為の増税、社会保障などの削減。そして原発再稼働、60年延長、新増設まで。このとんでもない安保とエネルギー政策の大転換は日本を破滅へと追込む道に他ならないし、それを勝手に決めるのは民主主義の破壊だ。
国を守るためには、原発を無くして自然エネルギーで賄う、食料自給率を上げる、貧困をなくす、といったことが有効だと思うが、真反対の道を進んでいる。政府を監視する役目のマスコミは広報係に堕し、対する野党も、立憲が維新と連繋すると言い、立憲トップが乃木神社に初詣に行き、一体どうなっているのか。タモリが新しい戦前と言ったが、その通りになっていると感じる。
戦後がずっと続く為にも、原発を再稼働させない為にも、汚染水を流させない為にも、今年は頑張らなくてはと思う。(Y.Y)
◎ 岸田政権の横暴を許すな、決意を新たに頑張ろう 1月6日(金)
1月4日の新年経産省抗議行動に続いて、本年第2声をいつものコールで開始。1月3日の国会正門前行動の報告、澤地久枝さんが非常に元気に岸田首相を糾弾し憲法九条の遵守を訴えた。Yoさんが、選挙後の防衛費増強と増税を批判、抑止力はどこを対象に考えているのか? 「台湾有事は日本有事」は危険、米国が介入する、日本が中国の敵国、しっかりとした外交力を持った国にならなくては、軍事増強はとんでもない悪政、原発も新しい原発つくるとは愚か、3.11を過去の出来事にしてはいけない、地震多発国で原発再稼働・老朽原発うごかす・さらに延長は最悪、核兵器所有も心配、広島を出汁にするな。
田中一郎さんが、コロナワクチンが非常に危険で打たない方がいい、週刊新潮記事を紹介、2000人以上がワクチン注射で死亡、世界でも、効かなくなってきたワクチン、オミクロン株はワクチン打った人が多く感染、隠されている真実、大本営発表、関西電力営業担当の社員らが子会社の関西電力送配電のシステムにアクセスし、関電以外の新電力と契約している一般家庭の顧客情報を不正に閲覧、原子力規制委員会と資源エネルギー庁の癒着を糾弾。
K.Mも、資料配布して山中伸介原子力規制委員長らの定例会議が茶番劇であり原子力規制庁に資源エネルギー庁から併任職員がいること、ATENAとの関係を指摘。Yoさんが汚染水海洋投棄について5つの理由を上げての糾弾とともに、「放射能汚染水を海に流すな」とコール。Moさんが、山田洋二の映画の時代に造られた原発は危ないと訴え、「座込め、ここへ」と「水に流すな」を歌う。Miさんが、日本社会の変化にどう抵抗するべきか、原子力政策と防衛政策の転換を憂い、ムードに流される怖さ、マスメディアのカジ切り替わり、小さな成功から運動を見える化しよう、負けずに跳ね返していこう。
K.MからGX実行会議方針へのパブコメ提出の呼びかけとクレヨンハウス「朝の教室」の小出裕章さん講演会(1月22日)を紹介。クレヨンハウスの方が案内チラシ配布。乱鬼龍さんが歴史的転換点の中にいる、原発大転換と大軍拡、税金を上げ、思想・信条の自由をおかす、今年一年決意を新たに頑張ろう。NOWAR、NONUKES、脱原発、…のコールで終了。トラメガとワイヤレスマイクを用意してくれた藤原節男さんが車で荷物を運んでくれた。(K.M)
◎ 詐欺めいた話を掲げて、裏ではとんでもないことをやる 1月7日(土)
年頭から岸田総理の発言が話題になった。それは「異次元の少子化対策」である。なんじゃそりゃ!とばかりに、Iさんがスマホで調べると「異なる次元」、「次元の異なる世界」、「異次元空間」という意味。つまり現実の世界においては実行しないということらしい。詐欺じゃん。
他にこういう意味もある。比喩的に通常とは全く異なる考え方、また、それに基づく大胆な施策という意味もある。例えば「異次元の金融緩和」など。それは「荒唐無稽」と言ったほうが良さそうだ。原発新設だの60年超運転可も異次元の話だろう。
詐欺と言えば、こんなジョークがある。「賞品の発送は当選者の発表をもってかえさせていただきます」とは、つまり、景品はあげないといこと。安倍語、岸田語、自民語にご注意を。出典を忘れたが、こんなことを言った人がいる。子供の「何故、勉強しなきゃいけないの」という質問には、こう答えよう。「そりゃ、悪い奴に騙されないためさ」
・岸田総理の三重県伊勢市での年頭会見
日本の少子化について「これ以上放置できない待ったなしの課題」とし、「異次元の少子化対策に挑戦する」と表明しました。「異次元の少子化対策に挑戦し、若い世代から“ようやく政府が本気になった”と思っていただける構造を実現すべく、大胆に検討を進めてもらいます」
岸田総理は、これまで、子ども予算倍増の道筋を「今年6月の骨太の方針で示す」としていましたが、年頭会見の後、小倉こども政策担当大臣に対し、子ども政策の強化策について今年4月のこども家庭庁の発足前にとりまとめるよう指示すると表明しました。(O・O)
◎ 防衛論議をいろいろとする、賑やか 1月8日(日)
今日は、陽当たり良いが、風が少し冷たい。日曜だというのに道路向かいの財務省で、植え込みに柵を設置する工事を行っていて、少しうるさい。座り込み参加者は11人。最近、右翼がしばしば現れたためか、(防衛のため)テントに立ち寄る人も増えた気がする。キリスト教の宣伝車のT葉さん、私は名前を知らないが座り込み経験者の女性、久しぶりに座り込み参加のK.Sさんが「右翼、来ないかな」と期待気味。
座り込んでいる場所の周りの植え込みに、20羽以上の雀が集う。たまに足元まで寄ってきて人懐っこい。「地域猫みたい」と、はしゆきさん。「この子たちはテントと共に世代交代を重ね、餌をもらうのが当たり前になっている」と、はしゆきさんは推測。K.Sさんが「日本も核武装して、中露だけでなく米国にも核ミサイルを向ければ、初めて真の独立国になれる。いくら戦車や戦闘機を揃えても、一発の原爆には敵わない。北朝鮮の原爆も米国に対抗するためのものだ」と、核武装論を披露する。
私は、K.Sさんに対して異論があるが、K.Sさんが反論できない日誌の中ではフェアじゃないので、核と自衛について別の観点から話をしたい。敵基地攻撃能力についてである。台湾有事における仮想敵国は、日本を射程に収める中距離核ミサイルを数百発保有する核大国、中華人民共和国である。有事の際は集団的自衛権に従って、日本は、この核大国に先制攻撃を行うことになる。ここで私には2つの疑問がある。
1つ目は、核反撃の可能性を誰も指摘しない事だ。巷での敵基地攻撃の議論は、なぜか核の不使用が前提になっている。そんなの、誰が保証するのか。ロシアがウクライナを核で脅しながらも実際に使用しないのは、自国の領土が攻撃されていないからだ。仮想敵国の領土を攻撃すれば、相手に自衛のための核使用の口実を与えることになる。核を持つ国を攻撃するなんて、狂気の沙汰だ。
2つ目は、「核の傘」核抑止論の否定につながることだ。政府は従来、「日本は米国の核の傘の下にあるから、他国から攻撃されない、安全だ」と説明してきた。ところが、今度は、自前の核の傘の下にある仮想敵国に、日本は攻撃を加えるのだと言う。矛盾してないか?
核抑止論の破綻を自ら証明するものだ。この点は誰も指摘していない。何故だ。
持論が長くなって申し訳ない。座り込みの後は、事務所で、N瀬さんの挽きたてコーヒーで一服した。(M・K)
◎ のんびりの雰囲気だったが、少数の座り込み 1月9日(月)
きょうは連休最終日なので、経産省前はのんびりした雰囲気だった。天気も風も無く穏やかで、上着を脱いでも、寒さを感じないほどであった。
先週は、Onさんが私用のためにお休みしたものと思っていましたが、丁度そのころ、ご本人は38℃以上の高熱に七転八倒している最中で、それどころではなかった。そのOnさんも今週は元気に復帰された。ご本人は「コロナに罹ったのか?と思ったが、2日で回復した」とのこと。単なる風邪で済んだのでしょう。お互い、歳を取ってきているので、今以上の警戒が必要とされる。気を付けましょう。
東京西部ユニオンのお二人が午後1時過ぎに来られた。きのう開かれた「旗開き」から当面の間、三里塚現地に泊まり込んでいるものと思っていたので驚いた。聞いてみると、「他の人と交代して、今週一杯は、こちらにいる。但し、いつ代執行が行わるかもしれない状況に変わりはないので、現地から連絡が来たら、すぐ行く用意はしている」とのこと。
きょうの座り込みは、担当4名と裁判ウオッチャーのOさん。乱鬼龍さんは、きょうもチョコ棒を皆に差し入れてくれた後、出掛けられた。(保)
◎ 今季一番の寒さだった、悪天候に抗しての座り込み 1月10日(火)
今日は、一日中、強風が吹き荒れて、私は今冬一番の寒さであったと感じた。のぼり旗を立てるにも、強風のため、なかなか思うようには行かず、かなり手間取った。勿論、横断幕をセットすることは出来なかった。
このような悪天候の中でも、久しぶりに勝爺が来てくれて、元気をもらいました。13時頃にヨーカンさんが「放射能汚染水の海洋放出反対ハガキ作戦!」のチラシを受け取りに来まして、その後、本日発行の「経産省前テントひろばニュース」258号の発送に郵便局に行っていた時に、毎週、座り込みに参加して下さるOさんより以下のような報告がありました。マツコ・デラックスという番組に出演していたという人が(眉はノリを付けたような顔だったとの事)が立ち寄って、「番組の中で『原発は反対です』と言ったら、それは見事にカットされていました」と言っていたとの事でした。その人に「テントひろばニュース」を渡したら大変喜んでいたようです。
座り込み撤収後は、事務所で、鹿児島現地で8年間も川内原発1、2号機の20年運転延長反対を闘っている江田さんを囲み、川内テント有志で今後の課題と展望等を議論した。(Y・R)
◎ 岸田内閣のこと、話すことがいっぱいあって 1月11日 (水)
雲一つない、いい天気だが、「雨が降らないのでピンチ」と天気予報では言っていた。今日は幟を4本立て、バナー類を全部張った。ポストのところから、プラタナスの幹にゆわいつけるところまで。
当番のOkさんが少し早く来る。岸田内閣のこと、沖縄のことなど話すことが山ほどある。Okさんも私も戦前生まれなので、「戦争はいやだ!」と、いま進んでいる事態に焦る。規制庁抗議から回ってきた倉田さんは、元気に演説。
久しぶりにヨーカンさんも回ってきた。「用事がある」と言って、今日はすぐ帰られたが、「来週の1/18は東電刑事訴訟の高裁判決日なので、来週はちゃんと来るから」と言っていた。来週1/18の裁判は14時からだが、前段集会は11時から。傍聴抽選の締め切り時間はまだ発表されてない。
当番のWさんは「先週休んだので、お土産のお菓子を持ってきた」と。お菓子をおいしくいただく。午後3時少し前に東京西部ユニオンの2人が登場。三里塚の強制執行に備えて、その時はすぐ駆けつけられるように計画的に行動しているそうだ。(T・I)
◎ Syさんが久しぶりに差し入れを持って 1月12日(木)(Y・R)
前半は2人での座り込み開始。後半になって今月入院していたSyさんがひょっこりと現れ、「差し入れを持って来た」と、1時間ほど座り込みました。お話を伺いましたところ、「手術を止めて、取り敢えず、薬で様子を見ながら、その後どうするかを決める」とのこと。手術をしないで何とか進行が止まる事を祈るばかりです。「筋力はかなり落ちた」と言っておりました。
この後は、東京西武ユニオンのお二人、英語の先生、後半の当番者お二人と、かなり賑やかになった。撤収後は、首相官邸前で行なわれた「馬毛島に基地を作るな」緊急抗議集会に参加した。(Y・R)
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【提案】岸田内閣「GX実現に向けた基本方針」パブコメに「脱原発」意見を出そう!(K・M)
「聞く耳をもたない」岸田政権が年末年始にGX実行会議関連のパブリックコメントを5つも一斉に開始しました。昨年8月末から関係省庁に「原子力の活用」を指示した原子力政策大転換についてです。
皆さんは、12月22日決定した「GX実現に向けた基本方針」方針に絶対反対だと思います。「着実な再稼働推進」「老朽原発の運転期間追加的な延長」「次世代革新炉の開発・建設」「核燃料サイクル推進」「サプライチェーン維持・強化」「同志国との国際連携」を何としても止めたいですね。
私は、内閣官房・経産省・原子力規制委員会・原子力委員会(内閣府)のそれぞれに意見を提出しました。まだまだ思いつくこともあり、できれば毎日でも何らかの意見提出をしたいと考えています。
一方、岸田政権の年末年始のパブコメ募集ラッシュがひどいもので、「パブコメなんて省庁のアリバイづくりではないか」と敬遠する向きもあります。それでも、一人一人が政府・官僚に文書を書いて訴えることは、官僚に私たちの意見を読ませ、それを発表させることができ、有意義だと思います。また、反原発運動をしている多数の意見が当局に届けば、効果が大きくなると思います。
それで、一言「原発やめろ」でもいいからパブコメ提出をお願いします。対象は、内閣官房の「GX実現に向けた基本方針」に対する意見募集がいいでしょう。皆さん、是非、下記のパブコメに意見を提出してください。ちなみに、知人が怒りを込めて次の短文を書いたので、昨夜、内閣官房に送りました。
◎「GX実現に向けた基本方針」全般に対して
そもそも、何故、原子力発電の利用を排除する方針を取らないのかと不思議に思います。
福島の事故から学んだことを踏まえればありえない話です。
原子力発電以外の方法でエネルギー問題・脱炭素問題をしっかり議論してほしいと考えます。
皆さんも、下記を参照の上、是非提出願います。
□内閣官房
「GX実現に向けた基本方針」に対する意見募集
https://public-comment.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=595222084&Mode=0
(締切1月22日)
カテゴリー 経済財政政策
案件番号 595222084
定めようとする命令などの題名 GX実現に向けた基本方針
根拠法令条項 -
行政手続法に基づく手続か 任意の意見募集
案の公示日 2022年12月23日NEW
受付開始日時 2022年12月23日20時0分
受付締切日時 2023年1月22日23時59分
意見提出が30日未満の場合その理由
意見募集要領(提出先を含む)
意見公募要領 PDF
命令などの案
GX実現に向けた基本方針 PDF
関連資料、その他
資料の入手方法 担当課室において配布
備考
問合せ先
(所管省庁・部局名等)
内閣官房 GX実行推進室経済産業省 産業技術環境局 環境政策課
資源エネルギー庁 総務課外務省 国際協力局 気候変動課財務省 大臣官房 総合政策課環境省 地球環境局 総務課
なお、他省庁にも出したくなった方は、次をご参考に。
□経済産業省
今後の原子力政策の方向性と行動指針(案)に対する意見公募について
(締切1月22日)
https://www.meti.go.jp/press/2022/12/20221223010/20221223010.html
□原子力規制委員会
高経年化した発電用原子炉に関する安全規制の検討(第5回)別紙(案)に対する意見募集について
(締切1月20日)
https://www.nra.go.jp/procedure/public_comment/20221222_01.html
□内閣府原子力委員会
「原子力利用に関する基本的考え方」改定に向けた御意見の募集について
(締切1月23日18時)
http://www.aec.go.jp/jicst/NC/pressrelease/pressrelease20221222.html
□経済産業省資源エネルギー庁
総合資源エネルギー調査会 電力・ガス事業分科会
電力・ガス基本政策小委員会中間とりまとめ(案)に対する意見募集
(1月25日12時、私もまだこれから)
https://public-comment.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=620221227&Mode=0
(K・M)
====デモ・集会のおしらせ=====
★1月18日(水) 福島原発訴訟(東京高裁前)11時~
★1月18日(水)原子力規制委員会前 12:00~13:00
★1月19日(木)首相官邸前(脱被ばく実現ネット) 17:30~18:45
★1月19日(木)衆議院第二会館議(総がかり19日行動) 18:30~19:30
★1月20日(金)経産省正門前(テントひろば) 17:00~18:00
★1月20日(金)首相官邸前(原発いらない金曜行動) 18:30~19:45
★1月22日(日)日比谷図書館(東海:第二原発差し止め訴訟決起集会) 13:00~
★1月24日(火)四谷地域センター(汚染土持ち込み反対集会) 19:00~
★1月25日(水)原子力規制委員会前 12:00~13:00
★1月26日(木)月例祈祷会(JKS47士)
会場:経産省前テントひろば
予定:14:30~ 芸能の時間
14:50~ 「月例祈祷会」 厳修
15:45 終了
★1月27日(金)経産省正門前(テントひろば) 17:00~18:00
★1月29日(日)経産省正門前 青空川柳句会(テントひろば) 12:00~15:00
★
その他:さようなら原発では2月24日夜に日比谷野音でザポリージャ原発攻撃抗議集会を行う。3月21日には大規模集会を行う。
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
〔eye5009:230116〕