経産省前脱原発テント座り込み日誌2025年11月6日版(週報)

経産省前テントひろば、脱原発テント設置日(2011年9月11日)から1807日目(2016年8月21日)にテント強制撤去。2025年11月6日は、座り込み5,171日目。これは、マハトマ・ガンディー「非暴力、不服従」の実践です。
(注) 2025年8月から、土・日・休日の座り込みを、休みにしました。

[07991] 10月31日(金)強い雨の中、原発にも戦争にも絶対反対の声が霞が関にこだまする(Km)
 財務省前の抗議音楽大音響と文科省前の「声よ集まれ歌」の声が聞こえ、雨がポツポツからだんだん雨脚が強まっている中で、経産省抗議行動を開始。徐々に人が増え、25名で1時間の抗議行動。
 Kmが、ヨウカンさんが書いた10月の経産省への申し入れ書を読み上げる。<①原子力発電所は直ちにやめる、②大処理工場、MOX燃料加工工場の建設は中止、③アルプス処理水汚染水の海洋放出を直ちに中止、エネルギー計画で「原発は直ちに中止する」と決める。……>との要請書は、高市内閣の新たな赤沢経産相と資源エネルギー庁長官に届いたはず。申入書とオンライン署名<電力消費地域に住む私たちは東電柏崎刈羽原発の電力は要りません。東京電力による柏崎刈羽原発6号機の再稼働を止めてください。>の表裏印刷紙を配布し、「柏崎刈羽再稼働反対」などのコール。
 Skさんが、福島原発被害者東京訴訟の本人陳述から、福島では鼻血が止まらない患者さんが多かった、伊達市に放射線プルーム、田中俊一(初代規制委員長)が伊達市で放射能影響過小発言、自分がもし福島に住んでいたら避難できたかどうか、裁判所が本当の現実を見直そうとしてほしい、今までの生き方を変えないといけない。
 木曜座り込み担当のTsさんが、福島原発事故の責任を誰もとっていない、地震は必ず起こる、日本の大軍拡政策が問題、千キロを超え中国大陸に届くミサイル、中国から首都圏や横須賀に向けたミサイル、人を人と思わない政策、戦争と生活破壊と人殺しに対して大同団結して闘おう。
 火炎瓶鉄さんが、戦争と原発に反対、原子力は軍事の手段、小型原子炉への投資をするなと訴え、<核廃絶、原発反対、経産省は恥を知れ、311を忘れるな、原子力は滅びの道だ、脱原発>コール。
 Myさんが、日本の軍拡を憂い、広島平和公園パールハーバーを紹介し「座り込め、ここへ」と「水に流すな」を歌う。
 バイクで来た女性が高市とトランプに任せていたら全人類が破滅する、11月2日に全国労働者総決起集会&改憲・戦争阻止1万人大行進がある。
 Ouさんが「それならば」(著者未確認)を読む。
<原発いらないと言えば それならば明治の暮らしでよいのかと…。再稼働をやめてと言えば それならば対案はあるのかと…。警戒区域が解除されても帰らない人をそれならば税金の無駄使いだと…。幾度となく言われ続ける「それならば」 なぜこうも原発難民は追いつめられるのでしょう。明治の暮らしに戻りましょうか 体育館の床でザコ寝をしましょうか この人たちに使う税金は そんなにムダですか。それならば まやかしの線引きで 避難区域を解除しないでください 帰らないのではなく、帰れないのです。 明るく治めると書く明治の世 明治はそんなに生きにくいものですか? 啄木だって賢治だって生きてきた 樹下の二人、光太郎も智恵子も生きてきた。明治はそんなに生きにくかったですか それならば きっぱりと申しましょう 「明治のくらしで結構です」…と。>
 Ksさんが、「避難計画」が議論されている宮古島・石垣島・與邦国島・沖縄島の人たちと共に「琉球弧の戦場化を許さない11月行動」(11月14日議員会館、15日新宿集会デモ)にご参加を。経産省前テントひろばも団体賛同。
 Raさんが、ウルトラ右翼政権ができた歴史のターニングポイント。私たちが考えている以上に非常に大きな時代の変革期。力をあわせて共に頑張ろう。
 Kmのコール<経産省は嘘をつくな、原発は安全ではない、安くはない、無くても電気は足りている、無くても電気は余っている、原発はクリーンではない、グリーンではない。柏崎刈羽再稼働反対、NONUKES,NOWAR,NOBASE>以上(Km)

[07994] 11月4日(火)(旭凡太郎)
曇り、風もなく座り込みには適していた。座り込みは、私を含め当番の二人と応援の一人。
座り込みは、2011年3月11日福島原発事故から14年になる。 事故からまもなく我々はテントを建てた。霞ヶ関の一角の占拠ではあったが、それほど深刻にも考えず、比較的軽い気持ちでテントを張り、泊りこんだ。 警察権力も「原発」ということで簡単には手を出せず、テントは続いた。
 最高裁判決で負けて、しばらくして警察権力は動き出し、テントは撤去された。それでもわれわれは動揺することなく即、座り込みを続けた。
 座り込みは、テントとあまり変わらない感覚で続けている。即ち政府の原発政策に異を唱え「否」と主張する立場は全く変わらない。その立場は国家権力にとっても驚異であり、日本の人民の地から響く声をあらわしており、それは座り込みを続けるわれわれに課せられた課題といえる。脱原発まで頑張ろう。(旭凡太郎)

[08001] 11月5日(水)(高木)
1日中曇り。「今日は寒い」という天気予報だったが、そう寒くない。風がほとんどないせいだろう。
朝、文科省前で統一教会が「解散命令を取り消せ」という宣伝をやっていた。スピーカーがついている車1台で、テープを流しつづけるやり方だ。
私たちの座り込みの後ろの大通りに、タクシー乗り場を占拠する形で荷物を積んだ大型トラックが、エンジンをかけたままで駐車し続けたので、うるさかった。時によっては、トラックとかダンプの運転手さんに、駐車位置をずらしてくれるように頼むのだが、この時はそのタイミングを失って、しょうがない、そのまま、トラックの音を我慢していた。
午後2時頃、IWさんと友達が寄ってくれた。実はIWさんとは前日に早稲田にある「女たちの戦争と平和資料館」で行われたチェ・ソンエさん(ピアニスト)の「在日と天皇制 指紋押捺拒否と恩赦」という講演会で一緒になった。講演の内容は短くは言えないが、チェ・ソンエさんはアメリカ留学から帰ってきたときに指紋押捺を拒否して、日本への再入国の許可が下りず、結局、罰金刑を受けたが、その「罪」が昭和天皇の死亡による「恩赦」で取り消されたことに対して恩赦拒否をしたという一連の闘いを話されたもので内容の濃い、感銘深いものだった。
IWさんは、もしかしたら、私と会ってテントを思い出して寄ってくれたのかもしれない。IWさんは定年退職後、再就職したことなどを話され、「そのうちまた寄ります」と言って、2人ともカンパをしてくださった。テントはいろいろの人をいろいろな形でつなぐと思った。
寒くなったが、遅番当番のWさんから先週いただいた湯たんぽの効力がすごく高いということをお礼とともに話して盛り上がった。Anさんは先週は足が痛くなって大変だったが、今日は元気に登場された。当番の人たちとの話はやっぱり高市政権のことが多かった。(高木)

[08000] 11月6日(木)(M.U)
Inさん、Yoさんと3人で設営。今日は映像作家のHaさんに静岡で11月16日に開かれる「ひまわり集会」に使う土屋さんの絵と「脱原発テント」の大横断幕を受け渡すため事務所から運んできた。「脱原発テント」大横断幕は先週金曜日の雨で濡れていたので乾かすために車道側に広げた。私たち木曜日グループは、普段、この横断幕は使っていないのだが、広げてみると結構見栄えがしてアピール効果もありそうなので、静岡から戻ったら使ってみようかと思う。
13:00 Hoさん参加。女性ばかりが乗った観光バスが2台、内幸町方面から来て交差点を左折して行くので、手を振ると、何人かが手を振り返してくれた。あの人たちにも「脱原発テント」の文字はしっかり目に入っただろう。13:40 Okさん到着、続いて久しぶりにIwさんが寄ってくださった。
通りかかった制服姿の少年少女10人程のグループにInさんがテントリーフと阻止ネットリーフのセットを渡す。聞くと、福岡から修学旅行に来た高校2年生で、これから企業訪問で外務省に行くところだという。「しっかり読んでくださいね。」というと素直に「はい」と言って交差点を渡って行った。
14:20 Taさん着。14:30 HaさんがIshさんの車で到着。Ishさんはお土産にうなぎパイを持ってきてくださったので、みんなでおいしくいただく。Ishさんはバナー類を車に積んで走り去り、お友達と待ち合わせをしているというHaさんは残った。15:35 Haさんのお友達が到着。以前日本に留学されていたというフランス人の女性だ。留学中は江戸時代の歴史を研究していたという。歴史好きのTaさんと歴史談議をしているうちに時間になり、4人で撤収して5171日目の抗議を終えた。(M.U)

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【案内テキスト】オンライン署名 電力消費地域に住む私たちは東電柏崎刈羽原発の電力は要りません。東京電力による柏崎刈羽原発6号機の再稼働を止めてください。木村(雅)です。オンライン署名の案内テキストを送ります。日誌やニュースや他拡散に活用願います。
(ここから)
オンライン署名にご協力ください》 
柏崎刈羽原発を動かさないで!
電力消費地域に住む私たちは東電柏崎刈羽原発の電力は要りません。

東京電力による柏崎刈羽原発6号機の再稼働を止めてください。
【署名サイト】https://chng.it/hdF9YZcPgG
福島第一原発事故後 14 年余りが過ぎましたが、福島事故は終わっていません。多くの人々が生活を破壊され、今も数万の人々が故郷に帰れずにいます。原子力緊急事態宣言はいまだ解除されておらず、放射能汚染水の海洋放出が続けられ、事故炉のデブリ取出しも遅々として進まず廃炉の見通しは立っていません。ところが今、福島事故を起こした東京電力が柏崎刈羽原発の再稼動を準備しています。柏崎刈羽原発で発電された電気は原発立地の新潟県ではなく首都圏で消費されます。首都圏に住む私たちが柏崎刈羽原発の再稼働を黙って見過ごすことは、フクシマを繰り返すことに他なりません。首都圏で「原発の電気はいらない」の声を高め、柏崎刈羽原発の再稼働を止めましょう。下記のオンライン署名にぜひご協力ください。
【要請文】
原発の稼働は私たちの命と暮らしを脅かします。2011 年の福島原発事故後、東日本では原発電気なしで過ごしてきました。ですから私たちに原発電気は要らないのです。 柏崎刈羽原発で発電される電力の消費地域に住む私たちは原発の電気は要りません。柏崎刈羽原発の再稼働を止めてください。
署名提出先:内閣総理大臣、衆参両議院議長、新潟県議会、新潟県知事、東京電力
募集期間:2025 年 10 月19 日~2025 年 11 月 30 日
提出予定:2025 年 12 月
呼びかけ:再稼働阻止全国ネットワーク http://saikadososhinet.sakura.ne.jp/rn/
メール:info@saikadososhinet.sakura.ne.jp
住所:〒101-0061 東京都千代田区神田三崎町3-3-1 Tkiビル3F たんぽぽ舎気付)
たんぽぽ舎、経産省前テントひろば、反原発自治体議員・市民連盟、福島原発事故緊急会議
【署名サイトはこちら】 https://chng.it/hdF9YZcPgG
電力消費地域に住む私たちは東電柏崎刈羽原発の電力は要りません。
東京電力による柏崎刈羽原発6号機の再稼働を止めてください。
(理由)
・原発(核発電)の電気は全く必要ない、電気は足りている
~猛暑続きの夏も東電管内(関東地方)では原発ゼロで悠々と冷房を使って過ごしました。そう、電気は足りているのです。
・フクシマは終わっていない
~汚染水海洋投棄中。廃炉が全く見えない。日本は今も原子力緊急事態宣言下~
・原発(核発電)は有害で行き場がない膨大な放射性物質を排出し地球を汚す
~半世紀以上前からトイレなきマンション未解決。東電に使用済み核燃料が一杯で青森に一部搬出済
・事故は必ず起こる、被災した柏崎刈羽原発再稼動は危険
~能登半島地震の評価不十分、中越沖地震被災、6号機原子炉でトラブル多発
・東京電力は危険な原子力発電(核発電)に投資し続けている
~東京電力は再生可能エネルギーを増やさず(2024年度はわずか2%)危険な柏崎刈羽の安全対策費に1兆円以上浪費。福島第一原発の廃炉にも膨大な国費を使用中。
・事故隠しと多くの訴訟
~東電は過去に多数の事故隠しをし、ADR仲裁和解案を拒否し、多数の訴訟を抱えている
・事故が起こったら逃げられない
~311事故と能登半島地震が示す様に、家屋倒壊・道路寸断・海岸隆起などと原子力災害が重なれば、多くの人々が被ばくします。
 今作られている避難計画には全く実効性がありません。IAEAでさえ要求する深層防護第5層を守れません。
・中央官僚の横暴を許すな
~経産省・原子力規制庁などが10月16日に県議会で一千億円補助金と1,2号機廃炉の説明。嘘と暴力と金で原発導入した以前と同様に、嘘と金で危険な6号機の再稼働を地域に押しつける経産省。憲法が定めた地方自治を無視する蛮行は許せない。

=====添付資料======
・原発週報2025.10.29-11.4 編集:漆原牧久
・オンライン署名の案内テキスト

=====今後の集会・行動等==========
◆11月12日(水)原子力規制委員会毎水曜昼休み抗議行動  12:00~13:00
◆11月14日(金)経産省前抗議行動            17:00~18:00
◆11月19日(水)原子力規制委員会毎水曜昼休み抗議行動  12:00~13:00
◆11月19日(水)総がかり行動 衆議院第二議員会館前   18:30~19:30
◆11月21日(金)経産省前抗議行動            17:00~18:00
◆11月21日(金)原発いらない金曜行動 首相官邸前     18:30~19:45
◆11月24日(月)東海第二原発廃炉デー大集会   13:30~16:05
◆11月28日(金)JKS47月例祈祷会   14:30~16:00
◆12月30日(火)~1月1日(木)「学び、遊び、つながる 請戸川河口テントひろば」主催バスツアー実施 申込は杉山さんまで

========【書籍紹介1】========
◎渕上太郎遺稿集 発売中
経産省前テントひろばで販売しています。
書名:「脱原発 経産省前テント ここに在り!」
発売元:情況出版 価格:1500円のところを500円
以上

〈記事出典コード〉サイトちきゅう座  https://chikyuza.net/                            〔eye6051 : 251109〕