経産省前脱原発テント座り込み日誌3月16日版

経産省前テントひろば、脱原発テント設置日(2011年9月11日)から1807日目(2016年8月21日)にテント強制撤去。2023年3月16日は、座り込み4,205日目。これは、マハトマ・ガンディー「非暴力、不服従」の実践です。

◎ さっぱりわからない原発のテロ対策  3月11日(土)

柏崎刈羽原発のテロ対策の不備が指摘されている。侵入検知器の不具合がそれである。激しい風雪を侵入者と誤る誤警報が指摘されているが、これは赤外線センサーだろう。日光の海面反射や雀の群れ(10羽程度)が通過しても、警報が作動したことがあるらしい。また木の枝などが風で揺れても作動する。柏崎刈羽はどうか知らないが、東電は敷地境界線沿いに樹木を植え、その後に侵入検知器を設置することもあるようだ。結果として、樹木の剪定をまめに実施しなければならないが、コストカットがお得意の東電。監視カメラも葉っぱが邪魔で見えなかったりする。

まあ、こんなことは民間警備員(時給最低賃金)が老骨に鞭を打てば済む(実際には済まない)話であって、これは防犯の話。テロだよ、テロ!コソ泥相手の話じゃないんだよ!

https://www.tokyo-np.co.jp/article/235416

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA1409Y0U2A910C2000000/ (O・O)

◎郡山での集会に参加しました。 3月11日(土)

集会内容はよかったですが、会場は空席が目立ちました。皆、端の方に座りたがるので、中央が空いてしまったのです。パイプ椅子の出し方(数、並べ方ともに下手だったように思いました。)

テントひろばからも、霞が関周辺によく来る方々も、結構な数が参加していました。チラシを置き、自由に取ってもらいました。余った分はほとんど仙台の人が引き取ってくれました。「脱原発焼酎」4本売りました。

https://twitter.com/keroppu8649/status/1634399879324925953/photo/1

原発汚染水を海洋放出するな! 3・11原発いらない福島集会 @郡山

飛田晋秀さんの挨拶でスタートしました。

飛田晋秀:置き場所がないから流すというが、汚染水タンクを設置できるような空き地はまだまだたくさんある。マスコミには表側しか見せていないが、敷地裏側から写した写真には、広々した空き地がある。  (はしゆき)

◎ 右翼街宣車の小さな嫌がらせが続く  3月12日(日)

今日の座り込み参加者は累計11人。いつも座り込みのセッティングを手伝って短時間で帰られるサイクリングのE藤さんたちには、とても助かっている。今日はお二人に加え、E藤さんの知り合いのN森さんも来て下さった。N森さんは日暮里の羽二重団子(はぶたえだんご)を差し入れして下さり、皆で頂く。この団子は夏目漱石や正岡子規と縁があり、漱石の小説にも出ているとのこと。

今週末は、各地で反原発の集会・デモが相次ぐ。乱鬼龍さんは、3月10日の経産省前テントひろば金曜抗議集会、11日の東電前・原電前、そして今日12日の座り込み、と3日連続の行動参加だ。

それに対する権力側からのカウンターなのか、午後1時半頃、右翼の街宣車3台が、公安警察を伴い、軍歌を鳴らしながらやって来た。降り立つ人物は、特攻服あるいは私服の右翼7人、背広の公安13人、所轄丸の内警察署の警官1人。対し、この時点で座り込んでいたテントのメンバーは5人。いつもは右翼が因縁をつけ、公安が過剰な行動にならぬよう見守るのがパターンなのだが、今日は違った。公安が前面に出て、植え込みに取り付けた横断幕を撤去するようテントに要求し、右翼が後ろで見守っていた。

リーダーの藤原節男さんが、テント支援の大口弁護士に電話を入れる。大口弁護士がすぐに駆け付けて来てくれた。右翼の一人は、「歩道を所轄する国交省から、公共物への固定は違法であることを確認した」と主張。大口弁護士が「そんなもの、新橋の辺りにいくらでもある。公平性に欠く。撤去に必要はない」と反論するも、多勢に無勢。トラブルを避けるため、植え込みの横断幕「汚染水を海に流すな」は、撤去に応じた。

それからは、歩道の経産省側に公安と右翼が並び、車道側の座り込みと向かい合う形で、睨み合い…いや、相手としては目標を達成したのか、テントのメンバーと雑談やら名刺交換したりして、ダラダラとした時間を過ごした。まあ、相手も人間である。右翼は座り込みの撤収まで居座るつもりでいたようだが、しびれを切らしたのか、午後2時45分頃、右翼も公安も帰っていった。座り込みは午後3時定時に無事、撤収。 (M島)

◎ 権力機関の捏造はいろいろある  3月13日(月)

きょうの経産省前は、朝から雨ふりで、座り込み準備をしている時に最も激しくなった。このあと、風も強くなるという天気予報だったので、大きなバナー3枚を低めに括り付けて対処した。しかし雨が強く降っている間は風も強くなく、2時間程で雨が止んだ後も、予想されたほど風も強くなかったので、助かりました。

土砂降りの雨が降っているときに、裁判ウオッチャーのOnさんさんが自転車でやってきた。午後2時に判決が出る『袴田事件』を傍聴するために来たという。朝のNHKニュースでも、そのことを伝えていました。午後2時15分過ぎに常連のArさんが「袴田事件の再審が決まったよ」と笑みをたたえながら第一報を伝えてくれました。権力に忖度する裁判官ばかりがはびこっている現状から「油断できない」と思っていましたので「良かった、ホッとした」というのが本音です。

夜のニュースによると東京高等裁判所の裁判官は「証拠のねつ造は捜査機関」と指摘しているそうなので、再審では、そこが焦点になると思います。権力犯罪を徹底追及して根絶していかねば!

次は「狭山事件」の再審だ!石川一雄さんも埼玉県警の「証拠ねつ造」により殺人犯とされて、今日に至っている!

構図は全く同じ。埼玉県警が金を受け取りに来た犯人を取り逃がしたことから「世間からの非難をかわすには、誰でもいいから犯人に仕立て上げることだ」として、石川さんを犯人にでっち上げたのです。  (保)

◎ 脱原発焼酎のチラシが届いた  3月14日(火)

朝、テントひろば事務所に着くと、「本格焼酎脱原発」宣伝チラシが5000枚届いていた。300枚ほど、チラシを手にもって経産省前に向かう。風は多少吹いていたが、穏やかな午後だった。経産省前から見える外務省の桜が満開。夕方の報道によると、今日、桜の開花宣言が出た。それも東京では今までの開花時期最速とタイ記録だそうだ。

早速、「本格焼酎脱原発」宣伝チラシを、いつも参加してくれているIさんに手渡した。下戸のIさんも、ボトルとラベルが気に入ったと言ってくれたので、ついつい一本、押し売りしてしまった。その後、予約してくれていた知人二人に3本届けに行って、家に戻ると夜になっていた。

(参考)

下戸とは:中国・秦の時代、万里の長城で門番をしている兵士がいました。万里の長城には「上戸」と呼ばれる寒さの厳しい山上の門と、「下戸」と呼ばれる往来の激しい平地の門があります。彼らの労をねぎらうために、上戸の兵士には体を温めるお酒を、下戸の兵士には疲れをいやす甘いものを配ったそうです。それが転じて、現在の「上戸」「下戸」の意味になったとされています。(出典:SAKETIMES編集部)(EO)

◎ 子ども甲状腺被ばく裁判あり、注目を願う 3月15日(水)

事務所からグッズを搬出する時、保っちゃんが来て手伝ってくれた。今日は暖かかった。経産省前につくと、中国中央テレビのスタッフたちがいて、カメラなどを回していた。「汚染水の海洋放出についてどう思うか」と聞かれたが「でも、今日は中国中央テレビとしての番組づくりのもので、インタビューなどは使わないのだけれど」と言われた。韓国と中国は、すぐ、海でつながっているので、関心度が高い。3.10午後のテントひろばの抗議集会にも、中国中央テレビ、中国国営通信社・新華社、韓国KBSテレビが取材に来ていた。

今日は、子どもたちの甲状腺被ばく裁判があり、田中さん他、数名の人たちが寄ってくれた。ヨーカンさんも原子力規制庁からBさんとともに回ってきて、座り込みに少し参加して裁判に向かった。山本さんは「傍聴抽選に当たったのだけれど、福島の人に譲った」と言われた。視覚障碍者のHさんもこられた。倉田さんは「危機感を持ち、訴えます」(表面)と「戦争ではなく平和の準備を」「菅原文太:政治の役割は二つ。国民を飢えさせないこと!

戦争をしないこと!」(裏面)のビラを配って演説した。「海は食料や恵の宝庫だ。海を汚し、けがしているのは経産省」と演説。

遅番当番のマリさん、保っちゃんが来られて、常連のAさんが来て、総勢11名の時点てバトンタッチして、T・Iは帰る。ところが、そのあと右翼が4人来て、植え込みに入っているポールなどは違法なので撤去しろと言ってきた。しばらく押し問答をしていたが、一瀬弁護士に聞いて、対処した。明日3/15に韓国のユンソギョル大統領がくるので、「日本政府は、謝罪やおわびをするな」といっているのかもしれない。明日もきっと来るだろう。(T・I)

◎ 「平日では最高」と思われる座り込み数だった  3月16日(木)

事務所を出て、経産省前テントひろばに行く途中で3回も、警察による車両止めのバリケードに遭遇する。今日は、日韓首脳会談が行われた日なので「街宣ヤクザ」を首相官邸前や外務省前に近づけないように阻止線をはっているようだ。経産省前テントひろばは、外務省の斜め前なので、この辺りには街宣車を近づけないように道路にカマボコ車やバリケードを設置していた。

旧郵政省(現在工事中)前でストップされた街宣車が大音響で「日韓国交断絶」「道を開けろ」などと、わめいていたが、そのうち、どうやら私達が座り込んでいる事にイチャモンをつけたらしく、丸の内警察やヤクザ対応の公安が5~6回来た。最初は「植え込みのポール等を外してください」と言って来たので、ポール等は、植え込みから椅子に移動した。

次に「今日は、この辺で片付けて下さい」と来たので、「この行動は、憲法21条で保障された『表現の自由』の行使。裁判でも確定している」と反論すると、警官はスゴスゴと、ヤクザの方に行き、また帰ってきて「今度は(ヤクザが)ここに来て、座り込むと言っているので、今日のところは、この辺で撤去をお願いする」と迫ってきた。これに対して「こちらは、誰が座ろうとも、あずかり知りません。勝手にどうぞ」と言って、警官を追っ払った。

旧郵政省の前では、対峙していた警官とヤクザが、何やら揉めていたようだったが、そのうちにヤクザは諦めて帰って行った。お陰で、こちらは昼食を食べることが出来なかった。

最後になりましたが、今日も八王子のKさんが、「諦めないお煎餅」の差し入れをしてくれました。今日は「福島原発被害東京訴訟」に行かれた方や、首相官邸前での「日韓首脳会談」弾劾に参加された方々が、座り込んで下さり、また、カンパまで頂きました。その結果として、平日としては、おそらく過去最高の座り込み者になるだろう。延べ23名を数えました。 (Y・R)

====省略====

原発週報 3.8-3.14 編集:漆原牧久

 

=====デモ・集会のおしらせ====

★3月20日(月)避難住宅追い出し訴訟 第6回

時間;11時30分 東京地裁606号

★3月21日(火) さよなら原発全国集会

代々木公園B地区イベントひろば 13時より 15時15分デモ出発

★3月24日(金) 経産省正門前(テントひろば)抗議行動  17時~18時

★3月26日(日)脱原発青空川柳句会

12時~15時 選者;乱鬼龍 終了後日比谷公園で花見の予定

 

≪追加情報】≪原発政策の大転換・運転期間延長を許すな!院内集会~原子力基本法・炉規法・電事法など束ね法案を糾弾~≫

再稼働阻止全国ネットワーク

〇20230317 UPLAN

【学習機】原発政策の大転換・運転期間延長を許すな!院内集会~原子力基本法・炉規法・電事法など束ね法案を糾弾~

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〇IWJ

【記者会見】「原発大転換GX糾弾、原子力基本法・炉規法・電事法他を勝手に変えるな」原発政策の大転換・運転期間延長を許すな!院内集会2023.3.17

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