経産省前テントひろば、脱原発テント設置日(2011年9月11日)から1807日目(2016年8月21日)にテント強制撤去。2025年3月20日は、座り込み4,940日目。これは、マハトマ・ガンディー「非暴力、不服従」の実践です。
◎3月9日(日)後援 ありがとうございました。 (黒田)
皆さま 先日 3.9に長野県伊那市に行って、フクシマの話をさせてもらってきました。「後援」のおかげで、たくさんの方に集まっていただきました。それと、長野は市民のネットワークがうまく機能しているな〜という感じを持ちました。 この非常時、垣根はどんどん低くしてやっていかないと!と日頃 思っていますので、信州はちょっと進んでいるわィ、という印象でしたね。
(添付)3月12日長野日報「フクシマを忘れない(伊那で講演)」
◎3月12日(水) (TI)
セッティングの頃は小雨。雨合羽を着て作業。雨は降っているけれど、気温はわりと高く寒くはなかった。雨は降ったりやんだりだったが、全体を通すと降り続いていたと言える、「今日は、当番だけかなー」と思っていたが、木村さんが規制庁抗議のあと、寄ってくれた。「3・11経産省前の抗議集会が200人近くも集ってよかった」と言っていた。私(TI)からは「昨日、郡山で行なわれた福島現地闘争に参加した。牛飼い吉沢さんの話は本当に迫力があって、みんなの胸を打った」ということを話した。
木村さんは、当番のWさんと私に、買ってきたばかりのハン・ガンの『少年が来る』をみせて「おととい、放送大学で斎藤真理子さんの話を聞いた。話がとてもよかったので、この本を買った。斎藤真理子さんは文芸評論家の斎藤美奈子さんの妹だそうだ」と言われた。同じ本を読むにも、接近のしかた、動機はいろいろだねーとWさんと話した。(『少年が来る』の訳者は井手俊作、『別れを告げない』の訳者は斎藤真理子)
通りすがり女性がカンパをして下さった。カンパ入れの缶はあったが、チラシ類を入れてあるケースがなかったので、何も渡せなかった。 今日は足立区の医師が、わいせつ罪で訴えられた裁判の控訴審判決だったが、無罪。傍聴した方たちが報告集会にいくので、大勢、通った。この間、顔見知りになったので、私たちは拍手を送った。訴えた患者さんが精神的病気(妄想的)であることが一審、二審と認められた。通りすがりの女性がバナーや幟をみて、「原発はだめよ」と声をかけてくれた。
少し早く撤収した。
◎「財務省解体」を訴える喧噪の中で「脱原発」経産省抗議 3月14日(金)(Km)
Mkさんを見舞ってトランプ・トッド論議のあとで座込み。財務省前が賑やかなばかりか、経産省前から財務省を眺める人も集う。人だかりの中で、経産省抗議行動を開始。
Km:私たち経産省前テントひろばは、毎日、脱原発を訴えて座り込んでいる。また、毎週金曜日に経産省抗議行動をしている。
Km:脱原発、再稼動反対、運転延長反対、経産省は嘘をつくな。安全も安いも無い。電力足りないもクリーンもグリーンも準国産も嘘だ。命を守れ、地球を守れ、未来を守れ、核ゴミ増やすな。
…とコール。
Km:財務省抗議の人たちの為に、経産省前テントひろばの13年半の行動を説明。東電柏崎刈羽再稼動反対のネット署名を案内。財務省とともに、亡国の省、経産省に抗議を!
Heさん:私たちは経産省に対し原発を廃炉にしようと訴えている。3月11日(火)大集会を成功させた。
Km:火力発電のボイラーと違って、原発は、原子炉で核分裂を起こしてお湯を沸かしている。原発は愚かな装置です。
Skさん:経産省の皆さん、毎日、経産省に脱原発を訴えて座り込んでいる。原発がひとたび事故を起せば甚大な被害。事故は収束していない。多くがまだ帰還できない。二度と事故を起こしてはいけない。他の発電方法がいくらでもある。経産省に原発を止めるように訴え続けている。
(その頃、警察官十人ほどが、規制の為の縄を持ち出す。N党立花氏が、男にナタで襲われたそうだ。喧噪の中で抗議行動を続ける。救急車も到着。)
Skさん:都心に最も近い東海第二原発の再稼動は無理。津波に弱い、防潮堤の安全対策工事に欠陥、被災原発、14年間止まっている、稼動開始から46年。イチエフと同じ沸騰水型、耐震性は民間住宅よりも低い、1400kmと想像を絶するケーブル、85%は燃えるケーブル、事故発生率が高い原発、私たちの命に直結、日本原電には経理的基礎が無い、東海村には高濃度放射性廃液がある、30km圏内に94万人が住んでいる、避難に実効性が無いと司法が判決。もし事故が起きると首都圏4千万人が住めなくなる。イチエフ事故時の「最悪のシナリオ」を再現してはならない。未来世代に安全を守るべき。柏崎刈羽も危険。私たちはここで抗議行動を続けている。経産省の人もしっかり受けとめて脱原発を実現してほしい。原発の無い安全な社会を実現しよう。
Km:東電が柏崎刈羽再稼動を止める為のネット署名をどうぞ。
Yoさん:2011年3月11日を思い起こそう。どこも暗くなった。計画停電もあった。多数が東京からあるいは日本から出て行った。二度と事故を繰り返してはいけない。避難はできない。被ばく影響は隠されている。
Myさん:津波後、原発事故の為に救出されなかった、原発事故で殺された。事故を起こした東電トップが無罪になった。二度と事故を起こしてはいけない。即時廃炉をめざそう。「座込め、ここへ」を歌う。数十年前のレトロの製品が出来た頃に造られた原発を動かすのは危険。水俣病を思い出せ。「水に流すな」を歌う。
Hgさん:3月11日に甚大な被害を受けた、日本だけではない。石川一雄さんが亡くなった、再審が叶わなかった。東日本大震災でも多くの人が亡くなった。今も多数が避難生活。東日本大震災の追悼式で、5分も経たないのに居眠りしてしまった石破首相、とんでもない人間だ。今すぐ総理大臣をやめなさい。
Km:3.11後の世論調査結果は、原発に反対。原発ゼロ実現62%、現状を評価していない58%、計画通り廃炉できない60%、審査合格しても深刻な事故83%、事故が起こったら避難できない86%、高レベル最終処分は安全と思わない73%、60年延長支持しない67%、将来的に原発ゼロ58%。経産省や原子力ムラが世論に反して愚かな政策を実行。
脱原発、再稼動反対、殺すな、基地建設反対、…コール。
◎3月15日(土) (O・O)(I.K)
◯米
コメ、米国と米穀の話をする。昨年は5キログラム2千円程だったのが、ついに5千円前後の約2.5倍に値上がりした。1.2倍に値上がりした時点で、私の財布は根をあげてしまい、米は常食ではなくなった。副食を塩だけにする手もあるが・・・それじぁ死ぬわなぁ。味方は松屋の朝定、生卵定食330円。
東京新聞3月13日(木)の二つの記事に注目した。米に翻弄される一方で、米を弄ぶ政府についての記事だ。
ホワイトハウスのレビット大統領報道官は「日本はコメに700パ-セントの関税をかけている」と批判した。しかし、私の近所の店では、カリフォルニア産米を5キログラム3,758円(税込)で販売している。日本は、輸入米に対し無関税で受け入れる最低輸入量品を設けた上で、それ以外のコメには1キログラム当たり341円の関税を課している。すると前記のコメの元の価格は?
とにかく喧嘩腰のトランプ政権、ノックの代わりにドアを蹴る。
余談だが、確かベトナム語では、米国を漢字で「美」と表記し、ミイと発音する。日本語では「米」。
次に、日本政府は、コメの輸出目標を2030年に約35万トン、24年実績の4万6千トンの8倍にする方針案を自民党の会議に示した。しかし、2024年の輸出実績は前年の22パ-セント増。目標を達成するには毎年50パ-セント増が必要になる。嗚呼、脳酔症。記事は「野心的な目標」と評しているが、私にすれば、荒唐無稽、絵に描いたコメ。よもやコメ価格高騰をまねいた無為無策のカムフラ-ジュではあるまいな。「農水省解体」とまでは言わない。私はコメを「買いたい」だけだ。(O・O)
追記です。曇りで昨日までの暖かさと打って変わってすごく寒かった。セッティング終わるとすぐHk運が来て終わりまで座ってくれた。昨日の財務省前デモでの立花孝志襲撃のせいか警察車両が待機してたけど、撤収迄は何事もなかった。(I.K)
◎3月16日(日) (参加者:藤原、乱、寺崎、千葉、峯島)
M島12:00着。F原さんが車の中で雨宿りしていた。雨は激しくないが、風が強く、横なぐり。風も冷たく、寒い。今日は設営を手伝ってくれるE藤さんが絶不調で、お休み。2人で設営開始。12:25設営完了。横断幕6枚のみ。のぼり旗は、事務所から持ってこなかった。F食は、ふかしサツマイモ、ゆで卵、バナナ、夏ミカン、乳酸菌飲料。
国会通りに国旗が並ぶ。水色地に白い星を4つ菱形に並べるのは、ネットで調べると、ミクロネシア連邦の旗。財務省の前には機動隊のカマボコ車と指揮官車。財務省解体デモ警戒か。N国の立花氏刺傷事件はどうなった?
雨の中、少ないながら、鳥たちが寄ってくる。F原さんがふかしサツマイモをちぎってくれてやる。ハト6羽、スズメ7~8羽、ヒヨドリ2羽が集まる。13:25Rさん来る。財務省は、しばらくメッカか、ブームか。13:45T葉さん来る。T葉さんに、F食セットを渡すと、T葉さんがお返しに、保存用ビスケットと野菜ジュースを差し入れて、すぐ、日曜礼拝へ向かう。13:55F原さん日課の縄跳び。14:00 Rさん帰る。14:10 T崎さん来る。T崎さんが何か買いに行く。14:30 T崎さんが、中華まん、フライドチキンを買ってくる。感謝。雨風が、強弱変化すれど、吹きつづける。14:45撤収開始。15:00撤収完了。座り込み参加者5人。(M島)
◎3月17日(月)(保)
きょう一番、嬉しかったのは、ここ2年ほど体調を崩していたMさんが復帰された事である。3.11に行きますと電話があった時は驚きました。本当に大丈夫だろうか?不安でしたが、元気に来て最後まで参加してくれました。3.11には体調不良で参加できなかった相棒のS さんも、M さんと久しぶりに会ったのでビックリしていました。
空は晴れていたが、風が強かったので、バナーとのぼり旗は低めにくくりつけた。12時半過ぎに、埼玉のH さんが来られた。3.11の時には、体調不良で来れなかったので、心配していたが、復調されたようだ。「きょうは、友人の裁判を傍聴するために来た」との事。Mさんとも久しぶりとのことでお話されていた。
午後1時半過ぎに「財務省解体」ののぼり旗を持った人々(20人ほど)が、財務省前で抗議行動を始めた。警察車両も1台来て、警官が警備に付いた。抗議行動は、午後3時20分までやって、引き上げていった。スローガンは「財務省解体」と「消費税ゼロ」の二つ。庶民が実感している物価高、賃金が上がらない実態を訴えているので、賛同する人が増えている、というのは分かりやすい。
午後3時半過ぎに突風が吹いてきて、「汚染水を海に流すな❗」をくくりつけた棹が一本、根本から折れてしまった。なおも風が強く吹いてきたので早じまいしました。
◎3月18日(火) (EO)
14年前の福島事故以来、3月という月には忙しい日々が続く。私の住む町では、今週から地方議員選挙の告示となって、選挙戦が始まり、早朝に眼覚めた。それで、午前9時過ぎに家を出て、事務所で「テント事務所維持基金のお願い」やテントひろばニュースの印刷を行ってから、12時前に経産省前に到着。いつもの5人で座り込んだ。当初の歩道は、青空のもと、陽射しが暖かった。だが、すぐに雲が太陽を隠して風が吹き始めた。
先週の火曜は、午後2時から、311抗議行動で200名程の人々が、そして金曜には財務省抗議行動があって、車道を挟んだ経産省側の歩道にも、N党T氏をはじめ多数の皆さんが集まった。午後2時過ぎに、昼の食事から経産省前に戻ると、後半担当のAさん、Iさんが既に座っており、常連のHさんも座っていた。午後4時になって、3人で曇空の下で座り込みの機材を撤収し終え、事務所に戻った。
◎3月19日(水) (TI)
朝、ボタン雪が降りしきっていた。セッティングの頃には雨になっていたが、寒かった。セッティングを始めたら、制服の警官2人が「みなさんは経産省抗議の脱原発関係の人たちですよね」と確認に来た。警官は「財務省抗議の方があるので」とかと言って、財務省の方に止まっている機動隊の車を指した。結局、この日は財務省前での抗議行動はなかった。風雨が強く、「雨なら雨、風なら風のどっちかにしてくれー」という感じだった。バナーは2枚にした。12時過ぎた頃から空が明るくなったが、雨はやまなかった。ヨーカンさんは規制庁抗議を終えて、テントにちょっと寄ってくれて、「寒いので」と言って、すぐ帰った。
アイヌの宇佐照代さんがAnさんを訪ねてこられたが、Anさんの登場時間にはまだ間があるので帰られた。宇佐さんは、3月15日から東中野ポレポレで上映中のドキュメント『そして、アイヌ』に出演しているアイヌの活動家であり、女優さんの素敵な人で、保っちゃんとも知り合いだった。「ぜひ映画をみてください」と言われた。Arさんが国会行動がある前に寄ってくれた。気温10℃、風強く、あまりにも寒いので、午後3時30分で片付けに入った。
◎3月20日(木) (M.U)
Inさん、Yoさんと3人で設営。快晴で暖かな日和だ。12:20 Okさん参加。テレビクルーが来て、地下鉄駅の外観を撮影している。今日は、地下鉄サリン事件30周年なので、その報道に使うのだろう。祝日とあって、人通りはまばらだ。私はYoさん、Okさんと3月11日の朝日新聞社説の感想を話す。この記事は「東電の事故から14年 原発災害の忘却にあらがう」のタイトルで、福島で「伝言管」事務局長として活動する丹治杉江さんの証言を伝えながら、政府の原発推進路線に警鐘を鳴らす内容になっている。しかし、私は、丹治さんの発言内容として「政府が『脱炭素化に原発は必要』と言っているときに、その危険性を訴えることには気が引ける時もある」と書かれている部分に違和感を覚えた。私は彼女の講演を聞いたことがあるので、ご本人に問い合わせてみたところ、「こんなことは言っていないので、記者に抗議した」とのことだ。この記事は有意義な内容を含んではいるが、だからと言って、ご本人が言ってもいないことを、言ったかのように伝えるのは、納得行かない。Yoさん、Okさんも、私の感想には同感してくれた。私は3月16日に、朝日新聞HP経由で抗議文を送り、訂正記事の掲載を求めたが、今のところ応答がない。
14:00 Taさん参加。歩道には、いつもより多くの雀や鳩が群がっている。時間になりTaさんと2人で撤収し、4940日目の抗議を終えた。
※参考資料として3月11日付朝日新聞社説全文を添付します。
=====添付資料======
・原発週報2025.3.12-3.18.docx 編集:漆原牧久
・3.11朝日社説全文.docx
・テントニュース309号.pdf
・伊方原発をとめる会ニュース第50号キャプチャ.png
・3月12日長野日報「フクシマを忘れない(伊那で講演)」
=====今後の集会・行動等==========
◆3月23日(日)脱原発青空テントひろば川柳句会
12時より開催いたします。座り込み終了後、15時30分頃からお花見を予定しています。
◆3月26日(水)規制委員会抗議行動 12:00~13:00
◆3月28日(金)経産省前抗議集会 17:00~18:00
主催:経産省前テントひろば 経産省正門前
◎ 経産省前の座り込み行動は、平日:12~16時(月~木)、13~17時(金)、土・日・休日:12 ~15時◎
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
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