経産省前テントひろば、脱原発テント設置日(2011年9月11日)から1807日目(2016年8月21日)にテント強制撤去。2023年4月6日は、座り込み4,226日目。これは、マハトマ・ガンディー「非暴力、不服従」の実践です。
◎ 桜の花も散りかけて 3月31日(金)
今日は花曇り、暖かいと言うか、寒いと言うか、どちらにもとれる陽気である。座り込みにはちょうど良い温度である。桜の花もかなり散りかけているが、まだ少し残ってはいる。藤原節男さんがイロハの女性たちと議論している。どうやら、持ってきたトラメガが違っていたようである。
倉田さんがやってきて、早速、経産省前で自前の小型アンプで演説を始める。途中で、小型アンプの電池が切れたとかで、藤原さんがワイヤレスマイクを渡し、大型アンプの音での演説に切り替えた。今度ははっきりと聞こえる。しばらく前から千葉勝郎さんが大型のワゴン車(キリスト教の街宣車)でやってきて、その車についているスピーカーで音を出しているのだ。かなり遠くまで明瞭に聞こえる。早い時間から、その大型アンプの音出しの調整を、藤原さんが熱心にやっている。
午後4時ごろになると何人かが文科省前に行き、朝鮮学校への学費無償化排除に反対する集会に出かける。私も、この5~6年連続で参加しているが、コロナの影響で子ども(高校生や大学生)の参加が見送られているので、大人だけの参加が続いている。在日朝鮮人へのヘイトを政府自らやっているので、ヘイト事案が無くならない。朝鮮や中国への侵略をなかったかのように言い、侵略の事実を認めない政府の姿勢が、全ての始まりである。政府は歴史認識を変えないと日本はアジアの孤児になってしまうだろう。過去の歴史を正面から捉えなおすことが求められている。(S・S)
◎ 亡国の省、経産省を糾弾! 3月31日(金)
藤原節男さん準備の無線マイク+トラメガ2個、街宣車スピーカで抗議行動を開始。私(K.M)から、5つの束ね法案が来月から国会で議論される前、一週間の運動報告。3月27日(月)に地球救出アクション等の院内集会(政府交渉)で、放射線副読本による文科省による教科書への介入を糾弾(放送大学でも、被曝について原子力学会の人が間違った説明)、内閣府原子力委員会の担当に原子力基本法を何ら国民的議論をせずに改定案を出したことと担当大臣高市早苗を批判。28日(火)にはGX推進反対の院内集会があり市民と議員の150名以上が集結しGX推進と束ね法反対を確認。29日(水)の原子力規制委員会毎水曜昼休み抗議行動に11人参加、ベンチの通行人がアピールに共感。30日(木)には原発ゼロ・再エネ100の会で老朽原発延長を目論んで2018年に設立されたATENA(原子力エネルギー協議会)と原子力規制委員会への働きかけとその後のエネ庁と規制庁の癒着問題について経産省にヒアリング。
その後、脱原発コールをひとしきり。続いて、Yoさんが、経産省の放射能汚染水海洋放出方針に対して5つの理由を上げて糾弾。続いて「汚染水を海に流すな」コール。
田中一郎さんが、日本の政治が米国に牛耳られている、沖縄の毒性高いPFAS汚染の追求を外されている、孫崎亨さんの安倍晋三元首相がウクライナ側にも問題があることを指摘していた話、その後のゼレンスキーの国会演説後にひっくり返したのはアメリカではないか、安倍首相暗殺の週刊文春特集記事、脱炭素が原発推進の口実になっている、CO2より放射能の方が危険、化石燃料に過度に依存しない脱原発をめざそう、経費が補助額の15倍の経産省の低炭素基金批判。
私(K.M)から、亡国の省、経産省を再確認、最新のIPPC報告書では原発が気候変動に寄与出来ないことを示すグラフを出している。Moさんが、子どもたちの未来を奪う岸田政権「少子者対策」を批判し、「座込め、ここへ」と「水に流すな」を歌う。
Miさんが、花見と野球の中で、原発運転延長の国会中継、「しょうがない」との諦めの気分を跳ね返そう、再エネ伸び悩みと原発推進を企む経産省を糾弾、海外の反対にも拘らず強行しようとする汚染水投棄、声を上げ続けよう。
火炎瓶テツさんが、GX推進法衆議院通過を糾弾、原子力緊急事態宣言下で原発推進、GXの命名のおかしさ、大軍拡予算案批判。「GX推進法案ってなんだ、絶対、原発推進法案」「経産省は恥を知れ」…のコール。
千葉勝郎さんが、福島原発事故では、デブリがひどい状態で、かろうじて危機を脱した、小沢一郎が岩手に原発を作らせなかった、原発を止めなくては駄目。
Hoさんが、出鱈目高市早苗大臣の辞職を求め、リレーデモが行われている若狭原発の事故と再稼動を危惧し、経産省を糾弾。
最後に、脱原発、核廃絶、NO-WAR、NO-NUKES、…のコールで終了。
片付けは、Hiさんと、脱原発焼酎(一升瓶)を求めて手伝ってくれた方と。(K.M)
◎ 今日はエイプリフールだが、世の中それが常態か 4月1日(土)
今日はエイプリルフール。ということで嘘を並べてみよう思ったが、今の政権にはエイプリルどころかエブリデイの嘘ばかり。とても適うはずもないし「シェルターを利用するにはマイナンバーカードが必要」などと言ったら実現しそうで怖い。(O・O)
◎ 川内原発の意見広告が話題に 4月2日(日)
今日の座り込み参加者は累計8人。天気は曇り。桜は、大分、花びらを落とした。座り込みのすぐ後ろでは、歩道植え込みのツツジが、つぼみを膨らませる。
今日は、地面に1mの鉄筋を打ち込み、横断幕3枚、のぼり旗6本を縛り付けた。座り込みの人数の割には豪華。パイプ椅子に縛り付ける場合は、風で飛ばされるため「重し」としての座る人が必要。それで、参加人数によって横断幕、のぼり旗の数が制限される。打ち込んだ鉄筋に横断幕、のぼり旗を付ければ、そうした制限が無い。「日曜は、この方式が定着してきたな」と藤原節男さん。
乱鬼龍さんがコピーを持ってきた。川内原発がある鹿児島県薩摩川内市の市民団体が、3月11日に地元の南日本新聞に出した意見広告だ。「原発は安全」の見出しで、原発の問題点・危険性を逆説的に訴える内容だが、座り込みメンバーからは、批判が相次ぐ。「センスが無い」「グダグダだ」「字面(原発は安全)どおりに、誤解するかも」「逆説的表現ではなく、ストレートのほうが分かりやすい」など。私(M島)は「原発現地特有の事情があるのではないか」と、広告を擁護したが、他のメンバーは聞き入れず。
今日は雨も降らずに何事もない座り込みだった。撤収後は、事務所で「スマートテレビ」の構築を行った。事務所には共用アンテナが無く、また電波状況も悪いので、テレビが置けなかった。そこで、テントの311抗議などで使用している藤原さんの大画面液晶テレビを事務所に据えて、そこにクロームキャストを接続、N瀬さんが設定を行った。
クロームキャストとは、WiFiを利用して、ネット動画をテレビに映すための機器。ネット上にはオモシロ動画や大臣の記者会見だけでなく、今日のニュースや天気予報、ドラマ、ドキュメンタリー、放送中の番組の同時配信もあり、通常のテレビと同様に楽しめる。他の曜日のメンバーで興味のある方は、藤原さんやN瀬さんから使い方を教えてもらうといいでしょう。(M島)
◎ 今日は3の日の集会(国会正門前),盛況だった 4月3日(月)
きょうも、朝から快晴で座り込み準備の時には汗ばむほどであった。経産省内の桜は殆ど散っていた。土曜日に来た人によるとその時は、きれいに咲いていたそうで、日曜日の強風で散ってしまったようだ。しかし、外務省右側の桜だけはまだ満開に咲いていたので楽しめた。
きょうは3日なので、澤地久枝さんが呼びかけた「安倍政治を許さない」日である。それに参加されるⅠさんが12時過ぎに来られた。良い経験なのでMiさんにも参加してもらった。集会は30分に満たない短時間であったが、多くの人が発言され、大いに盛り上がったそうだ。
午後1時半過ぎから、参加された多くの人が寄ってくれたので、経産省前は大いに賑わいました。汗ばむほどだった経産省前の陽気は、午後2時頃から風が冷たくなり、太陽が金融庁ビルに隠れてからは、寒さに震えながらの座り込みであった。座り込んでいる人に「これが花冷えというんでしょう」と指摘され、「きょうは一日中暖かい」と思って薄着で来た私自身のうかつさを思い知らされました。 (保)
◎ 前半、陽射しは強かったが後半は肌寒く 4月4日(火)
前半は、パラソルがなければ耐えられないような陽差しでありました。(このごろ、大事なパラソルの破損が見受けられますので、特に開閉の時には赤ちゃんを扱うように丁寧に決して焦らずにお願いを致します)
座り込み早々に、通行人がお辞儀をしながら「ご苦労様です」との丁寧な応援を頂きました。後半に入り、座り込みの場所がビルの陰に入ると、風も吹いて来たせいもありますが、上着を着ないと肌寒く感じました。
14時30分頃に三上さんが、温かい今川焼の差し入れを持参してくれましたので、皆さんで頂く、この頃には座り込みの人数も9人になっていました。事務所に帰ってからは、傷んだ「のぼり旗」の補修を行った。 (Y・R)
◎ 櫻が終わって欅の若葉が美しい季節になった 4月4日(火)
今日は前半とても暖かかったそうですが、後半も寒くはありませんでした。ラストで人数増え、楽しいおしゃべりでした。
事務所に戻ってから、藤原さんが出資、N瀬さんも関わってセットアップした「スマートテレビ」でYouTubeをいくつか見ました。画面は大きくてきれいだし、音質も結構いい。N瀬さんの選んだいくつかの番組(せやろがいおじさん、テイコウペンギン、れいわ新選組公式放送など)も、とても面白く、皆さん大満足。
藤原さんがいつまでここに置いておくのか、わかりませんが、皆さん使われると良いと思います。(はしゆき)
https://twitter.com/keroppu8649/status/1643125489081651202
桜は終わりましたが欅の若葉が美しい時です。経産省前座り込み、気持ちの良い風が吹いています。今は4人でのんびり座っておしゃべり中です。
◎ 緊急事態法をやりたがる自民党 4月5日(水)
テントグッズを運び出すとき、事務所の傍の喫茶店では、20人の人が「ジャンボプリン」を求めて?並んでいる。外国人もいる。ただただ驚く。風は、わりと強かったが、持っていったバナーをばっちりと張った。気持がいい。写真に撮った。
裁判のウオッチをやっているOさんが寄ってくれた。「今日は、午後3時から安保法制違憲訴訟の判決がある」と言っていた。
武内弁護士が通った。先週も挨拶をした。もう1週間もたってしまったということだ。参院の憲法審査会が今日から始まった。これから参議院(水)、衆議院(木)と続けて行なわれていく。自民党は現在の「戦争下」情勢の中で、緊急事態法と9条改憲を早くやりたがっているようだ。
中学生10人くらいを引率して、学校の先生が通ったので、「私たち、原発反対で座り込んでいます。これをどうぞ」とテントニュースを差し出したら、先生は迷惑そうな顔で、手で「いらない」というしぐさをされた。先生には「代表していただいておきましょう」という度量を見せてほしかったが…。
倉田さんが原子力規制庁から回ってきて演説。「これから、しばらくは、横浜で落選運動をするので、ここには来られない」と言っていた。黒岩知事の「不倫」セクハラ問題が明るみになったが…。東京西部ユニオンの2人が来られる前にT・Iは帰った。(T・I)
◎「原発いらない」綺麗なプラカードが登場 4月6日 (木)
朝、雨が降っていたので、ちょっと心配したが、まもなく止んで良い天気になり、ほっとした。今日も風が強くて椅子に誰か座っていないとひっくり返ってしまう。セッティングの最中に、あきる野市から以前「9条改憲阻止の会」に所属していて、たんぽぽ舎の活動もされているSさんが「原発いらない」の綺麗なプラカードを持って来てくれ、カンパまでしてくれました。通る人が多いのに、プラカードに目を向ける人がほとんどいないは、ちょっとがっかりした様子だった。しばらくして八王子のKさんがいつもの、あきらめない瓦煎餅を持ってやって来た。SさんとKさんは旧知の仲だそうで、色々話が弾んでいた。お昼過ぎには憲法審査会を傍聴した人も寄ってくれて、一時、政治談議で賑わった。
午後2時少し前、「以前、斎藤美智子さんと話したことがある」と言う若者が来て、美智子さんのことを聞かれた。彼は環境問題に関心があるようで、原発とCO2の関係について質問されたが、難しいので、遅番で来ていたUさんに代わって話して頂いた。「長いこと、熱心に話を聞いていた」とのこと。原発のことを真剣に考える人が増えて欲しいですね。斉藤さんの話題が出たので帰って来て、斎藤美智子さんに電話したら、お元気な声が聞けました。相変わらず、腰痛に悩まされているようでしたけど、「デイサービスには行っている」とのことでした。(I.K)
=====投稿=====
経産省・エネ庁は「今だけ、金だけ、自分だけ」の大嘘つき! その204
国会・市民に背を向け原子力ムラの為に間違った施策を続ける経産省・資源エネルギー庁!
~情報公開請求にも、まともに応じず、市民の申入れも、直接受取を拒否~
2023年4月8日 木村雅英(経産省前テントひろば)
経産省・資源エネルギー庁が主導して、衰退する原子力ムラの生き残りを図る「GX」(GenshiryokuXarasenai、原子力腐らせない)を推進し、原発政策を大転換して原発生き残りを図る「束ね法案」の策定をした。
長年に渡って、人よりもコンクリート、再生可能エネルギーよりも原子力発電の間違った施策を進めて、日本の産業の没落を招いた経産省資源エネルギー庁が、またまたGX推進で内閣府や原子力規制委員会など他省庁にまで侵略して愚策を続けようとしているのだ。「亡国の省、経産省」と糾弾されて当然だ。ここでは、経産省資源エネルギー庁の国会・市民への対応のひどさを述べる。
【情報公開は遅く一部のみ】
資源エネルギー庁と原子力規制庁との癒着の問題で、資源エネルギー庁の情報公開はめちゃくちゃだ。
「原発の運転期間に関連して2022年8月に原子力規制委または規制庁が作成または取得したすべての資料(メール等電子データを含む)。破棄したものがあればその廃棄録」を昨年12月に規制委に情報開示請求したのに、経産省に移送されて3ヶ月待たされた挙句にやっと4月に入って開示されたが、その情報は勝手に8月19日「面談資料」に限定されたそうだ。
このことは、4月7日(金)午前の衆議院経産委員会で野党議員が経産大臣と経産省を厳しく追及した。
=> https://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php?ex=VL&deli_id=54501&media_type=
【市民の請願を直接受け取らない】
私たちは、省庁の施策に対して申入れをする。憲法第16条で規定された「請願権」の行使だ。多くの省庁には、会議室または抗議行動の場で申入書を読み上げて提出する。
ところが、経産省・資源エネルギー庁は何と郵送でしか申入書を受け取らないのだ。以前には、経産省本館地下一階の応接室で読み上げて手渡ししたことがあるにも拘らず、3年ほど前から直接受取を拒否する。
4月7日にも、資源エネルギー庁電気・ガス事業部原子力政策課の担当に電話したところ、今も申入書受取は郵送のみと強弁。
5年ほど前に、署名受取を拒否した日本原電に対して受け取りを促すように指導してくれたのも同じ原子力政策課なのだが、経産省・資源エネルギー庁は、どんどん「国民」から遊離している。
このように、国会・市民に背を向け、原子力ムラのためにだけ働く経産省・資源エネルギー庁は要らない。
=====添付資料=====
原発週報 3.29-4.4 編集:漆原牧久
=====デモ・集会のおしらせ====
・4月12日(水)原子力規制委員会前 12:00~13:00
・4月14日(金) 経産省正門前(テントひろば)抗議行動 17時~18時
・4月21日(金)第23回「原発いらない金曜行動」(首相官邸前) 18時30分~
・4月27日(木)月例祈祷会「死者の裁き」 午後2時30分
会場:経産省前テントひろば JKS47士
・4月30日(日)脱原発青空川柳句会 12時~15時
選者:乱鬼龍
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
〔eye5046:230409〕