◎大雨の中、脱原発を訴える「12人の怒れる男女たち」 5月2日(金)(K.M)
雨予報を知らずに出た為に、コンビニでビニール雨傘を買ったら900円。テント設立直後に買った時は500円。庶民に厳しい値上がりを実感。経産省前に着くと前半組が厳しい雨に耐えて座っていた。交代しても強い雨は降りやまず、リュック内書類の湿気を気にしながら、強風で倒れるパラソルを立てたり、雨を避けて地下鉄入り口に立ったり、何とか立ち続ける。
財務省前のアピール大音響が聞こえて、文科省前の小音量の抗議行動が終わる頃、明くる日の憲法集会や5月7日の山本義隆講演会を確認して抗議行動を始めると、ぞろぞろ人が増えて来て、かつ長く話す人も出て、12人程の抗議行動をなかなか終われない。「経産省は嘘をつくな」などのコール、Yoさんから憲法破り戦争批判、Skさんから原発推進批判や汚染水海洋投棄批判、Myさんの「座込め、ここへ」の歌、Wkさんの集会告知、と続き、雨が小やみになったところで、最後に脱原発、NOUKES、NOWAR、NOBASEのコールで締めくくる。
片付けはじめると急に雨が激しくなり、参加者の応援で荷造りし、Emさんと強い雨に耐えて台車を運び、HnさんとSgさんにも応援してもらって椅子類を事務所に運び入れ布類を干す。
稀に見る厳しい座込みで、足も、ずぼんも、リュックも、びしょびしょ。
◎5月3日 (土) (O・O)(乾喜美子)
◯火垂るの墓
死者数52,000人以上、 イスラエルがガザへの支援物資搬入を阻止してから4月2日で2ヵ月になった(メディアは停止と言うが、拒絶、拒否では?)。5月3日の朝日新聞に生後半年の女の子の写真が掲載されていた。その子は栄養失調で病院に搬送された。母親は1日1食しか食べられず母乳がでなかった。その写真は以前にも見たことがあった。ナチの強制収容所のユダヤ人の子供。あばら骨が浮き、手足はミイラの如く。ガザ当局は6万5千人以上の子供が重度の栄養失調で病院に搬送されたと発表、「イスラエルは飢えを民間人への兵器としている」と非難した。食料価格は1~3月の停戦時より15倍に高騰。世界食料計画(WFP)は食料の備蓄が枯渇と発表。世界保健機構(WHO)は医療品の在庫がつきつつあるという。米国とイスラエルが物資搬入再開で合意間近という記事があるが(東京新聞5月4日)、これは国連機関やNGOなど、所謂国際社会を排除するのが目的では?
◯the Kaiser
「私は米国と世界を統治している」--アトランティック誌とのインタビュ-での発言。公共ラジオNPRと公共テレビPBSへの政府からの資金を打ち切る大統領令に書名。「納税者の金を使って、左翼的なプロバガンダを助長している」のが理由だ。《そいつぁ、すげえや》自分をローマ教皇に模したような合成画像をSNSに投稿した。trump(切り札)は尽きず。(O・O)
有明で憲法大集会があったので、訪れる人はないだろうと思っていたら、Hoさんが最初から最後まで座ってくれた。そして、「国会前3の日行動」に参加した女性が寄って、カンパをして下さり、色々話して行った。澤地さんは、まだ療養中で来られなかったけど、80人位集まったそうです。(乾喜美子)
◎5月4日(日) (M島)
(参加者:藤原、遠藤、千葉、杉山(三里塚)、平野(三里塚)、乱、女性、峯島)
M島、12:00着。F原さんE藤さんが設営を始めたところ、物流トラックが停車していて、車道側に横断幕を立てられず、ゆるゆると、歩道側から横断幕、のぼり旗を立てていく。晴れ。雲が多いが、雨の心配は無い。雲が日傘代わりだ。そろそろ、日避けのパラソルを用意しないと。霞ヶ関辺りは、ツツジが終わりかけ。代わって、サツキが咲き始める。座り込み後ろの植え込みでは、白いシャリンバイ(車輪梅)も咲く。財務省前では、男性1人が「財務省解体 選挙に行こう」ののぼり旗立てて、何か話しながら自撮り中。警察車両は無し。経産省側歩道の通行人にも、財務省側を指差す人あり、人気があるようだ。
F食は、ふかしジャガイモ、ゆで卵、バナナ、乳酸菌飲料。芽の出たジャガイモを10kg500円で入手。大量に持ち込み、ふかしの出来もホクホクして、F原さん自慢する。
12:10 T葉さんのキリスト教街宣車が来る。タクシー乗り場に停車。いつもより、めちゃ早い。12:30 T葉さんのキリスト教街宣車、タクシーが来たから、車両移動かと思ったら、そのまま、日曜礼拝に向かったようだ。一言あったらいいのに。財務前男性いなくなる。12:35 物流トラックも移動。車道側も横断幕設営開始。13:00 設営完了。横断幕は、車道側3枚、歩道側6枚。のぼり旗は、歩道側11本。三里塚のS山さん、H野さんが来る。記念撮影して、E藤さんが帰る。
13:45 Rさんが来る。昨日の憲法集会の話題。F原さんも憲法集会参加。三里塚の2人は「敵対グループが憲法集会に出るため、集会参加を見合わせた」とのこと。M島は憲法集会とお台場までのデモに参加。有明防災公園には、3万8千人集合。各地の憲法集会もそれぞれ数百人、千人以上集まる。
13:55若い男性が、我々の横断幕やのぼり旗の写真を撮っていく。神奈川の生協勤務だそうで、パレスチナの旗の柄のスカーフを、首に巻いている。チラシを手渡す。14:05女性来る。Rさんと知り合いで「江戸川区の映画祭に行く途中、立ち寄った」とのこと。短時間座り込み、カンパ頂く。14:10文科省向かいの、日土地ビル前の広場で、十数人集まり、何か訴えている。東京地裁から3月25日、宗教法人解散命令を受けた旧統一教会(世界平和統一家庭連合)の二世信者のようだ。宗教法人として「居場所」の存続を望むとのこと。14:25 Rさん、次の予定へ向かう。14:50 F原さん、日課の縄跳び。座り込みも終わり頃になると、雲が消え、日が燦々で暑い。座り込みの水分補給もポットのお湯から冷水タンクへの変更時期か。14:55太陽が霞ヶ関ビルの端を掠め、日陰を作る。来週は太陽が隠れず、照り続けるようになるか。文科省向かいの抗議続く。14:55撤収開始。15:15撤収完了。参加者8人。
◎5月5日 (月) (保)
きょうは『子供の日』。朝早くに電車に乗ったのだが、子供連れが多く、かなり混んでいた。子供は、朝早く起こされて出てきたので、小さいお子さんは、眠そうにしている子が幾人もいた。
空は快晴で雲一つない。風も無く、汗かきの私には暑すぎるくらいだ。最近はニュース以外、見るべき番組が無いので、NHKの朝ドラが終わったら、直ぐに家を出てくるので、午前10時半には事務所に着いてしまう。それから、休み休みしながら、座り込みグッズを台車に載せていくと、終わるのが午前11時。11時20分には経産省前に到着。これに釣られて、他の二人も早く来るようになり、きょうは一段と早く来たので、午前11時40分には、セッティングが終わってしまった。
Miさんが用意してくれた冷たいお茶を飲みながら、いつものように、反原発ソングを掛けて、時たま通り掛かる人々に挨拶をして、のんびり過ごした。
来た時は風も無く穏やかだったが、午後1時頃から風が出てきて、大きなバナーが宙に舞うほどだった。それで、ヒモを緩めに縛った。 午後2時半過ぎにI元教授が押し車で来られた。考えてみれば、きょうは第一月曜日なので、Ⅰさんが来られる日である。それをすっかり忘れていました。80代後半になるのに、お元気そうで何よりです。おまけに、甘いかしわ餅を持って来て下さり、皆で美味しく頂いた。私が小さい頃は、家族全員で、この日は昼食がかしわ餅で、一人6個づつ食べていたことを思い出しました。
Ⅰさんが、きょうの唯一の、当番外の座り込み者。年齢が同じくらいのMiさんとは、60年安保闘争の話題で盛り上がっていました。午後3時になったので(Ⅰさんはお帰りになり)、3人で片付けて事務所に戻りました。
◎5月6日(火) (旭凡太郎)
雨、それほど強くはなかったが、やむことはなかった。座り込みは6〜7人で続けられた。2011年にテントを張ってから14年、霞が関の一角経産省前はわれわれの座り込み拠点となっている。今後も脱原発まで頑張り続けなければならない。
向かいの財務省前では十数名の集団が「自民党解体」「財務省解体」をスローガンに演説を続けていた。内容はよく聞こえなかったが、この霞が関の一角は自民党、政府官庁を罵倒する場となっている、と感じられた。
明日5月7日は14時より、衆議院第一議員会館会議室で山本義隆氏の講演会「核発電の根本問題」(テント広場主催)が行われる。 山本義隆氏といえば1960〜70年代、東大全共闘議長をつとめた活動家だ。その彼が「核発電」について何を語るか、是非注目したい。会場を埋めたい。
反原発をより広めるためにも、運動はこれからだ。「経産省前座り込み」を今後とも続け、広げてゆこう。
◎5月7日(水) (TI)
今日は山本義隆さんの講演会で、事務所に山本れいじさんが午前中から来て、準備の作業をしていた。いい天気なのだが、風が強く、バナーを張ることなどに少し手間取った。午後1時頃、山本講演会に行く前に、平岡さんがテントに寄られた。
経産省にカメラを持った人などがかたまって入って行った。なにがあるのか。新潟県花角知事が柏崎刈羽原発の稼働に関して、原発近辺の自治体が受け取る「電源三法 交付金」などの対象地域(原発から5~30キロ圏の避難準備区域)8市町のうち支給されていない4町村にも拡大してという要望のために、経産省など中央官庁へ来たので、その取材で、新潟県のメディア各社が同行取材ということだった。新潟県議会は4/18に、柏崎刈羽の原発再稼働についての県民投票条例案を否決した。それと一体の再稼働のための行動だろう。柏崎刈羽原発の再稼働をさせてはいけない。
今日は午後1時から2時まで、第二議員会館前で「日本学術会議の特殊法人化反対」のヒューマンチェーン行動があった。今日は参考人質疑がある。ものすごいスピードで、審議なしに通そうとしている。その抗議行動に参加した人がテントに寄ってくれた。400人集ったそうだ。その人は、山本義隆さんの講演会がテント主催でやっているということを知らず「知っていたら参加したのに」と残念がった。
日本語のできる外国人が足をとめてくれた。「いつから座り込みをやっているか」(2011年からというと)「福島の原発事故の時からね」とか「日本は資源が少ない国だからエネルギーはどうするのか」「再生可能エネルギーは進んでいるのか」など聞いてきた。
今日は当番だけだった。保っちゃんとAnさんは、植え込みの中のやぶからしなどの雑草を抜いた。
◎5月8日(木) (M.U)
快晴で気持ちのよい日和だ。Inさん、Yoさんと3人で設営を始めると鴨下さんの住宅追い出し訴訟控訴審を聞きに来たというSaさんが立ち寄り「何をしたらいいですか?」と声をかけてくれた。Yoさんの指導の下作業に加わってもらい、4人で12:00に設営を完了。Saさんは裁判の報告集会に向かった。Inさんと昨日の山本義隆さんの講演会の感想を話す。講演内容が戦前の話に偏っていたのでもっと現状の原発や核燃の問題にウェイトを置いてもらった方がよかった、というのが共通の感想だった。12:30 いつもの「あきらめないせんべい」を持ってKaさんが参加。私は「何よりも地球に悪いもの それは原発」のゼッケンをつけて経産省の周りを1周する。街路樹の新緑が風にそよぎ、実にすがすがしい。14:00 後半担当のTaさん到着。Yoさんは学術会議の法人化反対の集会に行くと言って国会方面に向かった。14:20 Arさんが参加。鴨下さん裁判の支援集会に参加してきたという。Arさんとは他の集会や会合で度々顔を合わせていたが、経産省前でご一緒するのは初めてだ。Arさんは昨日の山本氏講演会に来られていたので、そこでの呼びかけに応じて寄ってくださったのかもしれない。Arさんとは、山本義隆氏が気候問題に関する質問に明確な回答ができなかったことが話題になった。私はArさんに、山本義隆氏が著書『核燃料サイクルという迷宮』の中で不十分な知識をもとにCO2気候危機説を是認してしまっている問題、2023年のCOP28での「脱炭素のために原発を推進しよう」という全体合意を、市民団体が全く批判しない問題等を話した。Arさんとは、原発こそ最大の環境破壊であり、世上にはびこる「脱炭素至上主義」の克服が必要だという点で一致した。時間になりTaさんと2人で撤収し、4989日目の抗議を終えた。
=====添付資料======
・原発週報2025.4.30-5.6.docx 編集:漆原牧久
=====今後の集会・行動等==========
◆5月10日(土)新宿デモ(脱被ばく実現ネット) 13:00~アルタ前集会 14:00~デモ
「なかったことにはさせない!子ども達の甲状腺がん多発と原発事故避難者の住まいを奪う人権侵害!」
◆5月13日(火)高レベル放射性廃棄物を搬出する約束は守らせる国・事業者とのヒアリング集会
(核のゴミから未来を守る青森県民の会)衆院第二議員会館第5会議室 15:00~17:30
◆5月14日(水)原子力規制委員会前 12:00~13:00
◆5月16日(金)経産省前抗議集会 17:00~18:00 主催:経産省前テントひろば 経産省正門前
◎経産省前の座り込み行動は、月~木:12時~16時、金:13時~17時、土・日・休日:12時~15時
◆5月16日(金)首相官邸前(原発いらない金曜行動) 18:30~19:45
◆5月21日(水)福島原発被害東京訴訟第2陣 東京地裁103号法廷 10:00~16:30
◆5月21日(水)原子力規制委員会 12:00~13:00
◆5月23日(金)経産省前抗議集会 17:00~18:00
========【書籍紹介1】========
◎渕上太郎遺稿集 発売中
経産省前テントひろばで販売しています。
書名:「脱原発 経産省前テント ここに在り!」
発売元:情況出版 価格:1500円のところを500円
【動画案内】山本義隆さん講演 核発電の根本問題〜「核燃料サイクルという迷宮」から〜
5月7日(水)に160人を超える方々ととも、山本義隆さんからお話を聞きました。
(レジュメ)
資源問題
高速増殖炉
核燃料サイクルとその現状
核のゴミの最終処分
科学技術と核のナショナリズム
潜在的核武装
詳しくは、活発な質疑応答とともに、次の動画をご覧願います。
20250507 UPLAN 山本義隆「各発電の根本問題」
https://www.youtube.com/watch?v=ImU5vw04_RU
2時間22分
【院内講演会】
核発電の根本問題〜「核燃料サイクルという迷宮」から〜
2025年5月7日(水) 14時~17時
衆議院第一議員会館大会議室
<山本義隆さん>
東京大学理学部物理学科卒業、同博士課程中退
科学史家・教育者、駿台予備学校勤務
元東大全共闘代表、10・8山﨑博昭プロジェクト発起人
著書:「福島の原発事故をめぐって」(みすず書房)
「原子・原子核・原子力」(岩波書店)
「私の1960年代」(金曜日)
「リニア中央新幹線をめぐって」(みすず書房)
「核燃料サイクルという迷宮〜核ナショナリズムがもたらしたもの〜」(みすず書房)
その他
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
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