経産省前テントひろば、脱原発テント設置日(2011年9月11日)から1807日目(2016年8月21日)にテント強制撤去。2023年6月1日は、座り込み4,282日目。これは、マハトマ・ガンディー「非暴力、不服従」の実践です。
◎ 韓国からの訪問団とサミットの話をした 5月24日(水)
さわやかな天気。前日の雨で空気はきれい。定刻に経産省前につくと、すでに自転車のYさんが待っていた。風が強くバナーは下の方に張った。なんだか人通りが少ないように感じた。YさんやIさんとの話は、汚染水の海洋放出を調査する韓国からの訪問団についてとG7広島サミットの話に終始した。
韓国からの調査団はユンソンニョル政権側が派遣した「原発汚染水は安全」ということを証明させたいための調査団なのだが、どうも「来た意義はあった」という程度のコメントしか言ってないようだ。韓国での汚染水放出反対は根強く、これから大問題になるので、私たち日本で原発反対、汚染水放出反対を闘う者たちはどういう闘いをしなければならないかを練らないといけないと思う。ニュースでも言っていたが、韓国も中国もアメリカ西海岸の諸都市でも反対の声が大きいようだ。韓国のKBSと中国の「中国中央電視台」や新華社は日本の原発集会をよく取材している。テントにもよく来る。
G7広島サミットの話は盛り上がった。サーロー節子さんは「核禁条約」の採択の中心にあった被爆者だが、広島に帰ってきていて「G7は失敗だった」とまず評価を下した。この総括が岸田の「広島ビジョン」の押し出しより勝っている。実は私(T・I)は「広島サミット」反対で広島に行った。ここで、その闘いについて「報告」するには紙面が足りなくてできないが、要するに、「G7は成功した」と言っているのは岸田とマスコミ報道くらいではないか。驚くべき警察機動隊の数で、店も学校もマツダまで休みにする状態は、いったい何なんだとなって、町全体はなんにも湧いてない感じだった。むしろそういう中で、デモをする者への関心・声援・共感を感じた。ゼレンスキーの登場はG7広島サミットが「核戦争会議」であることをはっきりさせたと思う。市民や外国人がスマホで動画をとり全世界に発信した。東京では、入管法改悪反対で5/21に渋谷で7500人のデモがあったそうだ。(T・I)
◎ 久しぶりの晴れだった、大間に行く話をした 5月26日(金)
今日は久しぶりに晴れた。日差しは強いが、パラソルのおかげで暑さを和らげることが出来た。藤原節男さんと東京西部ユニオンのSさんとが言い合いになって険悪なムードになったが、二人の間に入って、何とか納めることが出来た。長いこと座り込みをしているといろいろなことがある。
靖国神社合祀敗退の裁判で控訴審が行われ原告敗訴を言い渡されたそうだ。原告は中国や韓国の人々のようだ。25秒の判決言い渡しだと言って支援者が怒りを表していた。
イロハネットの女性たちが大間グロックに行く話をしている。私も「車で行くなら乗りたいな」と思っていた。そこに川内大地さんがやってきて「車で行くのもいいんじゃない?」ということになり、大型ワゴン車を借りて大間に行くこととなった。車を予約したり宿を予約したりで分担を決め計画を進めていくことになった。うまく実現できればいいなと思う。(S・S)
◎「GX推進束ね法案」廃案、汚染水を海に流すな 5月26日(金)
脱原発、再稼働反対、GX推進反対、原子力基本法・炉規法・電事法を改悪するな、経産省は嘘をつくな、汚染水を海に流すな、…のコールで抗議行動を開始。K.MからGX束ね法案の参議院審議の報告、松久保肇さんが参考人発言、来週が山場。
Inさんが、汚染水海洋投棄反対のハガキ作戦をアピール。田中一郎さんが、停止中の原発維持費を算入した東電値上げ批判、高額の役員報酬、老朽原発運転期間延長の自滅的危険性、原発は設計通りに施工されていない、GX推進束ね法を糾弾。Yoさんが、汚染水海洋放出を批判し、タンクに溜った核汚染水を希釈して海に捨てるな、海洋生物を放射能汚染するな、経産省は嘘の情報で「海洋放出」推進キャンペーンをするな。
K.Mから、原発ゼロ・再エネ百から、「海洋放出」は漁業者に何のメリット無し、濃度規制の問題点。火炎瓶テツさんが、GX推進悪法の国会議論を憂い、GX推進糾弾のコール。Okさんが、先週に続いて石川逸子さんの詩「戦争が近づいています」を朗読。
Moさんが「座込め、ここへ」と「we shall overcome」を歌う。茨城からHiさんが東海第二原発の再稼働を止めようと茨城と東京の反対運動と裁判の報告。
Ogさんが、GX電源束ね法案の参議院の審議の状況を説明し、資源エネルギー庁が規制庁や内閣府に不当に働きかけて法が改悪されようとしている状況を説明し、一方でそのことがメディアで報じられない、山中委員長の気色悪い嘘。来週採決予定を憂い、地元議員への働きかけを薦め、来週の行動予定を紹介。
乱鬼龍さんが、権力の側が次から次に出す悪法を憂い、負けずに頑張ろう。コールで終わり、多くが「原発いらない金曜行動」の為に首相官邸前に移動。(K.M)
◎ 日本社会とマイノリティー 5月27日(土)
・マイノリティー
貴方はマジョリティ?
それともマイノリティー?などという問いかけはしない。私はといえば一人一人が例外、皆それぞれ特殊であると考えればマイノリティーなのだろう。だが、日本社会は「お前もマジョリティの中に入れ、さもないと哀れなマイノリティーだ、それならば消えろ」と言っているように思う。サイレントマジョリティーとは「ものも言えない、考えもしない」ということらしい。自分がカウボーイであると思い違いをしている牛のように。(O・O)
◎ 脱原発青空テント川柳句会が開かれた 5月28日(日)
12時から、お天気良く、風もあって暑すぎず、過ごし易い一日で、参加者は7名でした。選者は乱鬼龍氏、席題は「協力」「健康」。14時35分投句締め切り、14時45分より入選者の発表、披講となりました。
選者により入選句が読み上げられ、入選者へ”原発は未完の技術”みかん、”原発は用なし!”洋ナシの缶詰、”こんなバカな世の中はもう終わりに”バナナ、”世のために身を削る”削り節など、乱さんらしいウィットに富んだ賞品の数々が手渡されました。入選句は以下の通りです。
「健康」の特選
・二十四時間 浴びられますか 放射能 - ふ64
「健康」の秀句
・サプリ飲み 今日も元気に 座り込み - 乾草
・ふるさとを 追われ逃げるも まず健康 - 原子力ガリレオ
・海殺し 東電汚水 理屈づけ - 海の民
・汚染水 健康不安 たれ流す - 芒野
・健康が 得られるヤツは 特権階級 - 金狼と月
「協力」の特選
・戦争に 協力一致 G7 - 芒野
「協力」の秀句
・軍用車 憲法違反の 提供し - 芒野
・発注す 協力金を 期待して - 原子力ガリレオ
・大人たち 見守りテント 12歳 - ふ64
・協力が いつのまにやら 支配され - 金狼と月
・声そろえ 反原発の 声高く - 乾草
次回の脱原発青空テントひろば川柳句会は2023年6月25日(日)12時より開催いたします。是非ご参加ください。(S.E.)
◎ どうやら梅雨に入った。紫陽花もきれいだ 5月29日(月)
1週間天気予報を見ると雨マークが並んでいるので、梅雨に入ったようだ。昨夜から降っていた雨は11時前には止み、座り込み準備は順調に終えることが出来た。
準備を終えて一段落した後、裁判ウオッチャーのOさんが自転車でやってきた。何時もより早いので「きょうは何があるの?」と聞いたら「1時からリニア新幹線の院内集会がある」とのこと。Onさんと暫く話し込んでいたが1時近くに院内集会に出かけて行った。
午後1時過ぎから降って来た雨は2時頃から本降りになり終日止まなかった。
★今朝の東京新聞に出入国管理庁で難民審査をしていた係官が「難民を認定したいのに殆ど見つけることができない」と発言していることを検証している。この係官は一人で1300件を担当している。これは全体の20~25%に当たる。他の係官は50件平均なので不自然。これを指摘された入管庁は「口頭意見陳述が不要と見込まれ迅速に処理できる案件を重点的に担当する班に入って貰っていた」と釈明しているが、専門家は「申請者が入管庁の判断に不服を申し立てているのに口頭意見陳述の機会を与えない書面だけの審査としているのは大問題!」と指摘している。殆ど中身の審査をしないで却下している実態が見えてきた。
日本は友好国と認定しているトルコから迫害を受けているクルド人を難民とは認めずトルコに強制送還しようとしている。人の命を何とも思っていない人権後進国!として世界から非難されているにも拘わらず頑として改めようとしない恥知らずの国である!何としても改悪を阻止せねばならない。頑張ろう! (保)
◎ 国会議事堂前では様々な集会がある 5月30日(火)
曇りの天気予報でしたが、パラソルがないと、とても座り込みはきついような天気でありました。今日は座り込みの応援者がいつもより多くて14時時点では9名が座り込んだ。
国会議員会館前では、「GX脱炭素電源法」「入管難民法改正案」「軍需産業強化法案」「マイナーカード」反対の多数の市民団体による集会があり、それに参加された方も多数テントにお寄りになって下さいました。岸田政権の、国会での議論を全く軽視と言うより無視した強権的な手法を断じて許すことは出来ない。
平和国家から死の商人国家への変貌、戦争放棄を掲げた憲法9条の精神に基づき、他国への軍事協力は絶対にやめるべきであります。 (Y・R)
◎ まったりとした時間を過ごせた 5月30日 (火) 後半
Y・Rさんが家庭の用事で後半お帰りになりましたが、今日は参加者がわりと多く特に問題は起こりませんでした。楽しくおしゃべりして過ごしました。下記ツイートにはネトウヨ?から「屋外デイサービス?」とか突っ込まれていますが。(老人ばかりという揶揄?)
本日は18:30より運営会議のため、座り込み終了後は事務所でコーヒー/おやつタイムしながら数人で待ちました。まったりとした時間でした。久しぶりでじっくり話せました。
https://twitter.com/keroppu8649/status/1663427564038418432/photo/1
今日はやや人数多いみたい。おしゃべりしながら穏やかな時間を過ごしています。 (はしゆき)
◎ 参院でGX法案などの採決がありそうで緊迫 5月31日 (水)
どんよりとした天気。蒸し暑くはない。午前中にあった井戸川さんの裁判を傍聴したIさんが事務所にきて、グッズの搬出とセッティングを手伝ってくれた。セッティングを終えてからは静かにシッテイング。今日は議員会館前で朝から抗議がある。国会GX束ね法案、DX・マイナンバー法案、防衛費財源法案、入管法案と全部が参議院本会議での採決を狙っている。本当にひどい。
当番のMさんは午後1時過ぎにきて、直ぐに国会前に飛んでいった。たんぽぽ舎の柳田さんたちとGX束ね法案採決阻止で。子ども3人を連れた外国人夫妻が通った。妻は日本人で、その人が「署名用紙はありますか」と聞いてきた。署名用紙はないので、結局その妻さんは「がんばってください。ありがとうございます」と言われて立ち去られた。
倉田さんが登場して演説。横浜市へのノースドック米軍基地撤去の申し入れ活動について言われた。横浜市は「国の問題で地方自治体がとやかく言える問題ではない」というばかりだそうだ。かつて戦争の時代、地方自治はなく、戦後になって地方自治が憲法に書かれ、行政も国の言いなりではいけないとなったのに、横浜市は一体何をいうのかと倉田さんは批判した。横浜市はベトナム戦争の時、ベトナムに送られる戦車を止めた、カジノを止めた。今ノースドックを台湾有事に使わせてはならない。米軍の勝手は許さないと闘っていかなければならないと言われた。Aさんが北海道のおまんじゅうを持ってきてくれた。おいしくいただく。(T・I)
◎ いろんな人が集まりにぎやかだった座り込み 6月1日 (木)
今日は色々な人が寄ってくれて賑やかだった。まず八王子のKaさんがいつものあきらめない瓦煎餅を届けてくれ、その後も同じ「日の君裁判」に行く男性・軍需産業強化法案に反対のスタンディングを終えた人・これから入管法反対に行く人などなど。
通りがかりにカンパしてくれる人やチラシを取りに来る人などもいたので、汚染水放出反対のハガキを渡したけど、出してくれるかな?
話題は、昨日、GX束ね法・マイナンバー法が参議院で可決されてしまったことだ。数の力で悪法が次々通ってしまうことに「怒り」だが、賛成する国会議員はちゃんと考えているのかな?と思ってしまう。そして、むなしい。(I・K)
=========投稿===========
経産省・エネ庁は「今だけ、金だけ、自分だけ」の大嘘つき! その207
亡国の経産省・亡国の資源エネルギー庁を糾弾!
~古賀茂明「分断と凋落の日本」が示す原発に執着する経産省・エネ庁
2023年6月2日 木村雅英(経産省前テントひろば)
GX推進で原発腐らせない
<原発の60年超運転を可能にする束ね法「GX(グリーントランスフォーメーション)脱炭素電源法」が31日、参院本会議で与党と日本維新の会、国民民主党などの賛成多数で可決、成立した。老朽原発の長期運転や原発産業への支援強化などが盛り込まれ、東京電力福島第一原発事故後に抑制的だった原子力政策の大転換となる。>(東京新聞)
GXとはGenpatsuXarasenai(原発腐らせない)で、装置も人も老朽化した原発を腐らせずに生き残らせようとする愚かな政策ではないか。
これを強行したのが経産省・資源エネルギー庁で、昨年7月から秘密裏に原子力規制庁と老朽原発の運転期間延長を目論むとともに、エネルギー事情がどうなろうと原発推進施策を「国の責務」にする原子力基本法改悪も内閣府に持ち込んだ。
国会審議でこれら悪法の策定過程のひどさと中身の大問題が明らかになった。それにも拘らず、報道が伴わず、かつ運動も束ねられず、結局与党のみならず国民民主党も維新の党も「ゆ党」ぶりを発揮して賛成した。非常に残念だ。この法案に賛成した党・議員にいずれ責任をとらせよう。
3.11直後からの原発生き残り策
3.11事故直後に民主党政権下でありながら東電を潰さずに原発を生き残らせる策略を練り実行した経産省・資源エネルギー庁が、3.11事故後12年を経て事故が無かったが如く原発生き残り政策を実現した。
しかしながら、イチエフ廃炉は全く先が見えず地震による被害が危惧される一方で、貯まり続ける放射能汚染水を太平洋に再び投棄しようとしており、核ゴミやプルトニウムは原発立地にも青森にも貯まる一方で末代に付けを遺している。
そればかりか、エネルギー価格高騰を口実に危険な老朽原発の稼働を容認する自公政権は、売上・利益の為に防潮堤建設を怠って福島第一原発事故を起こし巨大な「国富の流出」を招いた東京電力と同じ過ちを繰り返そうとしているのではないか。
古賀茂明著「分断と凋落の日本」紹介
古賀茂明著「と凋落の日本」(ドキュメンタリー映画「妖怪の孫」の原案)には、3.11直後の経産省の悪だくみと今の経産省の原発回帰愚策を詳しく書き糾弾している。以下に見出しのみ紹介する。
第2章 10年越しの原発ルネッサンス
2-1 原発でも「安倍越え」で暴走する岸田首相
「40年ルール」撤廃で原発回帰
「電力が足りない!」キャンペーンはウソだった
「電気料金値上げ」は原発復活の口実だった!
2-2 事故直後から始まった「復活プロジェクト」
3.11日本人は「原発はもういらない」と思った
事故対策も被害者救済も「東電が潰れない範囲で」という制約が!
経産省の再エネ推進は脱原発派のガス抜きのためのポーズだった
「再エネ賦課金」で、”自然エネルギーは高い”という洗脳を進めた
日本の電気料金が高い本当の理由
「発電会社」と「送電会社」をなぜ分割しないのか?
民主党政権時代の「電力改革」が安倍政権下で一変
原子力規制委員会は、そもそも規制ではなく動かすための組織だった
ニセの「世界最高水準」の規制を「非効率」と攻撃した原子力ムラ
経産省の原発待望論が脱炭素政策を10年遅らせた
2-3 原発には数々の”不都合な真実”がある
耐震性に関する恐るべき真実
「避難計画と損害賠償保険と核のごみ」でも”不都合な真実”が
万一の原発事故の「保険」はわずか1200億円
使用済核燃料プールはほぼ満杯
驚きの真実! 原発訴訟で住民は勝てない
「究極の目標は核武装」という疑念! だから止められない原発
なお、原子力規制委員会は第三条委員会であり、第八条委員会はない。古賀さんがこの点でのみ誤解しているが、多分経産省は八条委員会にしたかったのであろう。 それでも、この本は、「日本劣化」を指摘して、原発反対を訴えるのみならず「戦争をしない国」を主張する書(日刊現代、講談社)である。皆さんに一読をお勧めする。
=====添付資料=====
原発週報2023.5.24-5.30 編集:漆原牧久
=========デモ、集会==========
・6月9日(金) 経産省正門前(テントひろば)抗議行動
17時~18時 経産省前テントひろば
・ 6月7日(水)止めよう東海第二原発 第59回日本原電本店前抗議行動
17時~18時 日本原電本店前
・6月7日(水)東電は原発事故の責任を取れ、第117回東電本店前合同抗議
18時45分~19時45分 東電本店前
・6月15日 樺美智子さん追悼の集まり
13時:国会南門前 主催:9条改憲阻止の会
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
〔eye5070:230604〕