経産省前脱原発テント座り込み日誌7月6日版

著者: 木村 雅英 : 経産省前テント広場
タグ:

経産省前テントひろば、脱原発テント設置日(2011年9月11日)から1807日目(2016年8月21日)にテント強制撤去。2023年7月6日は、座り込み4,317目。これは、マハトマ・ガンディー「非暴力、不服従」の実践です。

◎ 韓国や中国の取材が多い  6月30日 (金)

朝からひどく蒸し暑く、不快指数マックスという感じである。事務所に向かっていくと、雨にもかかわらず、向かいの喫茶店に相変わらず長蛇の列ができている。ジャンボプリンがお目当ての殆どが外国の方達である(英語で接客されているそうだ)。元々、有名な喫茶店で新聞にも紹介されていたが、行列になることはなかった。何がきっかけでブレイクしたのだろう。プリンは早々に売り切れて、sold outの貼り紙が出る。禁煙だったら、もっと足繁く行ったと思うが、今や高嶺の花になってしまった。

雨なので、乾きにくいバナーを少し事務所に残し、金曜なので、多めの椅子とトラメガを用意して出発、幸い雨は止んでいた。テント前にはYさんが待っておられた。「パラソルはいいか」とか話しているうちに降ってきた。慌ててチラシやトラメガをビニールで保護しパラソルを設置した。段々常連の方々が来られて賑やかになる。

今、喫緊の問題は汚染水の海洋放出である。韓国や中国からは何度も取材に来ている。日本のマスコミは国の説明の広報に努め、問題を矮小化している。フクイチの事故前に安全神話に騙されていた頃に戻ってしまったようだ。東京新聞の筆洗が韓国での塩の買いだめに関して「反日色の強い野党」などと書いていることに、私達の中でも批判する声があった。国は漁業者との約束を反故にし、他の方法があるという専門家や市民の声を無視し、放出ありきで進んでいる。とんでもないことだ。福島県新地町の漁師、小野春雄さんの訴えを一人でも多くの国民が聞いてほしい。そして反対の声をあげてほしいと思う。

今日は、Sさんは具合が悪くてお休みされ、後から参加されたFさんも不調で帰られた。高齢者が多くて体調を崩しがちな季節柄だが、皆様、健康に注意して乗り切っていきましょう。(Y.Y)

◎7.20放射能汚染水海洋投棄反対デモに集まろう 6月30日(金)

座り込んでObさんから冷たいシロップを頂いて暑さに対抗。ラッパ型トラメガを藤原車で運んで抗議行動の準備完了。雨がぽつぽつ降りだした中、「7.20放射能汚染水海洋投棄反対デモ~海は命の源、これ以上海を汚すな!~」のチラシを披露して、経産省抗議行動を開始。

今週の月曜には、韓国の運動団体と共に経産省に「放射能汚染水海洋放出反対」の連帯行動。原子力規制委員会毎水曜昼休み抗議行動では、珍しく右翼妨害が無い中で、中国メディアが取材。海洋投棄(「海洋放出」)計画が近隣諸国を心配させている。汚染水を海に流すな、これ以上海を汚すな、脱原発、再稼働反対、老朽原発うごかすな、…と経産省に訴える。

田中一郎さんが「常陽」審査事実上の適合、「もんじゅ」より古くナトリウム冷却で危険で税金の無駄遣いと批判。更に対馬に最終処分場案を糾弾。K.Mから、「常陽」適合は核・原子力の人材不足補強策ではないか?

核ゴミ地層処分は危険。

Miさんが、福島と連携して「汚染水海洋投棄阻止」の行動の準備状況を説明、経産省前座り込みを維持しながら現地の闘い(7月23日から)の実現が期待される。

K.Mから、IAEAのグロッシほかがワイロを受け取ったのではないか(まるでIOC)、IAEAが定めた安全基準のひとつGSG8違反ではないか、岸田政権は4月28日に閣議決定した「海洋基本計画」に違反して海洋投棄しようとしている、と海洋投棄反対。

Hoさんが経産省に脱原発を訴えよう、土曜の入国管理局へのデモの案内。Moさんが、沖縄辺野古の請願署名無視など日本の民主主義の息の根を止める岸田政権に怒りつつ「座り込め、ここへ」と「水に流すな」を歌う。

Okさんが、青田恵子さんの詩「弔われざる者」を読み、福島を想い経産省・東電への怒り。Baさんが、純度が高いプルトニウムを生み出す実験炉「常陽」が核兵器につながることを危惧し、7月5日(水)の日本原電前行動・東電前本店抗議を案内。

最後に脱原発、NOWAR、NONUKES、経産省は嘘をつくな、原発はクリーンではない、原発はグリーンではない、海洋投棄反対、…とコールして抗議行動終了。多くの応援で座り込みセットを片付け。今週は3回目の座込みのSaさんと一杯、水戸巌さんの話を聞く。(K.M)

◎ 今日から7月だ   7月1日 (土)

今日から7月、雨が降ったりやんだりで蒸し暑い。Ogさんがお休みで、初めは寂しい座り込みだったが、新宿であった辺野古新基地建設反対の集会に行ってきた東京西部ユニオンのお二人が来て最後まで座ってくれたので嬉しかった。

昨日の雨で、えさが不足していたのか、鳩と雀がいつもよりたくさんやって来た。私は先日、三茶のWさんが教えてくれた「原発汚染水は何処へ」という本を読みながら座りこむ。読んでいて、改めて汚染水放出をしてはいけないことを確認した。「もっと反対の声を上げなくては」と思う。終了近くに蚊に刺された人がいる。これから蚊取り線香も必要ですね。(I・K)

◎ セミの声も聞こえはじめた 7月2日(日)

今日の座り込み参加者は累計8人。真夏の日差し、濃緑の影。しかし夏本番と呼ぶには何かが足りない。セミの声だ。私が12時少し前に経産省に着くと、藤原節男さんと自転車のE藤さん、S藤さん、Y田さんが設営中。私も少し手伝い、横断幕4枚とのぼり旗8本を立てる。

午後1時頃、右翼の街宣車5台が、古めかしい曲を控えめに流しながら、財務省前を通過。少し間を置いて、別の右翼の街宣車9台も、同様に曲を流しつつ通過する。奴らは何処に行くのだろう?

心当たりと言えば、午後3時から新宿駅南口で「群馬の森、朝鮮人追悼碑撤去に反対するスタンディング」がある。「この計14台が、甲州街道の陸橋を埋め尽くし、一斉に罵声を浴びせたなら、ある意味、壮観だなー」などと想像する。

珍しくO島さんが来る。国会正門前の「アベ政治を許さない」3の日行動の、日にちを間違えたそうだ。国会前に誰も居なかったのでテントひろばに来て、休憩ついでにしばらく座り込む。

パラソルを立てた私以外の座り込みメンバーは皆、正門前唯一のプラタナスの木陰に集まる。暑さのため言葉少なめ。「かつてテントがあった角地に行けば、日陰が沢山ありますよ」と日曜責任者の藤原さんに秋波を送る。しかし藤原さんは「あそこでは、横断幕やのぼり旗を沢山、立てられないから」と正門前での座り込み継続を宣言。何事もなく定時の午後3時で撤収。(M島)

◎ 氷水なしでは過ごせなくなった  7月3日(月)

きょうも朝から陽射しが強く、氷水なしではいられない。先週は、1㎏で大丈夫だろうと思っていたが、途中で氷が解けてしまい、終盤は生ぬるいのを飲むしかなかった。そこで、きょうは2㎏買ってきた。終わりまで氷が残っていたので、冷たい水を飲むことができた。

きょうは、担当のOnさんが仕事でお休みなので、3人でのスタートだった。きょうの午後4時半から、外務省にて、韓国の人たちの「政府・東電がやろうとしている福島沖への原発汚染水の海洋投棄に反対する抗議行動」があるというので、テントひろば当番として合流するべく彼等の到着を待っていた。午後1時半過ぎに責任者がやってきた。あとからビラが来るとのことであった。

同じ頃、澤地久枝さんが呼び掛けた「岸田政権を許さない」集会に参加された人々が到着されたので急に賑やかになった。いつものようにカンパも頂いた。ありがとうございました。

この後、何事もなく午後4時になった。外務省抗議行動に参加される人々も10人ほどになっていた。韓国の人たちが「これから外務省に行く」というので先に行ってもらい、我々も急いで座り込みグッズを台車に積み込んで道端の邪魔にならないところにおいて外務省前に向かった。30人程に増えていた。外務省は「対応する部署がない」として無視してきたので、路上での抗議行動になった。公安も10人ぐらい動員していた。午後5時15分まで付き合って、後はゲタさんらに任せて、午後6時半からの防衛省行動に行くべく台車を押して事務所に帰った。  (保)

◎ 原発を止めたいなら国会議員に       7月4日(火)

Aさんと交代して後半の担当となって、午後2時前に経産省門前に到着した。この日、陽射しが強い中で、警視庁の屋上ではヘリコプターが何機も離着陸を繰り返し、熱さと騒音で大変に座り心地が悪かった。

パラソルの下での座り込みには5人ほどが参加しており、しばらくしてYさんが食事から戻ってきた。歩道に立ち止まった若い男性が興味深げに、こちらを見ていたので、5分ほど、彼と話をする。その青年は、要するに「年配の男女が座りこんで何を主張しているのか」が知りたかったようで、「原発を止めさせたいのならば、国会議員になって、政府に働きかければ」と提案された。

午後2時を過ぎると、Aさんから順に皆さんが帰り始め、午後3時過ぎには、途中から参加した男性2名と私だけになってしまった。最初から参加されて、席を外していたイロハの女性が戻られて、午後4時前に椅子やテーブル、横幕などの片づけを始めた。この日も予定通り午後4時過ぎには事務所に戻った。(EO)

◎ 色々の人が問いかけてくる   7月5日(水)

曇り空。雨は降らないらしい。でも、蒸し暑い。セッティングしている時に、通りかかった老人が「原発をなくしたら火力発電になってCO2が増えるじゃないか。それでいいのか」と言ってくる。私は、「原発はやめなければならない」「根本的には、わたくしたちの電気を使う量を少なくしなければならない。おじさんの家の電気は何アンペア?」と聞く。おじさん「100アンペア」。「おじさん使い過ぎだよ」というと行ってしまった。通りかかった人が「暑いから身体に気をつけてね」と励ましの言葉をかけてくれた。

Oさんが寄る。「今日はマイナンバーの国会閉会中審議なので、傍聴に行こうと思う」ということだった。Obさんはこの間、暑いのに来る。身体が大分元に戻ってきたようだ。よかった。

遅番当番と東京西部ユニオンの2人が来た。今日は第一水曜日なので、日本原電と東電への抗議行動がある。遅番当番の保っちゃんとMさんは座り込みが終ったら、そっちにも行くそうだ。ともかく、身体に気を付けてがんばらないと。(T・I)

◎いつもの元気をもらうせんべいの差し入れ     7月6日(木)

Yaさん、Inさん、Yoさんと4人で設営を終えると少ししてOkさんが加わり5人で座り込みを始めた。今日も先週木曜日同様の真夏日だ。汚染水放出反対のチラシ・ハガキは、この間の状況の変化を踏まえて文面の修正が必要になったので、その文案をYoさん、Inさんと相談する。

12:40頃、Kaさんが来て、いつもの「あきらめないせんべい」2袋を差し入れてくれたので、早速いただく。日の丸・君が代裁判で国に勝訴した彼女の「あきらめない」精神に習いたい。

13時過ぎ、編み笠を被った男性が交差点の所で汚染水放出反対の一人街宣を始めた。ツイキャスをしながら、ひとしきりマイクアピールをしたあと、私たちの所にも立ち寄り、歓談して行った。その間、通りかかったロングスカート姿のエレガントな女性が、カンパをしてくださったのでInさんがチラシを渡し、お礼を言う。

後半は、前半の女性陣と入れ替わりにSuさん、Taさん、英語の先生が来て座り込みを続ける。Taさんの仲間がウクライナ即時停戦の働きかけを林外相に求めるアピール文に賛同者を募っているという。私も勧められ賛同することにした。Suさん、Taさんの昔話など聞いた後、3人で撤収作業を終え任務完了。今日もだいぶ汗をかいたので、帰ってからのビールがうまかった。(M.U)

 

========投稿1=========

原子力安全・保安院出身者ばかりの原子力規制庁幹部を一掃せよ!

~資源エネルギー庁と秘密面談した張本人が審議官に昇格~

原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会・被曝強要委員会! その259

2023年7月7日 木村雅英

7月7日の原子力規制委員会定例会議で黒川前総務課長が企画課長として説明。昨年7月から資源エネルギー庁と秘密面談を続けていた金城前原子力規制企画課長は降格したのかなと想像して、原子力規制庁幹部職員名簿を見て驚いた。降格で無く昇格だった。金城慎司氏が長官官房審議官(原子力規制庁幹部9人の一人)に出世していたのだ。昨年末の原子力規制庁ブリーフィングの次の会見を見て欲しい。

【原子力規制庁記者ブリーフィング】

日時:令和4年12月27日(火)14:30~

場所:原子力規制委員会庁舎 記者会見室

対応:黒川長官官房総務課長、金城原子力規制企画課長

https://www.nra.go.jp/data/000415425.pdf

○記者: 新潟日報、エンドウです。よろしくお願いします。

先ほど金城課長が、全ての意思決定は規制委員会で行われるべきものだということでしたけれども、そもそもなのですけれども、こうやってエネ庁と7月28日からですかね、面談を重ねていたということは、規制委員会で意思決定されていないと思うのですけれども、そこは説明が矛盾しているのではないですか。

○金城原子力規制企画課長:今の質問の御趣旨がよく分からないのですけど。

○記者:全ての意思決定は規制委員会で行われるべきものだと御説明なさいましたけれども、7月28日からエネ庁と面談していたことは委員会には報告していないわけですよね。そうすると、説明は矛盾しませんか。全ての意思決定は。

○金城原子力規制企画課長:でも、エネ庁と面談することは委員会の決定を経なければならないという事務(注:義務の言い間違い)にはなっていないと思いますので、総務課でそんなことをしたら大変だと思います。

○黒川総務課長: ちょっと補足を。……

この記者会見では、金城企画課長が黒川総務課長に助けられ、9月末に就任した山中委員長は知らなかったとして10月からのエネ庁との定例会議での公開面談茶番劇を演じたにも拘らず、金城課長と資源エネルギー庁との秘密面談について原子力規制委員会・原子力規制庁の組織の責任を曖昧にして終わった。石渡委員はこれらの経緯にも怒ってGX束ね法に反対したのだろう。

ところが、金城企画課長を昇格させて原子力規制庁幹部入りした事実は、独立性を求められる三条委員会たる原子力規制委員会が、昨年7月から山中委員長・片山原子力規制庁長官・…・金城規制企画課長らが組織ぐるみで「規制の虜」犯罪を犯したことと、これからも原子力ムラの為に仕事をやっていくぞと意思表示している証明だ。

イチエフ事故責任を持つ原子力安全・保安院出身者ばかりの原子力規制庁幹部を一掃せねばならない。彼らが認める「汚染水海洋投棄」の安全性・必要性を誰が信じようか。

========投稿2=========

投稿-三上治

汚染水海洋投棄にどう闘うか

7月20日(木)の東電・経産省抗議行動から7月23日(日)福島現地の闘いへ

(1)福島第一原発の事故で発生し、溜まり続けている放射能汚染水の海洋投棄がいよいよはじまるらしい。僕らは推測するしか手がないのだが、その動き(海洋投棄)が近々のことだと思える。IAEA(国際原子力機関)が今回放出される汚染水(アルプスで処理した処理水と政府筋は称している)が国際的安全基準に合致しているという報告をしたという報道もそれをしめしていると言える。IAEAは汚染水の調査を日本政府の要請によって行っただけで、政府の政策(汚染水の海洋投棄)を推奨するものでもないと明言しているが、政府はあたかもこの行為のお墨付きを得たかのように振る舞っている。要するに政府などは汚染性の安全性に自信があるわけではなく、不安を抱えたままなのであり、それは実際のところだろうが、その不安を解消するため、権威にすがりたいのであり、その権威としてIAEAの報告にすがろうとしているのだ。この権威こそ国民に対しても説得力があると思っているのだろう。IAEAの報告などは汚染水の安全性を証明する根拠にならないことはことあらためて言うまでもないことであり、国民もそのことはわかっている。

政府には海洋投棄という政策はあらかじめ決まっていて、その時期の決断だけは残されていた。そのための準備が進められてきた。その工事事も完成が伝えられる今、実施の決断が迫られているのだが、その材料としてIAEAの報告があるのだと思う、僕らはそこから、政府の動きを読み取らなければならない。

(2)この汚染水海洋投棄に反対し抗議する動きは韓国や中国、太平洋の諸国だけではなく、日本国民の中でもわかるようになってきてはいる。だだ、日本の国民の反応は遅くて、鈍いという印象があるが、これは事実であると思う。そこには原発事故の発生させた放射能汚染(被ばく)とどう向き合うかで政府に先んじられてきたことがある。事故の現地たる福島での闘いが政府筋に抑え混まれてきたということがある。壁があるのだ。「こども甲状線がん」の対応はそれを象徴する事と言えよう。これは直接的には「こども甲状腺がん」は原発事故と関係がないということとした対応を政府筋にとらせ、それに疑惑を持つ部分にはバッシングが浴びせられるようなこととしてあった。そして、汚染水の海洋投棄について地域の漁連や議会も反対であるし、そのことは明言されているが、反対運動までは展開に至っていないこととしてもある。漁連との合意なしには海洋投棄はしないという約束事も反故にされようとしているのだが、それに対する反発も表立っては見えない。

これは僕らの脱原発運動が再稼働阻止の面はともかく、放射能汚染(被ばく)とどう闘うという面で置かれていたこを示してもいる。

僕らの原発問題に対する闘いには、二つの側面があった。現在、停止中の原発の再稼働阻止がその一つであれば、原発の放射能汚染(被ばく)との闘いがもう一つであった。この二つは重層的たたかいとしてあり、連携してあったのだが、この放射能汚染との闘いの面では政府筋(権力筋)に先手をとられ、僕らは追い込められてきたのだ。反省を込めていうのだが、放射能汚染との闘いのは十全ではなかったのだ。

(3)たいした抵抗もなく、放射能汚染水の海洋投棄も進められてしまうかもしれないという危惧がある。どう闘っていいのかわからないという戸惑いがある。これが僕らの現状である。この危惧は危機感でもあるのだが、僕らは海洋投棄に対する闘いの可能性を追及し、そこから道をみだすことのできないわけではない。海洋投棄に対する闘いは僕らの放射能汚染にたいする今後の闘いの道の発見になるかもしれない。汚染水の海洋投棄には始まっている汚染土の拡散処理が待ち構えている。放射能汚染土の処理に次の段階で乗り出してくることは明瞭だからだ。僕らは難しい、汚染水の海洋投棄との闘いを展望として切り開いていかなければならないし、その道は閉ざされてはいないのだ。

福島の現地では「希望の牧場」の吉沢さんたちが請戸漁港近くの湾内の魚を釣り、その線量を図って人々に知らせる。また釣った魚を政府機関などに調査を要求することをやろうとしている。これは安全と喧伝されている福島の海がどのような状態にあるかを調査し、その実態を情報として発信するものだ。政府やマスメデイアの情報ではなく、自ら調査したものを発信するのだ。僕らには福島の海がどうなっているのかの情報はない。海洋汚染は進んでいるのではないかという危惧や不信はあっても、それを知る手がかりはない。情報はコントロールされており、僕らには遮断されているからだ。処理水(アルプスで処理されたとされる汚染水)は安全であるという政府(権力)筋の情報が一定程度国民に浸透する背景にはこうした背景がある。吉沢さんたちの行動はこの壁をやぶろうとするものだ。そして彼らは反対であることは明言しても、反対運動にまでは踏み出せないでいる地域の人たちに働きかけもしている。

この行動にそれに賛同し、魚を釣り線量の調査し、魚や海の汚染度をしらせるという闘いに参加したい。これは6月24日から毎週日曜ごとに行われているが、釣りに直接参加するのもよい。彼らは漁連の人や地域の皆さんに汚染水の海洋投棄がどのような結果になるなどのう訴えの活動をしているが、現地での海洋投棄反対行動を共のやりたいと思う。そして、浪江町に場所を確保し、継続的に展開きる体制を作りたい。請戸港の周辺の海岸に川内原発でのようなテントを張っての行動もできる。汚染水海洋投棄反対のテントを海岸に出現させ、全国の仲間にキャンプをしながら、闘争参加をよびかけることもできる。汚染水の海洋投棄は8月のお盆明けくらいにはじまるのではないかという情報もあるが、それを視野にいれ、現地の闘いの拠点をつくる。

(4)7月23日【日】に14時に浪江駅前に集合する。福島の請戸海岸か、近くの海岸での釣りに参加する。(参加の仕方はいろいろとあり)。そして地域の人々への訴えの集会と行動を行う。さらに、現地での行動を継続する体制(拠点)の開始を確認する。当日の具体的な行動は今後のビラなどでお知らせする。

7月20日に僕らは東電と経産省への抗議の集会とデモを行う。この汚染水海洋投棄に反対する行動を7月23日【日】の現地行動、さらに現地での今後の体制構築の行動につなげたい、僕らは経産省前の座り込みをこれらにお闘いのためにも強化する。なぜなら、経産省前の座り込みは様々な脱原発運動の母体のような位置があるのだからである.

この運動と闘いの拠点(浪江町に確保の予定)構築のための支援カンパをお願いしたい。カンパの口座は経産省前テントひろばと同じですが、通信欄に「現地闘争」とお書きください。連絡先はテントひろばの事務所である。

振込先(郵便振込口座)

00160-3―267170

経産省前テントひろば 現地闘争

 

7月10日(月) 首相官邸前OR衆院第二議員会館前

12時~13時 汚染水流すな 100万人アクション 韓国の議員団も参加

7月10日(月) 汚染水流すな 連合会館ホール 18時~20時

7月12日(水) 汚染水流すな!緊急行動 13:00~14:00

東電・抗議行動⇒経済産業省(資源エネルギー庁前)抗議行動⇒外務省・抗議行動⇒首相官邸または国会議事堂前・抗議行動

*抗議行動は、各10分程度。

*歩道を歩きます。歩行者の妨げにならないように歩いてください。

*さようなら原発のスタッフが警備等を対応します。警視庁警備課、丸の内署、麹町署との調整済み。

7月14日(金) 経産省正門前(テントひろば)抗議行動

17時~18時 経産省前テントひろば

========投稿3=========

川柳 汚染水流すな大作戦 乱鬼龍

汚染水 誰が流して いいと言う

汚染水 汚染政治が タレ流す

原発の ツケとタタリの 汚染水

安全と うそデタラメの 汚染水

汚染水 海も地球も 怒っている

汚染水 魚もデモを してみたい

汚染水 汚れた政治の なれの果て

汚染水 子々孫々へ ツケ流す

汚染水 海の怒りが きこえるか

汚染水 流せばツケは きっとくる

汚染水 流す政治を 押し流せ

汚染水 流す罪あり たたりあり

汚染水 裏でうごめく ワルとワル

水路より ワイロで流す 汚染水

=====添付資料=====

原発週報2023.6.28-7.4 編集:漆原牧久

=========デモ、集会==========

・7月20日(木)汚染水海洋投棄反対のデモ 15時30分~

東電・経産省抗議とデモ 主催 経産省前テントひろば

・7月23日(日) 福島現地(浪江町とその周辺)での汚染水

海洋投棄反対行動 14時(浪江駅前集合) 呼びかけ(三上治)

・7月24日(月)月例祈祷会 14時30分 JKS47士

・7月30日(日)脱原発青空川柳句会 12時 選者;乱鬼龍

 

〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
〔eye5081:230709〕