経産省前テントひろば、脱原発テント設置日(2011年9月11日)から1807日目(2016年8月21日)にテント強制撤去。2023年8月10日は、座り込み4,352目。これは、マハトマ・ガンディー「非暴力、不服従」の実践です。
◎ 目立つバナーや横断幕 8月4日(金)
夏の日差しがじりじり照り付けるパラソルの下、その直射日光は防ぐが、日差しで温められたアスフアルトの照り返しがあつい。どうにもこうにもこの暑さには耐えられない。先日、韓国の民主労総の方々との交流会の時に頂いた、お土産(核汚染水を海に流すなのバナーや横断幕)をいつものバナーに取り付けてみた。ずいぶんと目立つデザインなので、道行く人々にもかなり訴えるものがあったようだ。
午後2時を過ぎたころ、東京西部ユニオンの二人やYさんがやってきた。Yさんはチラシをまきながら「汚染水を海に流すな」と訴える。午後3時前にはObさんやEさんがやってきて、うだるような暑さの中ではあるが、座り込みの人数もさまになってきた。
今日はMさん、Yaさん、Sさん、Yoさん、私の当番5人とYさん、WさんとObさんやEさん、東京西部ユニオン2人の11人が座り込む。また、珍しくchiちゃんがやってきた (S・S)
◎「海を殺すな!海を汚すな!海は命の源だ!汚染水海洋投棄への反対行動」8月4日(金)
猛暑の中、アイスキャンデーを大急ぎでほおばり、ラッパ型トラメガを運び、文科省前の朝鮮学校差別反対の声を聞く。経産省抗議は、抗議・申入書(請願)の到着確認報告で開始。2週間前の7月21日に提出できず、毎日電話しても担当がずっと不在(?)で、やむなく郵送しても、なかなか到着確認できなかったが、やっと本日、封筒到着確認、引き続きその後の対応を電話で問わねば。
Yoさんが、放射能汚染水海洋投棄について、閣議決定違犯、漁協との約束違反、福島の海は世界の海で日本の下水道ではない、と厳しく糾弾。
Hoさんが、先週関電に強行された最古の老朽高浜1号再稼働を糾弾、汚染水海洋投棄に抗議、ヒロシマを忘れるな、二度と戦争をさせない、核兵器廃絶、脱原発を訴えた。
K.Mが、秋本真利議員の強制捜査と外務政務官辞任のニュースを紹介、自民党の数少ない「脱原発」議員の失脚を憂いた。
Taが、イチエフ原子炉のペデスタル破壊問題からイチエフが非常に危険な状態で放射性物質飛散の危険性を訴えた。Moが、78回目のヒロシマ原爆の日を目前に、枕崎台風(1945年9月17日)が広島で2千人の犠牲者を出したことを指摘、広島は原爆で火責めにあい、枕崎台風で水攻めにあい、その後は兵糧攻めにあった(柳田邦夫「空白の天気図」)。戦争の犠牲者は市民。武力で平和を創れない。続いて、「座り込め、ここへ」と「水に流すな」を歌う。
K.Mから、東電への質問を参照して、クロソイほかの放射能汚染、事故炉からの放射能汚染ゆえトリチウムだけではない、福島県漁業が12年間で売上が2割に戻って来たのに「海洋放出」で再び駄目になる心配。
Miが「海を殺すな!海を汚すな!海は命の源だ!汚染水海洋投棄への反対行動、8月11日~13日in福島・浪江へのお誘い」を案内し多くの方々の参加をよびかけた。Taが、汚染水海洋投棄に反対する為に韓国から25名の学生が来る、8月9日(水)の16時半に経産省本館前の行動を紹介、韓国からの波状的来日行動での連帯。Raさんが、「原発が原爆になる恐ろしさ」が平和美術展で展示される、小出裕章さんが毎月3日に松本で脱原発を訴えられている、私も8月11日~13日に福島に行く。K.Mから前日3日に国会正門前で澤地久枝さんとともに戦争反対を訴えた、「対米従属」を何とかしなくては。
最後に脱原発・再稼働反対・汚染水流すな・…コール。(K.M)
◎今日は原発忌だ。「原発が原爆になる恐ろしさ」乱鬼龍さんの名文句 8月6日(日)
私(M島)が12時前に経産省に着くと、藤原さんとE藤さんの2人で設営中。私も手伝い横断幕5枚とのぼり旗9本を立てる。いつもより増えた横断幕は、7月20日のデモ先頭で使用したもの。文言は「事故原発の放射能汚染水 海に流すな!」…あ、デモののぼり旗と同じだな。
晴れ、雲多い、風が強い。日が当たると暑くて汗が出る。陰ると過ごしやすい。12時半ごろ、空が暗くなりザッとにわか雨が降る。あわててチラシとか机の下に隠す。雨は数分で止む。
E藤さんはいつものように、座り込み設営後すぐ帰る。それから……、誰も座り込みに来ない。藤原さんと私(M島)の2人だけで時間が過ぎる。先週とは大違いだ。午後1時頃、右翼の「がなり声」が遠くから聞こえて来る。今日は広島の原爆忌。アメリカ大使館に抗議でもしているのか?
経産省のケヤキの木から鳥の鳴き声が聞こえる。「ギューイギュイ」と「チュチュチュチュ」。2種類いるようだ。経産省の前庭のツツジや植え込みのツタ性植物が、所々茶色く変色している。日照りの影響で枯れたか。安全言うなら汚染水を撒けば、と思う。
午後2時半頃、W辺さんが来る。藤原さんと学校時代の陸上競技部の話をしていると、空がまた暗くなる。少し早めに撤収を開始。藤原さんの車に道具一式を積み終わると同時に、また雨が来た。セカンドインパクト(注:エヴァンゲリオンネタ)は回避できた。今日の座り込み参加者は累計4人でした。
片付け中、高校生らしき若い人が挨拶してきた。「こんにちわ」「これ(幕や旗)分かる?」「分かりません…原発ですか?」「そうだよ、宜しくね」「分かりました」W辺さんとそんなやり取りを交わす。「今日の収穫だ」とW辺さんは語った。(M島)
◎ 汚染水海洋投棄が近づいているとの情報 8月7日(月)
きょうは先週、体の調子が良くないということでお休みしていたMiさんも元気に来られ、担当者4名が揃いました。更に、夏バテ気味で早退した相棒のSaさんを心配して東京西部ユニオンのお二人が我々より早く来られていたので6名で準備をしました。お陰さまで、短時間で終わることが出来ました。
温湿度計を見たら気温37℃湿度40%。風が無いので暑苦しいほど。氷水を2~3杯飲んで体を冷やしてひと息ついた。ひと息付いていたら文科省の方面から右翼の街宣車がきた。名前は日本国民党と言い、『政界浄化』をモットーとしているといい、週刊誌「文春」が報じている「木原官房副長官による『妻の殺人疑惑』の揉み消し」について糾弾していた。この件は調査を担当していた警部補が職を辞して記者会見を開き「上司から突如として『捜査打切り』を言われた」と暴露して現在大騒ぎになっている。
午後2時頃、「汚染水の海洋投棄反対」を精力的にされているMiさんが来られた。「政府は海洋投棄を8月末からやるようだ」と伝えてくれた。以前、地方議員から「8月は選挙中だから9月以降にしてくれ」と言われていたので「8月末なら選挙が終わっているから大丈夫」ということで決定したのでしょう。姑息なやり方を許さず反対して行きましょう。
防衛省前での集会中に「9日に韓国の大学生が経産省抗議に来る事は知らなかった。テントメールで初めて知った。」と言われました。
9日(水)16:30~経産省前 宜しくお願い致します。(保)
◎ 裁判傍聴に上京した人が寄られて 8月8日(火)
快晴の空の下、午前10時前に家を出て事務所から台車で椅子、幟などを搬出する。そこに高齢のKさんがやってきて手伝ってくれる。途中のコンビニに立ち寄り、氷と紙コップを購入して経産省前に12時10分前に到着。昼10分過ぎに完了して座り始めると、Iさん、Bさんらがやって来る。その後、裁判傍聴に上京したという男性が昼飯を食べながら座ってくれた。彼は、「夜間中学廃校反対」の署名を集めて午後1時過ぎにカンパも頂いてお帰りになった。
昨日は、夕刻に火曜当番担当のYさんから電話があって、「明日は参加できない」と話をされた。そこで、この日は、事務所への搬入と片付けまで付き合うことになった。午後2時前になって、11月に使用するために予約した会場の日比谷図書文化館に収支計画書を提出しに行き、昼飯を食べて戻る。この日の経産省前には暑い中に、撤収まで常時4~5名が座りこんでいた。(EO)
◎ 韓国の大学生と交歓した 8月9日(水)
午前9時過ぎにきょうの早番担当のTさんから電話。「病気で行けなくなった」とのこと。きょうは遅番なのでのんびりしていたのでビックリ。大慌てで出掛ける支度をしたが、電車との相性が悪く、いつもの時間に事務所に着けない。ここは、もう一人の早番の酒屋の二代目のⅠさんにお任せすることにした。「自家用車だし合鍵を持っているので大丈夫」と言ってくれたので。
午前11時半頃、事務所に着いたらⅠさんが座り込みグッズを車に積み終えたところだったので、先に行ってもらった。きょうは一日中、小雨が降る予報なので、雨カッパと水をビニール袋に入れて経産省前に。既に準備が終わっていたが「最近作って、今日の経産省抗議の主役であるのぼりが一枚もない」とⅠさんから言われた。いつもなら事前にチェックしていたのだが、今日はそれをやらなかったので分からなかったのだ。すぐⅠさんに車で取りに行って貰った。
20分後、地下鉄上り口の近くに3本の真新しいのぼり旗を括り付けた。良く目立つので韓国の大学生たちが来た時にも、すぐ気付くでしょう。ひと息ついた時点で、雨が止んで風も止んだので(何時ものような暑さから解放されて)やや涼しい空気のなか穏やかな気分になれた。雨はその後も降ったり止んだりしていたが、韓国の大学生が来るときには止んでいたので助かった。
今日、8月9日はアメリカとの合意の下に旧ソ連が(当時の)満洲と北方領土に攻め込んできた日ということで、右翼の街宣車が外務省?首相官邸付近をけたたましく徘徊していて、うるさかった。今日、韓国から来る大学生が右翼に嫌がらせをされるのではないかと心配していたが、午後3時過ぎに右翼の街宣行動は終わったので大丈夫でした。韓国の大学生一行は予定より少し遅れて、午後4時20分頃、無事に到着。20名位。案内人や韓国・中国のテレビ局など10人位。テントひろば側も15人位で出迎えられたので良かったです。
韓国大学生の話。日本政府が原発汚染水を海洋投棄するということを知ってから興味を持ち学習もしてきた。その中で日本にも反対している人たちがいることを知り、是非とも会って話し合いたいと思い、今回、やってきました(我々のことだと勝手に解釈している) 。
案内人から「テントひろばから反対運動の歴史を話してほしい」と言われたので、ゲタさんが丁寧に分かり易く説明してくれた。大学生にもよく理解してもらったと思う。
最後にこれからも共同してしっかり反対していくことを確認してきょうの行動を終えた。(保)
◎SUさんは明日の朝車で福島に向かうという 8月10日(木)
病気で急遽お休みとなったYaさんの穴埋めに、後半担当のSuさんが午前中から車に乗って駆け付けてくれた。車で荷物を経産省前に運びInさん、Yoさんと4人で座り込み設営作業。今日も焼け付くような暑さだ。私は「放射能汚染水を海に捨てないで!」のゼッケンを胸に付け、先週Taさんと雑談していて話題に上った19世紀ドイツの哲学書を読み始める。すると風にあおられてノボリ旗が倒れてしまったが、車道側だったので通行人に当たらずに済んだ。いつも「重し」として台車を括り付けているのだが、今日は車で来たので台車を持って来ていなかったのだ。「重し」代わりにInさんが座ってくださる。
後半はYonさん、東京西部ユニオンの2人、Ok妹さん、Taさんが加わる。座り込み場所で日陰を作ってくれている大きな街路樹を見上げながら「この木、何ていうんだっけ?」「プラタナス、昔の歌の歌詞に出て来る」「何という歌だったかな」「はしだのりひこの『風』でしょ」などと雑談しているうちに終了時間になった。荷物をまたSuさんの車に積み込み撤収した。Suさんは、この車で明日朝早くから福島に向かうという。(M.U)
=====添付資料=====
原発週報2023. 8.2-8.8 編集:漆原牧久
=========デモ、集会==========
・8月18日(金) 経産省正門前(テントひろば)抗議行動
17時~18時 経産省前テントひろば (8月11日金はお休み)
茨城県東海第二原発の再稼働工事を止めよ!原電抗議
・9月2日(土)~9月3日(日) 海を殺すな!海を汚すな!海は命の源だ!
汚染水海洋投棄への反対行動 in 福島・浪江へ
汚染水の海洋投棄を目前にした現地行動 請戸河口と海岸を海洋投棄反対のテントなどで埋め尽くせ。漁民の皆さんの心の声の意思表示を。
請戸川河口での集会・請戸漁港でのデモ・魚つりなど多彩な行動を予定。
「フクシマ現地に行く会」(連絡先 テントひろば事務所(03-6206・1101)・三上治090-3908-7330)
・9月11日 (月)
9.11「経産省前テントひろば」12周年大集会~海を汚すな!核ゴミ増やすな!今年こそ脱原発を!(仮題)
9月11日 (月)15時~18時 経産省本館前
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
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