経産省前テントひろば、脱原発テント設置日(2011年9月11日)から1807日目(2016年8月21日)にテント強制撤去。2024年8月29日は、座り込み4,737日目。これは、マハトマ・ガンディー「非暴力、不服従」の実践です。
◎ デブリ取り出し騒ぎは何だ 8月21日(水)
暑い。今までで一番暑いと感じた。歩道のアスファルトの照り返しがすごく、ボア―となる。風はあるが、温度計で40℃にもなる。財務省の数人の警備員さんは炎天下で大変だ。経産省の警備員さんは1人で、熱中症対策で屋根の下にいるしミスト扇風機もある。財務省職員の守衛さんの方はホースで水を撒き続けている。歩いている人も暑そう。
顔見知りになった歩行者の男性が鳩にコメをやった。コメは持ち歩いていて鳩などがいると撒くそうだ。鳩と雀がやってきてついばむ。保っちゃんがやったおムスビよりコメの方を好んでついばんでいた。
今日の東京新聞には原発のコスト高が載っていた。アメリカは3.11以降、13基の原発廃炉を決めたそうだ。日本は拡大の方向だ。また、22日に、福島原発のデブリの回収に着手するニュースがされていた。3gを取り出して、分析して、その後を決めると言っていた。880トンもあるのだ。このことについて当番と規制庁抗議から回って来たOKIさんでアレコレトークした。
翌日22日の報道では、考えられないような「ミス」で回収は失敗した。東電とはそういう会社だ。(T・I)
◎地球環境破壊する原発(核発電)の費用を国民に払わせるな! 8月23日(金)
前週(8月16日)は台風7号の為座込み・抗議行動を中止したことを詫び、<脱原発、再稼動反対、運転延長反対、経産省は嘘をつくな、原発は安く無い、…>のコール。
佐藤さんが、原発を作る製造費を電気料金に上乗せする経産省の企みに国民がもっともっと怒るべき、ウクライナの問題で安斎育郎の「ウクライナ戦争論」改訂版を紹介し「ブチャ虐殺はウクライナ兵がやったのではないか」と述べ10部配布。
K.Mが、原発に多くの人が関係していて止められない(元日本原電理事発言)と同様に、戦争で三菱重工の売上・株価が上がっていることを憂い、国際政治学者立山良司さんの中東の戦争をネタニヤフのみならず軍需産業も望んでいるとの発言(プライムニュース)を紹介。
平岡さんが、暑い夏の中、東電がデブリ取出し中断、世論操作ではないか、福島原発事故の処理はできない、日本各地の原発稼働を止めよう、長い闘いになるかも知れないが一緒に頑張っていこう。
火炎瓶鉄さんが、未曾有の原発過酷事故は収束していない、廃炉工程自体が間違いではないか、なぜGX推進法なのか、あなた方も霞ヶ関に居られなくなるのでは?のあと、<経済産業破壊省、原子力亡者恥を知れ、フクイチ事故は終わってないぞ、…>コール。
白倉さん(暴風雨の先週も経産省前に立った)が、1923年の関東大震災、1926年に水俣病で漁民が訴え、石牟礼道子さんが水俣病に侵された子どもの大きな写真を持って通産省に向かって立った、その後、環境庁設置、今の核開発は鉱山の発掘から燃料棒製造から原発稼働から使用済核燃料処理と差別構造の上に成り立っている、46億年前に誕生した地球に動植物から出来た土、邪魔になったものを海に流してしまえば人間の勝手、土と海を大切に。
守屋さんが「座込め、ここへ」と「水に流すな」を歌い、汚染水の海洋投棄を非難。三上さんが、米国大統領戦から国家主義を考え、自民・立憲の選挙でも国家主義への対峙を。
奥内さんが、海の生き物は人間に怒っている、海を汚すな、貴方たち経産省に毎週抗議し続けます。堀江さんが、とにかく原発を止めること、廃炉にすることが最優先。9月23日に高浜全国集会がある(チラシ配布)。
小川さんが、朝10時からの最高裁への抗議、草野裁判官に降りるように訴え、浪江出身の三原由紀子さんの短歌を聴いた、福島の現実を見よう。
10分超過したが、経産省への<脱原発、NONUKES、NOWAR、…>コールで終了。(K.M)
◎ 平和は国に勝手な都合で決められる、冗談じゃない 8月24日(土)
・平和のなんたるかは、この国の勝手な都合に合わせて決められる。
麻酔なしで抜歯できそうな歯の浮く賛辞の応酬。ハリスはバイデンを、「並外れた大統領」と紹介し(トランプが使いそうな台詞だ)、支持者たちが「サンキュー、ジョ-」と讃える。それはガザの学校や病院に投下される爆弾に「ジョ-からの贈り物」と走り書きするのに等しい。そしてバイデン政権の遺産はハリスに引き継がれるとアピ-ルをした。
バイデン政権はイスラエルに35億ドルを融資することを発表した。停戦の仲介者なのに日本円で約5千億以上の軍事援助、これも遺産か。ガラスの天井の向こう側が見えるのならば、天井のない監獄の維持・強化に加担していることを自覚できる筈だ。米国が示す停戦条件とは、イスラエルがガザを支配・占領することへの米国の承認だ。
ハマスがイスラエルの停戦条件を拒否すれば、停戦を妨害し平和を望まぬなら仕方ないとばかりに武力行使を続ける。受諾に前向きになれば更に受け入れ難い条件を次々と追加する。イスラエルはそれを交互に繰り返すだろう。
断片的な報道をなんとか整理すると停戦交渉の途中でイスラエルが下記2を追加したようだが、1はどうなのか?(新聞はしっかり報道せよ)
停戦条件の骨子は以下のとおり。
1イスラエル軍のガザ駐留。(軍政による支配。期限は?)
2イスラエルがガザとエジプトとの境界を支配。(ガザの完全包囲・封鎖。いつまで?)
3恒久的な停戦については先送り。(永久に議題にしない)
これでは国連安保理決議242号採択の1967年に戻すことではないか。ガザはワルシャワゲット-のままだ。
これがイスラエルとハマスの隔たりを埋める米国の新たな提案だそうだ。隔たりを埋める?
そして24日(土)東京新聞夕刊によれば、米国はガザ・エジプト境界の一部からのイスラエル軍の撤収を要求。ネタニエフが要求の一部を受け入れたので、米国は境界での他部隊の駐留継続を容認するという。想像を絶するペテン!つまり撤収しないということだ。だがハマスには「撤収したから譲歩しろ」というだろう。
ハマスがイスラエルの停戦条件を拒否すれば、停戦を妨害し平和を望まぬなら仕方ないとばかりに武力行使を続ける。受諾に前向きになれば更に受け入れ難い条件を次々と追加する。イスラエルはそれを交互に繰り返すだろう。
停戦交渉中であろうとイスラエルは学校への空爆を続けている。それには米国からの金と武器、ジェット燃料がいる。本気で平和を望むなら、米国はただちに凍結すべきだ。
ハマスはイスラエル軍のガザ完全撤収を要求している。停戦と完全撤収は、何よりもガザ市民のために早急に必要だ。支援物資の缶詰は賞味期限がすぎたものがあり、子供用紙おむつもとっくにないという。だが、イスラエル軍の駐留を認めて停戦するならば、ガザ市民を守るための国連監視部隊の派遣が絶対に必要だ。だが、米国とイスラエルはそれを拒否するだろう。同様の決議案が米国の拒否権で否決されたことが2001年にもあった。
イスラエルの管理下ではガザ市民に安全も人権もない。1982年のサブラ・シャティ-ラを思い出して欲しい。
米国が世界のリーダーだって? 驕るなUSA!
合衆国大統領は世界の、ではなく、米国だけのリーダーに過ぎない。No thank you .
・ハリス、ハリス、鉤素と、釣具のことなら上州屋
ーー2024.8.24 朝刊1面ーー
朝日、東京は「処理水」。毎日、読売、産経は「ハリス」。
・初歩的なミス
ミス。しくじること、まちがい、誤り、失敗。格好つけないで欲しいな。これは怠慢、怠け、手抜きだ。後方の安全確認をせずに車をバックさせたに等しい。それをミスとは。そして、それを見出しに使う新聞。
・真のドリ-ムチーム
何が言いたい?脳が滑落しそうだ。リーダーシップとは統べることであって、滑ることではない。(O・O)
◎ ケヤキの葉が色ばんできた 8月25日(日)
好天。蒸した。台風が近づく前の気配。参加7人で気持ちの良いおしゃべり。経産省の正門の外側の鎖のある部分(タイル、ポール、鎖とその下の暗渠)工事中のフェンスがなくなっていた。老朽化していた部分を更新したようだ。
平日は(うるさいので)工事の車などを動かせず、土日だけしか工事しなかったから長引いたのだろう(、という説が出た)。
ケヤキの葉が黄色になってきた。高音で傷んだのでは。去年もこういう現象はあった。
ガンジーの横断幕「不服従・非暴力」は日曜日にしか出していないので、ぜひテント日誌に出してくださいと藤原さんが強調しています。日曜の座り込み報告は峯島さん(文)とはしゆき(写真)の合作です。(はしゆき)
◎ 台風10号ってへそ曲がりだよね 8月26日(月)
きょう辺りから台風10号の影響で雨模様のはずだったが、台風がちょっと左に曲がったお陰で、雲はあるが、晴れ間もあるといった天候であった。氷水を飲みながらバナーとのぼり旗を急いでセットして木陰の下に逃げ込んで一段落。温湿度計を見たら気温39℃、湿度40%。気温は氷水を飲むことで何とかなっているが、汗かきの私には湿度はどうしようもない。ときどき吹いてくる風が唯一の救いだ。
アピールは反原発ソングにお任せ。こんな天候なので人通りも少ない。蒸し暑い外に出るより、エアコンの効いている省内の食堂を選択した結果だと思います。
そんな所に三軒茶屋のMさんが発泡スチロールに入れた氷アイスを持って来られた。「融けない内に食べたほうがいい」と言うので美味しく頂いた。5人ぐらいいるだろうとのことで沢山持って来てくれたが、最近は相棒のSaさんと二人しかいない事が多く、きょうもそうだった。後から来たたんぽぽ舎のTさんに食べて貰おうとしたが「今、幾つも食べたばかり」とのだった事。
お二人はきょう第1回目を迎えた「あぶくまかい」の裁判の傍聴に来られたとの事。Nさんの話によると「あぶくまかい」は原告2人で立ち上げたもので、これまで裁判所に相手にされて来なかったが今回、3回に渡って裁判が開かれる事になり、きょうが第1回目ということだった。昔、チラシを貰った記憶があるが、そのままにしてしまった! 日々の忙しさに流される生活を送っているので反省しないといけないと思わされました。
午後3時過ぎにNさんが戻って来られた。前後して練馬のTaさんが「クルド人に対するヘイト問題を考える緊急集会」のチラシを持って来られた。半分融けてしまった氷アイスを皆で美味しく頂いた。「クルド人‐‐‐集会」には私も行く予定だったので事務所で一休みして3人で参加しました。(保)
◎ 天気に振り回されるなんて嫌なんだが 8月27日(火)
今日は、おかしな天気であった。事務所に行く途中の内幸町駅を出ると雨が降っていたが、事務所に着いて座り込みの準備を終え、出発する時間になると太陽が出ていて雨は止んでいた。経産省前に到着して、セッティングを始めると太陽は出でいるのに雨が降って来ては止んだり、降ったり、子供の頃に「お天気雨だ~」と喜んだ事をフット思い出した。
その後、短時間で雨も上り、蒸し暑い中での座り込み中、通りがかりの中年の女性が大きな声で「ご苦労様です」と声をかけてくれたので、反射的に思わず手を振っていた。後半の当番者が到着したので、帰途に着いたが、撤収作業時の天候が気になった。(Y・R)
◎ 川内原発1号機の稼働延長ってなんだ 8月28日(水)
暑い。台風が騒がれていたが、速度が遅く雨の心配はなかった。米撒きおじさんが通り、お米を撒いた。ちょうどその時は足の悪い鳩しかいなかったので、そのハトはゆっくりと食べたような気がした。
水曜日の規制庁抗議から、OKIさんが回ってきて、遅番の佐藤さんが来るまでと座り込んでくれた。規制庁では、敦賀原発2号機の原子炉建屋の真下の断層が活断層の可能性があることを認めて、再稼働を認めない判断をした。
また、今朝はニュースで川内原発1号機が、40年以上の延長が認められて原子炉を起動する作業に入ったことを言っていた。木村ゲタさんたちは、抗議行動をしたそうだ。(T・I)
◎ 外国人の男女ペアと会話 8月29日(木)
Inさん、Yoさんと3人で設営。その後、お二人の北区仲間のKoさんが参加、地元で取り組むアンケート活動の相談を始める。13:00頃、若い外国人の男女ペアが立ち止まり、私たちのバナーを興味深気に見上げているので、Inさんが男性に”Where are you from?” と話しかけると、男性が”I’m from Canada.” と答えた。
Inさんが”What do you think about nuclear power plant?” と聞くと “It’s nesesary, because global warming is serious.(地球温暖化対策のためには必要だと思うよ。)”
と答えた。私たちが浮かない顔をしているのを見て ”May be she is defferent. She is from Germany.(彼女は違うんじゃないかな。彼女はドイツ人だから。)”
と言って連れの女性を指さすと女性は”We stopped nucear pour, just because Fukushima.(私たちはフクシマがあったから原発をやめたのよ。)”と誇らしげにほほ笑んだ。
Inさんは男性にチラシを渡そうとしたが、”I can’t read Japanese.”と言って受け取らずに去って行った。この後、あの男性が女性と話して考えを変えてくれればいいがと思った。14:00 近くになりYoさんとKoさんは東京新聞の100周年記念イベントを聞きに行くと言って東京新聞本社ビルに向かった。入れ代わりにOkさんが参加、同時に雨が降り始めた。雨をしのぎながらOkさんが昨日参加されたという学術会議問題の集会の様子などをうかがう。14:30 Taさん参加。幸い雨は1時間程でやんでくれた。時間になりTaさんと2人で撤収、事務所内に雨で濡れた道具類を広げて干し、4737日目の抗議を終えた。(M.U)
=====添付資料=====
・原発週報2024.8.21~8.27 編集:漆原牧久
=========デモ、集会==========
◆9月4日(水) 原子力規制委員会抗議 午後12時から
◆9月6日(金) 17時~18時 経産省前抗議集会(毎週)
経産省前テントひろば経産省正門 ◎経産省前の座り込み行動は、平日:12~16時(月 ~木)、13~17時(金) 土・日・休日:12~15時
◆9月2日(月) 大間原発建設差し止め裁判 第32回口頭弁論
東京地裁103号 15時~
大間原発裁判報告と講演会 16時30~ 参院議員会館
◆9月4日(水) 第74回日本原電本店抗議行動 17時~
◆9月4日(水) 第132回東電本店合同抗議 18時45分~
◆9 .11「経産省前テントひろば」13 周年大集会
~地球を汚すな!核ゴミ増やすな!第7 次エネ計で脱原発~
14 時~116 時
・音楽 朴保さん
・武藤類子さんからのメッセージ
・テントを支える人たちから発言
/鎌田慧さん(依頼中)
/落合恵子さん(依頼中)
/河合弘之さん
/阿部とも子議員(調整中)
/大椿ゆうこ議員(調整中)
/経産省前テントひろばはかく闘う 座り込み担当メンバー
/請戸海岸テント報告
/テント弁護団
/各地からのメッセージ
/三上元さん(元湖西市長)
/韓国李元栄イ・ウォニョンさん
/木原壯林さん(老朽原発うごかすな!実行委員会)
/他
・最後は朴保さん(歌)
お湯を沸かす為に核分裂を起こす愚かな装置原子力発電(核発電)を止めよう。東電福島第一原発事故後13年5カ月が経過しました。
私たち「経産省前テントひろば」は、事故の半年後に経産省に対して事故責任をとり事故被害者を救済し事故原因を究明し脱原発に政策を変えることを訴えて、経産省敷地の一角にテントを建て泊まり込みを続けました。無念にもテントが撤去されましたが、「経産省前テントひろば」は、全国の方々の支援を受けながら、経産省本館前で毎日午後に交代で座り込み、毎週金曜日夕刻には経産省に向かって1時間の抗議行動をし続け、毎月経産省・資源エネルギー庁に抗議・要請書を提出しています。
一方、福島は全く終わっていません。広島原発176分の放射能がまき散らされ、福島の山野に大量の放射性物質が残され大地や川や海を汚し続けていて、帰還できない地域があり原子力緊急事態宣言が今も解除できません。さらに、東電福島第一原発(イチエフ)の「廃炉」の姿も定義も曖昧なまま「廃炉」まで百年以上かかると言われ、今頃になってデブリ取出しに「気中工法」への切り替えが提案され、ロードマップの見直しも進めず、新たな災害発生も心配されています。
イチエフへの地下水流入対策も失敗続きで、経産省・東電は地元や漁協との約束を破り、130万トンを超える放射能汚染水を30年以上かけて海洋投棄し福島港・太平洋を汚し続けます。スリーマイル事故(米国)でもチェルノブイリ事故(ソ連)でも行われていない暴挙です。
また、各原子力発電所のプールには危険な使用済み核燃料が一杯になり行き場がありません。国の方針である「核燃料サイクル」は破綻し、六ケ所再処理施設は26回も延期して今も稼働の見込み無く、万一稼働したらより大量の放射性物質を排出します。半世紀前からの「トイレなきマンション」状態が今も続き、末代にまで危険な負の遺産を押しつけています。
さらに、本年元日の能登半島地震が、日本列島における原発稼働の危険性を明らかにし、自然が規制行政の大転換を訴えているにも拘らず、経産省が、昨年のGX推進に続いて、第7次エネルギー基本計画で「可能な限り原発依存度を低減」の文言を無くして原発推進を続けようとしています。
私たち経産省前テントひろばは、9月11日(水)に脱原発を訴える抗議大集会を開催します。多くの方々にご協力・ご参加をお願いします。
経産省前テントひろば
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TEL 070-6473-1947
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