経産省前脱原発テント座り込み日誌8月7日版

経産省前テントひろば、脱原発テント設置日(2011年9月11日)から1807日目(2016年8月21日)にテント強制撤去。2025年8月7日は、座り込み5,080日目。これは、マハトマ・ガンディー「非暴力、不服従」の実践です。
(注)2025年8月からは、土・日・休日の座り込みを、休みにしました。

デブリ取出し・被ばく労働認定・ドローン攻撃の核発電所、ガザ虐殺を直ちに止めろ 8月1日(金) (Km)
 雨に降られたが、猛暑が吹っ飛んで、心地よく座込み。経産省抗議も元気に開始。
Km:朝に「東電と共に脱原発をめざす会」の為に東電に質問書提出:
<「原発ゼロ」の弊害と大事故を起こした東電が原発稼働すること、放射性物質は拡散してはいけない〜イチエフ事故後の放射性物質の総量は?、行き場が無い使用済み核燃料、福島でがんが多発?、新たに認定された被ばく労働、汚染水海洋投棄、デブリ取出しと廃炉ロードマップ、柏崎刈羽原発の再稼動を断念せよ、玄海にドローン?…>
Stさん:(今週は月水金座込み):最低限の生活で苦労している人が多い。私も。そういう人が30%も40%もいる。そういう人にアピールしたのが参政党ではないか。人々の困窮度をもう少し取り上げないと選挙に勝てないのではないか。選挙区は参政党、比例区はれいわに入れた人も。脱原発にもがんばろう。
Km:我々の言葉も、既成政党の言葉も、なかなか若い人に通じていないですね。
Heさん:今回の選挙結果は残念。トランプ政権が参政党を押し上げたのではないか? 金曜の経産省抗議をがんばろう。
Skさん:忘れることができない8月6日広島原爆投下。被害を世界に訴え続けよう。原爆を二度と使わない様に。原発事故で死んだ人は居ないと高市早苗が言ったが大嘘。一旦引き上げた人が明くる日には原発事故で救助に行けず多くの命を救えなかった。嘘をついて原発推進する一部の政治家や官僚たちの言いなりになって行き先を間違ってはいけない。7月30日の井戸川裁判の判決はひどいもの。原発を誘致した時に町長が国と県と結んだ契約や文書をことごとく踏みにじり、二度と双葉町に戻れない。政府・国は人権を守らない。映画「日独裁判官物語」が両国の裁判制度と裁判官の違いを示している。福島第一原発事故を経験したものに原発はもう必要無い。
Ktさん:選挙結果がひどい。いけいけどんどんの改憲派は原子力推進派と丸かぶり。核武装のついでの原発か。コール<経産省恥を知れ、もういい加減に目を覚ませ、どの面さげての再稼働。答はひとつ脱原発・答はひとつ核廃絶>
Km:石破(現首相)は潜在的核武装の為に原発が必要と主張した。
Myさん:新たな参議院議員の8人が核兵器を保有すべきと言う。一方、米国では日本に核兵器を落としたのは間違いであったとの意見が増えている。日本国憲法第9条第1項「国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する」を守れと訴えて「座込め、ここへ」を歌い、土壌が汚染されていたら健康に食べられる野菜は作れないと訴えて「ああ、福島」を歌う。
Ouさん:素粒子(2025/7/30)を紹介<◇耳かき1杯に14年かかったのに計画通り880トンを取り出せると信じるのは、よほどの楽天家かSF好きか。2051年廃炉の旅。◇外国人問題ばかりが騒がれた参院選で、ほとんど語られなかった地震大国の原発再稼働。今朝、カムチャツカ半島で巨大地震の報。◇玄海原発上空に侵入した『三つの光』も、なぞのままだというのに。◇廃炉が困難ならも退陣も難しい…>
Yoさん:必要だと思う人たちには核兵器の恐ろしさが分らない。NHK新プロジェクトXで「はだしのゲン」を紹介、世界の25カ国で翻訳、静かに世界に広がっている。ガザでは6万人以上が殺された。パレスチナ国家を認める国(仏、英、加)も。
Km:アルジャジーラを見ましょう。
Wkさん:反核を訴えるロックフェスティバル「大MAGROCK(マグロック)」と「大間原発反対現地集会」にテントから7人が参加。基準地震動957ガルで規制委が了解、民間住宅で5000ガルに耐えるのに。一方、六ケ所では半世紀以上できない核融合に今も挑戦。脱原発焼酎は完売。
Km:建設中の大間原発は、新規制基準後に合格してフルモックスで稼働しようとしている。柏崎刈羽とともに何としても止めたい。コール<脱原発、大間を動かすな、柏崎刈羽動かすな、東海第二動かすな、再稼動反対、運転延長反対、ガザ虐殺やめろ、NoNukes、NoWar。
片付けはStさんの応援でFj車で。

8月4日 (月) (保)
今月から月曜日には土曜日担当であったKuさんとOgさんも一緒に担当してくれる事になりました。取り敢えず、私の都合で午前11時過ぎに事務所を出て、いつもMiさんが待っているビルの所に行ったら、KuさんがMiさんと一緒に待っていてくれました。
 各曜日により準備するやり方が違うので、先ず初めにのぼり旗のセッティングを皆で始めた。私が郵便ポストの横に2本括り付けている間にKuさんとMiさんが相談して、のぼり旗にバナーを括り付けてくれました。風神雷神図も大間原発行動から帰って来たので、久し振りに3枚揃いました。壮観です。
 セッティング終えたのが12時8分過ぎ。すぐに反原発ソングを掛けて人々にアピールしました。一段落した所で、早番と遅番を決めました。最近は(月)は2人しかいなかったので、初めから終わりまで2人でやっていた。それで、早番・遅番の区別がありませんでした。 Kuさんは朝早く来て早めに帰るのが都合がよいこと、Ogさんは遅くても大丈夫ということから、早番は私とKuさん、遅番は私とOgさんとなりました。Miさんは都合のよい時間に帰ってもらうことに。この日も2人が来てくれて肩の荷が下りたようで、早めに帰られました。
  午後1時過ぎに千葉からAさんが来られた。久し振りに私と話がしたいということで、暑いなか、わざわざ来られたのだ。最近の政治情勢を初め、話は多岐に及び1時間以上になってしまった。午後2時になり「他の用事がある」と言って帰られた。その時にカンパをしてくれました。感謝です。
 午後2時半には第1(月)に来られるⅠ元大学教授が来られた。いつもより早いので、その理由を聞いたら「先週に行った会議室に買ったばかりのメガネを忘れてきたので、午後3時に取りに行かなければならない」とのこと。「高価だったこともあり、諦められない」とのこと。私もメガネをなくしたことが幾度もあるので、気持ちはよくわかる。 時間になったので、Ⅰさんは出掛けたが、程なくして帰って来たので、見つかったか聞いたら「届けられていません」と言われたとのこと。失くしたのは他の場所ではないかと聞いたが「あそこしか考えられない」とのこと。次回、来た時には「見つかった」であることを祈っています。
 ★今月から祝日も休みということを教えられた。8/11(月)は「山の日」という事で祝日。今の天皇である「浩宮」が山登りが好きということで新しく祝日にしたのだろう。

8月5日(火) (旭凡太郎)
 晴、日差しは暑かった。座り込みはo氏がアメリカへ行っていて5−6人で行った。テントを張り始めた2011年、あれから14年、1日も休むことなくテントを設営し、テントを権力に撤去されてからは、座り込みを続けた。テントを張る前は九条改憲阻止の会で「テントを張る」と決議し、反対もなくテントをはることになった。デモの途中、経産省前で止まり、そこでテントを張った。私はその日、バイト(夜勤)で、途中で離れたが、翌朝テントに詰めかけ、即日泊まり込みに入った。
テントは第2、第3と拡大し(第2は「福島の女たち」)、次第に霞ヶ関の一角で市民権を獲得し、かつて70年闘争で、かなわなかった「霞が関占拠」を実現と勝手に解釈し、まさに「霞が関の一角」を占拠する存在として、一日も休むことなく、14年間続けてきた。(途中、警察に撤去されテントから座り込みに転換せざるをえなかったが)
 テントの泊まり込みは睡眠不足等をともないながらも、それでも霞ヶ関の一角をにぎやかに占拠するものとして存在してきたし、2016年警察権力に撤去され、座り込みに転換し、14年も休むことなく続けてきた。これも「脱原発」を実現し、自民党政権の一角をぶち破ろう、という日本国民の強い意志のあらわれに他ならない。
 最後まで、脱原発の実現までともに頑張ろう。

8月6日 (水) (保)
きょうは、広島に原爆が投下されてから80年の節目という事で、テレビでも朝早くからその様子を伝えていた。
  きょうも暑くなる事を予想して氷水を4㍑用意した。経産省前に着いたら「こどもデー」の看板を掲げてキャンペーン。多くの親子連れでにぎわっていた。
  外務省前では右翼の街宣車が外務省批判を展開中。よく聞きとれなかったが、アメリカ・トランプ政権に対する「土下座外交」にガマンがならなかったようだ。そういう騒然としている中での座り込み準備。きょうは担当のTさんが広島に出かけたので、遅番のWaさんとのコンビ。打ち合わせの不備からWaさんの到着が遅れたので、セッティングを終えたのは12時ちょうど。
  一段落したので、氷水を飲みながら親子連れの様子を観察する。「毎日が日曜日」の子供にとって、家にいるより外に出かけるのは楽しい。「こどもデー」の看板の前でÝサインのポーズをしてカメラに収まって喜んでいた。私が暑さで、げんなりしているのに、子供は元気だ。この暑いなか乳幼児を乳母車に乗せて来ている人もいたが、ニコニコしていたので、安心した。こういう光景が、我々が帰った後まで続けられた経産省前であった。
 きょうの東京新聞に参政党の神谷がトランプの要求通りにWHOなどからも脱退して、関税を引き下げてもらったほうが得策だと言っているが、「どこが日本ファーストだ、アメリカファーストではないか」と揶揄されていた。早くも参政党の底の浅さが露呈した。
 最近、座り込みに参加しているだけで、くたびれているので、きょうの東電行動に参加せずに、急いで帰宅して銭湯に行って、疲れを取った。

8月7日(木) (M.U)
台車を押して経産省正門前を通ると、「経済産業省子どもデー」の看板が立っており、若いお母さんと子ども2人が門の前でお握りを頬張っていた。InさんYoさんと3人で設営を始めると、雨が降り始め、設営を終える頃、大粒の雨になったが、ひとしきりしたら上がった。「子どもデー」とあって、子ども連れの人たちが目の前を行き交う。それを見て、Yoさんがテントひろばのリーフレットを配りはじめた。じきに配り終えたので、私とInさんは、私が持っていた再稼働阻止全国ネットワークのリーフレット30部程を手分けして配った。かわいい絵柄がついていることもあってか、子どもがよく受け取ってくれ、これも程なく配り終えた。13:45 Okさん着。14:20 Taさん着。Taさんはこの2週間お休みだったが、横浜市長選で山中候補の応援をしていたという。その苦労話などをひとしきり聞く。15:15 Suさんが車で乗り付けた。明日はテントメンバー2人を乗せて獏原人村へ行き、その後、浪江キャンプに向かうという。時間になりTaさん、Suさんと3人で撤収し、5080日目の抗議を終えた。

========投稿========
冊子「しびらっこい女たち」(黒田節子)
★2011年3月11日の福島原発事故の後、福島の女たちが集まりました。その年の秋の経産省前での座り込みを皮切りに、各地での原発事故の報告や集会に果敢に参加し、反原発運動の牽引役にもなったと言えるでしょう。
 事故後の最も緊張した心うち震えるとき、活動を続けながら「ふくしまカレンダー」を作りました。2014年から2023年まで、10年分のカレンダーから、避難された方々に頂いたエッセイ、年表、写真を年ごとに構成し直し、まとめたのが本書です。
 タイトルの「しびらっこい」は、我慢強い、しぶといと言った意味の福島の方言です。ふくしまの今の状況を考えたとき、この言葉を使いたいと思いました。残念ながらカレンダー制作は中止しましたが、それぞれの女たちは選んだテーマと立場を持ちながら、脱原発への運動は「しびらっこく」今日も続けられています。よろしかったら、ぜひご購入ください。
★制作協力: 梨の木舎、山家直子
★1部 1,000円+送料 (10部以上は一部 800円、送料無料) 
★お申し込みは…住所、氏名、部数を…
 ①メッセンジャーで、or
 ②MAIL: secchan.k@gmail.com      …へ、お知らせください。(黒田節子)

=====添付資料======
・原発週報2025.7.30-8.5.docx 編集:漆原牧久
・8月9日から11日まで福島県浪江町で行う「サマーキャンプ」のチラシ
・冊子「しびらっこい女たち」の表紙

=====今後の集会・行動等==========
8月9日(土)~8月11日(月)請戸川河口テントひろばサマーキャンプ 
8月15日(金)経産省前抗議集会    17:00~18:00
8月15日(金)原発いらない金曜行動   18:30~
8月17日(日)青空川柳句会            12;00~
8月20日(水)原子力規制委員会前   12:00~13:00
8月22日(金)東海第2再稼動阻止裁判 東京高裁 14;00-
◆ 8月22日(金)経産省前抗議集会    17:00~18:00
主催:経産省前テントひろば 経産省正門前
経産省前の座り込み行動は、月~木:12時~16時、金:13時~17時。
土・日・休日は、座り込みを休みます。ただし、青空川柳句会は、毎月1回、日曜日に実施します。
≪経産省前テントひろば≫ ℡ 070-6473-1947 〒105-0003 港区西新橋 1-21-8 新虎ビル 
8月22日(金)JKS47士月例祈禱会  14:30〜15:40
8月23日(土)東海第2再稼動阻止行動バスツアーJR平井駅北口集合  8;45
8月24日(日)東海第2再稼動阻止行動、新宿南口 17;30~18;30 

========【書籍紹介1】========
◎渕上太郎遺稿集 発売中
経産省前テントひろばで販売しています。
書名:「脱原発 経産省前テント ここに在り!」
発売元:情況出版 価格:1500円のところを500円

〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
〔eye6000:250809〕