パレスチナ問題に関心をお持ちの友人のみなさま:
いま、イスラエルのベングリオン大学(BGU)の政治行政学部が廃止されかねないという存続の危機にあります。
政治行政学部廃止勧告がイスラエルの高等教育委員会の小委員会から出されています。
同学部に在職中の親しい(イスラエルの)パレスチナ人研究者の友人からその問題と訴えを聞いたのは今月の上旬でした。
これは、単に彼が職を失うということにとどまりません。
その一方で、西岸(つまりイスラエルが事実上占領を継続している地域)のアリアル・カレッジ(Areal College)は、2ヶ月ほど前にイスラエル政府から正式の認可を得て、universityとなりました。
この2つの動きは切り離せないものであろう、と推測されます。
右翼政権の政治的な判断であるということ以外に、答えは見つからないのです。
ひとつ明らかなのは、イスラエル教育大臣とイスラエル高等教育委員会から委託を受けて各大学の評価を実施した
(外国人が大半の)委員会は、BGUの政治行政学部の改革を賞賛する報告書を出しているにもかかわらず、イスラエルの高等教育委員会に属する「小委員会sub-committee」は廃止(閉鎖)を勧告するという、相矛盾する評定が出されていることです。
同学部の閉鎖を初めから政府側は決めていたとしか言えないのです。
政治行政学部所属の教職員たちは、日本からも抗議の声を上げてほしいという要望しています。
この問題について、以下のウェブサイトに目を通していただければ、背景がお分かりになると思います。
http://www.petitionbuzz.com/petitions/academyunderattack
世界中の研究者から、少しずつイスラエルの高等教育委員会と教育大臣への抗議が届きつつありますし、
BGUの政治行政学部スタッフと連帯する意思表明も届きつつあります。
また、以下のウェブサイトからは、一人ひとりが個人として抗議できます。
私もさっそく署名しました。
You might consider signing the following petition in support of the department of Politics & Government at BGU. You may do so even if you have sent letters or signed other petitions.
http://www.petitionbuzz.com/petitions/academyunderattack
イスラエルの政治的自由ならびに学問的自由と格闘している研究者に連帯することになると思います。
説明が不十分だと思いますが、私たちが精査した結果、このBGU政治行政学部閉鎖(廃止)問題は
学問的自由の抑圧であると判断いたしました。
よろしくお願いします。