4つの情報をお知らせします(12月22日)
編集部より:本日送信しました地震と原発事故情報その277の★1の記事中
被曝量の表記にミリをマイクロと表記する誤りがありました。編集部により表記
統一時に誤変換をしてしまいました。お詫びして再掲させていただきます。
★1.食品に含まれる放射性物質の新たな基準値について
国民の内部被曝を許容する政府の姿勢・基準は
今後改めさせねばならない
乳幼児食品は限りなくゼロに近い基準であるべきだ
★2.<テント日誌 12/21(水)>
テント前で反原発アピール 目白押しの年末への企画
―― 経産省前テントひろば 102日目 ――
★3.メルマガ読者から講演会のお知らせ
イ.さようなら原発 鎌田慧 江東講演会 1/30(東京・江東区)
ロ.『隠された内部被爆の危険』矢ケ崎克馬氏講演 2/12
(東京・四谷)
★4.新聞・雑誌から
イ.脱原発を国策にして原発からの計画的な脱却を
負の遺産である放射性廃棄物処理の問題に真面目に取り組むべき
チェルノブイリ被害視察の福島県調査団―清水修二団長に聞く
ロ.再稼働推進論に打撃 耐震指針見直しも
大量水漏れ裏付け 炉心溶融の引き金か―
「国会事故調 徹底調査を」
ハ.日本版ピュリツァー賞「原発崩壊」樋口さん受賞
★1.食品に含まれる放射性物質の新たな基準値について
国民の内部被曝を許容する政府の姿勢・基準は
今後改めさせねばならない
乳幼児食品は限りなくゼロに近い基準であるべきだ
安田 節子(食政策センター・ビジョン21)
厚生労働省は、一般食品は現在の暫定基準値の5分の1に当たる、1キログラム当たり100ベクレル、乳児用の食品と牛乳は50ベクレルなどとする方針を発表。厚労省によると、世界保健機関(WHO)の基準を踏まえ、年間被曝許容上限1ミリシーベルトのうち0.1ミリシーベルトを「飲料水」に振り分け、1キロ当たり10ベクレルと設定。その上で食品中の放射性セシウムによる年間被曝を残る0.9ミリシーベルト以内に抑えられるよう、平均食品摂取量などを考慮し、「一般食品」はセシウムで100ベクレルとした。「乳児用食品」と「牛乳」はセシウムで50ベクレルとした。
5分の1になったから、よかったと思う向きが多いかもしれない。しかし、暫定基準を正式の基準に改め、今後長く運用される基準としてみると、国民の内部被ばくを許容する政府の姿勢が見て取れるのだ。
ICRPの勧告をもとに、日本では、法律で定めた公衆の年間被曝限度は外部被ばく、内部被ばく合わせて1ミリシーベルト(自然放射線被ばくと医療被曝を除く)となっている。暫定基準値はこれを大幅に上げて設定された。内部被曝だけで17ミリシーベルトを許容し、これを4つの核種グループに割り振り、セシウムは5ミリシーベルトとした。5つの食品ジャンルに1ミリシーベルトづつ割り当て導き出したのが500ベクレル/kgの基準だ。暫定基準は通常の食品安全基準とは異なり、安全を担保するものではない。非常時のがまん値なのだ。今回それを5分の1の100ベクレルに引き下げるというが、依然高すぎる。この規制値で出回る食品を国民が今後ずっと食べ続けるなら、内部被ばくによって計り知れない数の健康被害を生み続けるだろう。放射線にはこれ以下なら安全という閾値は存在しない。閾値の定められない汚染物は食品に残留してはならないのが食品衛生法の原則だ。非常時の暫定から通常規制にもどすのだから、国民の内部被ばくを防ぐ基準にならなければおかしい。飲料水はWHO基準の10ベクレル採用というが、WHOは放射能関係の基準策定においては、IAEAの了解を得なければならない協定が結ばれており、そのためWHOの基準は推進の立場にたっていると批判されている。飲料水はアメリカの0.111やドイツの0.5のように、コンマ以下でなければいけないだろう。
ドイツ放射線防護協会は内部被ばくは年間0.3ミリシーベルト以下としている。そして、日本政府に対し、乳児、子ども、青少年に対しては4ベクレル/kg以上のセシウム137を含む飲食物を与えないように、成人は8ベクレル/kg以上のセシウム137を含む飲食物を摂取しないことを推奨している。
日本の高い数値設定には希釈率0.5を採用していることがある。汚染された食品だけを口にするわけではないとし、汚染されていない食品を食べることで汚染が薄まる「希釈」を考慮しているのだ。この希釈政策を停止するよう、ドイツ放射線防護協会は11月27日に緊急勧告を発している。放射線防護においては、汚染されたものを汚染されていないものと混ぜて希釈し通用させることを禁止する国際的合意がある。日本の瓦礫処理や食品基準はこれに接触すると指摘。
チェルノブイリ以降、わかってきたのは幼いものたちがこれまで考えられていた以上に感受性が高く低い線量で影響を受けていることだ。このことを考慮して乳児用食品は大人の半分の50ベクレルにしたと厚労省は説明しているが、先の明治の粉ミルク「ステップ」で判明した30.8ベクレルくらいの汚染があっても今後ずっと許容されることになる。ミルクは薄めて飲むからというが、小さな体にそれだけを飲むのだし、体内被ばくは避けられない。乳児用食品は限りなくゼロに近い基準であるべきだ。日本では汚染されていない原料の入手は可能なのだから。
基準値が緩いと、汚染の低いものと混ぜることで基準を容易にクリアーできてしまう。厳しい基準ではそれが困難になる。なによりも放射性物質について、希釈すれば安全という誤った認識は払拭されなければならない。そして内部被ばくを容認するような基準は改めさせねばなりません。
★2.<テント日誌 12/21(水)>
テント前で反原発アピール 目白押しの年末への企画
―― 経産省前テントひろば 102日目 ――
12月21日(水) 空はどんよりした鉛色。午後になって晴れ間が見え始め、だんだんに広がる。
ドイツの芸術家がテント訪問。31・11皆さんはどうしていたのですか、テントはどういう風に出来たのですか当等熱心に取材。女性テントでも椎名さんに熱心に取材があったとのこと。海外の方々に一層有名になるのかなー。 今度12月27日(火)pm3時~5時に、テント談話室「放射能と月と再生語り合おう再生可能文化 を!」を開催される川元祥一さん(作家、ルポライター)が、下見を兼ねてテントに来訪。 夕方はテント前で、テントひろば主催の反原発アピール。冷温停止宣伝怒りのアピール。被曝労働問題の院内集会報告、福島出身メンバーは、その当事者として、母として、妻として、女としてのアピール。線量の高い千葉メンバーからは、きちんと対応しない森田県政批判も。道行く人々にア ピール。テント前もすっかり冬景色になってしまった。経済産業省前もほとんど枯れ葉は無く、冷たい風がアスファルトの上を舞う。午前3時の見回り。寒い。経済産業省、文部科学省、外務省ビルにはまだ灯りがついた部屋が。テントに戻り朝まで、語りこんだ。
( T・H )
年末までテントでの企画は目白押しである。 23日(金・祝)は、いわき市からリゾート施設「ハワイアンズ」のフラガールの有志がやって来て、古代フラダンスを披露する。テントには過去に2度来ておられる。 (pm2時~)
24日(土)は、兵庫から平和のピアニスト池邊幸恵さんを迎えて、クリスマスコンサート。(pm3時~) 26日(月)は、群馬からギタリストの南條倖司さんが、まあさんと一緒にやってきて、ギターと歌を 披露する。(pm2時~) 27日(火)は 上でも触れた川元さんのテント談話室 第1回「半減期に学ぶ」 (pm3時~) 28日(水)は 「女たちの御用納め行動」 福島から大型バスをチャーターして駆けつけてくるとのこと。 12時東電前に集まる → 経産省前テント という行動予定です。 その後もまだまだ続きますが、とりあえず。
( Y・T )
★3.メルマガ読者から講演会のお知らせ
イ.さようなら原発 鎌田慧 江東講演会
「脱原発社会に向けて~福島原発事故が問いかけるもの」
1月30日(月)18時半開始 江東区総合区民センター・第5会議室(都営新宿線「西大島」駅の上)参加費500円
主催:さようなら原発一千万人署名江東実行委員会
連絡先:03-3638-3366(江東ユニオン)
ロ.テーマ『隠された内部被爆の危険』
講師:矢ケ崎克馬氏(琉球大学名誉教授)
日時:2012年2月12日(日)14時半~17時
場所:四ツ谷ニコラバレ9階ホール
(四ツ谷駅 麹町口すぐ前)
申込:不要
資料代:500円
(ただし被災された方、避難しておられる方は無料)
”年間100ミリシーベルト以下の健康被害はわからない”と信じている方、それは”わからない”のではなく”隠されてきた”のです。
意図的に隠されてきた内部被爆のメカニズムを知り、子ども達とその未来を守るために力を合わせましょう。
主催:脱原発・自然エネルギーを考えるカトリック市民の会
共催:カトリック東京正義と平和委員会
連絡先:090-4396-7446 三上
l.ermitebethanie@ae.auone-net.jp
★4.新聞・雑誌から
イ.脱原発を国策にして原発からの計画的な脱却を
負の遺産である放射性廃棄物処理の問題に真面目に取り組むべき
チェルノブイリ被害視察の福島県調査団―清水修二団長に聞く
(11.12.19. 東京新聞『こちら特報部』より抜粋)
省略
ロ.再稼働推進論に打撃 耐震指針見直しも
大量水漏れ裏付け 炉心溶融の引き金か―「国会事故調 徹底調査を」
(.『こちら特報部』東京新聞12.15.より抜粋)
省略
ハ.日本版ピュリツァー賞「原発崩壊」樋口さん受賞
(11.12.15.東京新聞より抜粋)
省略
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[編集部より]
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