講演会 2月21日「『イスラム国』前史」

第71回草の実アカデミー

 ・2月21日(土)「『イスラム国』前史」

 ・講師:田保寿一氏(ドキュメンタリー監督)

いま全世界が向き合わざるを得ない「イスラム国」がどのようにしてできたのか。その一端もしくは、その先駆けを取材して完成させたのがたのが、田保寿一氏によるドキュメンタリー作品「『イスラム国』前史」である。

2003年、監督の田保寿一氏はイラクの取材に赴いた。イラク内に大量破壊兵器があるというでっち上げをしてアメリカ等はイラクへ侵攻し、それに反撃するために多くの人びとが反米武装勢力に結集していった。

04年以降は反米武装勢力とアメリカ軍の戦闘は激しくなり、取材が非常に難しい状況になっていく。

06年、クルド自治区に入り、ここに拘束されていた反米武装勢力の人たちに田保氏はインタビューした。この人たちの“末裔”ともいえるのが「イスラム国」の人たちだ。

当時何冊も本が出ていたが、「どれも同じ内容で金太郎アメ的な中身だった。とにかく情報が取れないからそうなってしまう」と田保氏は言う。そこで第一次情報を得ようと現地に向かったのである。

反米武装勢力に参加した人は「当時、何を考え、何をしたのか。それを本人から直接聞くことが目的だった」(田保氏)。

彼らの末裔が「イスラム国」だとも言えるだろう。その視点から昨年(14年)10月にまとめられたのが、「イスラム国前史」となる。

まとめられた映像を観ながら、田保氏に現場で何が起きていたかを中心にさまざまな視点から講演してもらう。

 

●取材内容について語る田保氏。

http://twitcasting.tv/f:100000715942811/movie/134162012

(この動画の11分ころから田保氏本人が解説)

講師: 田保寿一氏(ドキュメンタリー監督)

日時  2月21日(土)1時30分開場 2時開始 4時45分終了

場所: 渋谷区穏田区民会館1階集会室 (渋谷区神宮前 6-31-5)

交通: JR 原宿6分 東京メトロ千代田線 明治神宮前駅 徒歩2分

http://www.city.shibuya.tokyo.jp/est/kmkaikan/km_onden.html

資料代:500円

問い合わせ先 kusanomi@notnet.jp

※原則として会員を対象とする講演会ですが、お問い合わせなどは上記のメールアドレスにおねがいします。