野党共同で参議院事務総長に抗議と経過の検証を要請~特別委議事録の「追加」に関して~

 

2015年10月14日

福山哲郎議員のブログ記事によると
このブログの直近の記事で、「存在しない『採決』を後付けの議事録で存在したことにしよ
うとする参院与党」と題する記事を2回に分けて載せた。

この件でさきほど、大阪にお住まいの方(Aさんとさせていただく)で、「安保法案の採
決不存在の呼びかけに賛同署名をしていただいた方から、民主党の福山哲郎議員のホームペ
ージに、今日の午後、野党共同で参議院事務総長に議事録改ざんの件を抗議し、経過の検証を
要請したという記事が掲載されているというお知らせをいただいた。さっそく、福山議員が開
設されている『テツロウ日記』にアクセスすると確かに、今日(10月14日)付けで「議事録
問題で事務総長に緊急申し入れ」というタイトルの記事がアップされていた。
Aさんからは、たいへんな大問題なので、報道機関に伝えるのと、私のホームページで情報
提供してもらえないかと要望が添えられていた。私も問題意識はまったく同じなので、福山議
員の記事を紹介したい。

「議事録問題で事務総長に緊急申し入れ。」
(『テツロウ日記』2015年10月14日)
http://www.fukuyama.gr.jp/diary/2015/10/14/13729/

このでは次のように記されている。
「・・・・参議院内のイントラネットで見られる未定稿の段階では、「議場騒然、聴取不能。
委員長退席」というところで議事録は終わっていました。
今回、公開された議事録には、その後に『委員長復席後の議事経過は次のとおりである。』
として、速記の開始、質疑の終局、法案の可決、さらには付帯決議の可決まで加筆されていま
す。一体これはどうなっているのでしょうか。事実と全く異なっています。
通常国会が閉会し、すでに特別委員会は存在していません。委員長や参院事務局の判断で勝手
に追記することができるというのであれば、委員長は何でもできるということになります。
そもそも、9月18日に事務局が持参した『委員長認定』と明記された当日の動きのペーパ
ーには、委員会が再開されたことになっていません。しかし、公開された議事録には『速記を
開始し』と書かれており、明らかに事実と異なります。また、付帯決議についても、議事録上
には全く内容が記述されておらず、どんな付帯決議が行われたのかも分かりません。
さらに、地方公聴会の議事録は、委員会報告がなされないまま、ただ『参照』として添付さ
れました。一体なんの参照でしょうか。
あの『採決』の状況はテレビでも中継されており、委員長の声が聞こえる状況でなかったこ
とは、多くの方がご覧になっています。議事録は歴史の検証に耐えられるものでなければなり
ません。今のままでは、事実と異なることが後世に残ります。
未来の人たちには、安保特別委員会の強行採決や地方公聴会報告が委員会にされなかった
ことが伝わりません。事実をねじまげて議事録に残すことは許されません。議事録の信頼性
が損なわれ、国会の審議自体の信用も失われます。
政府・与党の暴力的な委員会打ち切りがすべての元凶です。加筆された部分の削除を強く
求めます。

本日午後、野党共同で、参議院事務総長に抗議するとともに、経過の検証を行うことを要
請しました。

事務総長からも、検証・報告する旨の発言を得ました。」

私のコメント 
私も事実認識は福山議員と全く同じである。したがって、「加筆された部分の削除を強く求
めます」という福山議員の訴えに強く賛同する。同時に、この問題は国会まかせ、野党まかせ
ではなく、あの日、NHKの実況中継で、委員会室で何があり、何がなかったかを目撃した人
々は、国会の議事録改ざんといっても過言でない無法をまかり通らせない民意を興す必要があ
る。
(2015年10月14日、21:00 記)

初出:醍醐聰のブログから許可を得て転載

 

〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
〔eye3108:151015〕