「島々シンポジウム」事務局の小西誠です。
*昨日12/6、防衛省は、東京都新島で、「敵基地攻撃能力」を有する長射程の12式地対艦ミサイルの試射を行ったことを発表した。
驚くことにこの試射は、下記に見るように10月から11月まで5回も行われたということだ。
問題は、防衛省の発表は試射後に行われたということであり、事前の報道が全くなかったことだ(事後報道も日経新聞のみ)。
そして、この「敵基地攻撃能力」の、長射程ミサイルの試射ー開発・配備は、言うまでもなく、「台湾海峡有事」ー対中国戦争態勢づくりを一段と加速させるということである。
防衛省・自衛隊の、この非公開の「敵基地攻撃能力」づくりのための、ミサイル試射を即刻中止させよう。
さらに、小笠原ー南鳥島での、「敵基地攻撃能力」のための「ミサイル試射場化」を阻もう(下記NHK記事参照)。
――小池都知事の、南鳥島の試射場化容認を許さない!
ところで、私は、一昨年、新島ミサイル試射場の調査を行ったが、12式地対艦ミサイルの試射を含め新島では、毎年ミサイル試射が行われ、漁業者への通告も行われているが、メディアはこの自衛隊ミサイルの試射を全く報道していないことだ。
DPRK(北朝鮮)のミサイル発射については、異様な報道を行うメディアが、自衛隊のミサイル試射については沈黙するといるという異常な状況が生じている(下記の拙著Note記事参照)。
いずれにしても、新島でのミサイル試射、南鳥島でミサイル射爆場化は、日中のミサイル軍拡競争ー戦争態勢づくりを急速に生じさせることになる。
私たちの、何としてもこの新島・南鳥島でのミサイル戦争態勢を拒む、新たな、本格的な反戦平和の世論づくり求められている!
*「スタンド・オフ防衛能力に関する事業の進捗状況について」 24年12月6日 防衛省 https://www.mod.go.jp/j/press/news/2024/12/06b.html
・発射試験日
第1回発射(地発型) 24年10月 4日(金)
第2回発射(地発型) 24年10月14日(月)
第3回発射(地発型) 24年10月17日(木)
第4回発射(艦発型) 24年10月28日(月)
第5回発射(艦発型) 24年11月 1日(金)
*日経新聞から
「反撃能力用の国産ミサイル、発射試験を初実施 防衛省 2024年12月6日付日経新聞
「防衛省は6日、相手のミサイル発射拠点などをたたく反撃能力を担う「12式地対艦誘導弾」の能力向上型の発射試験を初実施したと発表した。10?11月にかけて5回試験した。
東京都新島村にある防衛装備庁の実験場で、地上発射型と艦艇発射型の2つを試した。発射やその後に正しく飛ぶことができるか確認した。
能力向上型は三菱重工業が開発する。最終的に射程を1000キロメートル超にのばす。地上発射型は2025年度、艦艇発射型は26年度までに開発を終える予定だ。」
*参考ー新島試射場とは! 小西誠note投稿
「報じられない、自衛隊の唯一の国内ミサイル試射場・新島!――北朝鮮のミサイル発射にアリバイ的に抗議する政府とメディア!」
https://note.com/makoto03/n/n1a4c17df5023
●NHK報道ーミサイル試射場となる小笠原・南鳥島の実弾演習場化!
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240725/k10014522921000.html?fbclid=IwZXh0bgNhZW0CMTEAAR3HXNxlQClgboOts3iyA-nvYjbYeN8eSOrT2zhetNmhNXb5qlFlHotHRzM_aem_ip6YA70RnFfFcagCDh68uQ
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
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