露宇戦争を悲しみて三悪を詠む――血河に溺るる、あるは血河を泳ぎ切るらむスラヴ常民に代りて――

著者: 岩田昌征 いわたまさゆき : 千葉大学名誉教授
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 露宇戦争非啓蒙絶対擬君主の妄執に出でたるが如し。全スラヴ文明圏の痛みなり。極東列島国にていささかスラヴ世界にかかはりし常民吾やまと歌三十一文字四首に思を述ぶのみ。

   プーチンよあな禍々したらちねの
        スラヴの母の御霊(みたま)汚せし

   プーチンをああ許すまじはらからの
        スラヴの民の心くだけり

   NATOをばあな厭ふべし文伐(ふみうち)が
        巧みの極みいくさに勝てり

   ゼレンスキああ呪ふべし俳優(わざをぎ)が
        西の手振りにスラヴまどへり

      令和四年弥生三五夜中新月の色を見ずも万里の外故人の心を我心となして記す

              大和左彦/岩田昌征

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〔study1209:220317〕