青年劇場:創立50周年記念公演のご案内

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青年劇場は、このたび創立50周年記念公演として、日本を代表する夭折の劇作家・森本薫の『怒濤』を上演致します。

『怒濤』は、医師・北里柴三郎の半生、成功の“裏側”にある実話をもとに、当時の帝大閥との軋轢や、医学界や周囲の無理解などの苦悩や葛藤、妻や友人たちとの人間関係を鮮やかにユーモラスに描き、単なる評伝劇を超えた人間ドラマの傑作です。昭和19年に初演されるやいなや大ヒット、戦時下というのに1万8000人を動員しました。いわゆる“新劇団”はことごとく潰され、言論の自由が皆無だったこの時代、森本は検閲の目をかいぐくって上演、成功を収めました。一見、立身出世のストーリーにも見える作品ですが、森本は柴三郎の情熱的な生き様を通して、権力への抵抗、「医学」とは誰のためにあるのか、人間が人間らしく生きるとは等のテーマにせまっており、この時代を深く見つめていたことが分かります。そのことが当時の、閉塞していた大衆を魅了したに違いありません。ちなみにその時の柴三郎の妻役は名優・杉村春子でした。森本はこの戯曲を書いた二年後に死去、享年34歳でした。

青年劇場は、演出に『臨界幻想2011』で話題となったふじたあさや氏を迎え、ベテランから新人までを配してこの傑作戯曲を現代によみがえらせます!今なお色あせない名セリフの数々・・・この機会にぜひぜひご来場ください!

【公演日程】9月6日(金)~15日(日)☆新宿南口・紀伊國屋サザンシアター

【料金】一般5000円/U30(30歳以下)3000円

【申込み】 青年劇場 TEL03-3352-7200 ※ホームページからも

公演詳細はこちら http://www.seinengekijo.co.jp