1月26日佐藤幸子さん講演会『自然農から考える原発問題』などー地震と原発事故情報 その305

        3つの情報をお知らせします(1月22日)

  1月14日、四国電力伊方2号機が定期検査で停止。
  四国の全原発が停止状態。残るは東電2基、関電1基、北海道電1基、
  中国電力1基の計5基、全原発停止へあと一歩
★1.1月26日(木曜)18時半~ スペースたんぽぽにて
   佐藤幸子さん講演会『自然農から考える原発問題』
★2.地震と原発事故情報 その302 で掲載した
   「さようなら原発1000万人アクション in 福島 現地集会」
   に対するメルマガ読者より意見を、4つ
 ◇反原発は福島だけの問題ではない、国民みんなの問題
  首都東京での意思表示に参加したい人のことも忘れないで
                      長野県小諸市 小林 はるよ
 ◇原発を許してきた社会、その一員である我々が、原発を「遠くの危険」と
  して目をそらしてきた、身を遠ざけてきた、その結果が今の福島なのでは
                      千葉県富里市 土岐 由里恵
 ◇福島の人々を応援したい
  しかし、正月から鼻血、これが放射能と関係あるのかないのか
  郡山の線量だけでなくきめ細かい配慮が必要
                              長友 くに
 ◇福島に住んで、行くところもなく、何を食べていいかもわからない。その
  人が、東京から来てくれて嬉しいと泣いていました
  私の住む東京でも被曝しています
                              斉藤 寿子
★3.メルマガ読者よりお知らせ、講演会の案内を、2つ
 ◇東電グラウンド買収費や区の電力購入を審査する
  区議会選出監査委員が東電の社員(お客様係り)
            反原発自治体議員連盟・杉並区議員 けしば 誠一
 ◇反原発講演会のご案内
  「命と健康」連続講座 第2回「放射能から命守りたい」
  1月29日(日)午後2時より杉並産業商工会館・講堂

★1.1月26日(木曜)18時半~ スペースたんぽぽにて
   佐藤幸子さん講演会『自然農から考える原発問題』

 阿武隈山地の山村で有機農業に取り組んできた佐藤幸子さん(子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク世話人)のお話を聞いて、ホットスポット地区での有機農業について共に考えていきたいと思います。当日は、18時半~約30分間、佐藤さんたちの活動を描いたドキュメント「子どもたちを放射能から守れ」を上映します。

 この作品はヴィデオアクトで2千円で発売されており、当日会場でも販売します。尚、7時過ぎに来られる方と、この際ついでに学生さんも、千円の参加費を半額にいたします。(佐藤さんのカッコ良さ、学生にもウケが良く、この際、たんぽぽ舎はサポーターの若返りを志向して、大幅な値下げを断行することにしたのです!(^^)!)3.11を控え、福島に想いを馳せる営みを紡ぎあげていく一環として、是非ご参加を!

日 時:1月26日(木) 開場18時15分
場 所:スペースたんぽぽ(たんぽぽ舎入居ビルの4階)
http://www.tanpoposya.net/main/index.php?id=336
資料代:1000円(但し、学生、7時以降の参加者は半額)

★2.地震と原発事故情報 その302 で掲載した
   「さようなら原発1000万人アクション in 福島 現地集会」
   に対するメルマガ読者より意見を、4つ

 ◇反原発は福島だけの問題ではない、国民みんなの問題
  首都東京での意思表示に参加したい人のことも忘れないで

                      長野県小諸市 小林 はるよ

 いつもメールマガジンの配布をありがとうございます。たいへん感謝して読ませていただいています。3.11の福島へのバスツアーについて、S区のYさんからのご意見がありましたので、私も、Yさんとは少し違った観点から意見を書きます。私は3.11に東京でデモがあると思っていたので、参加するつもりで予定を組んでいたのですが、まだその案内はなく、福島に県外から1万人が行くことが目標と知って、かなりがっかりしています。

 私は、放射線量が高いから福島に行きたくないのではないのです。私は、福島に連帯・支援というような名目で行く気にはなれないのです。メールマガジンにも書いてありましたが、福島県民にもいろいろな考えの人がいます。県外からの反原発集会参加者を歓迎する人もいれば、部外者が何を言うか、放っておいてほしいと思う人もいるでしょう。同じ福島県内の人々、あるいは周辺の汚染地域の人々の意思表示なら、どんな立場、考えの人でも心動かされる影響力があると思いますが、関東は、福島に比べれば低汚染ですし、福島のかなり多くの人々には、部外者、余所者、外人部隊と思われるだけではと思います。
「当局」に対しての圧力も、外人部隊が多いと思われれば、かえって逆方向に働くのではないでしょうか。

 私は、反原発運動が全国のあらゆる場所でそれぞれになされるようにならなければ、事態を動かせないのではと思っています。反原発は福島だけの問題ではない、国民みんなの問題です。もちろん、福島に連帯・支援のために行きたい方々をとやかく言うものではありません。けれど、たんぽぽ舎には、自分の住む地方ではまだ運動が弱いので、せめて首都東京での意思表示に参加したいと思っている人のことも忘れないでいただきたいと思います。東京の人々の考え方が僅かでも変わっていくことは、反原発の実現に決定的に重要ではないでしょうか。

[編集部より]

 たんぽぽ舎では3.11の福島現地での取組みに加えて、首都東京における取り組みもたんぽぽ舎も加わっている「3.11再稼働反対!全国アクション実行委員」の下、計画しております。当日様々な団体が色々な計画を立てているため、最終的に一つに合流できるよう、実行委の下で現在協議中です。近いうちに詳細を報告できると思います。

 ◇原発を許してきた社会、その一員である我々が、原発を「遠くの危険」として目をそらしてきた、身を遠ざけてきた、その結果が今の福島なのでは

                      千葉県富里市 土岐 由里恵

 ご意見とご返答を見ての、個人的な意見です。

 戦争と、そこで起こる殺戮・加害は許せません。そしてそれを止めるために、事実を伝えるために、「現場」や「前線」に赴くことは、赴く人にとって、間違いなく危険です。しかし医療活動、救助・救援活動、報道のために、また「人間の盾」として、やむにやまれぬ気持ちを持って、「現場」を目指す人は常にいます。そのための同志や支援を募る呼び掛けも、赴く人、支援する人のあいだで起こります。

 赴く人は死にに行くのでしょうか?支援する人は死なせようとしているのでしょうか?そうではないはずです。これ以上の被害を、「今その現場で起こっている被害」だけではなく、今も他の場所で起こっている・この先他の場所で起こりうる、同じ種類の被害を含めて、

 被害を止めたいという気持ちによって行動するのではないでしょうか。たとえその一つの行動を取り上げればリスクを高めるものであったとしても、これ以上は人が「死なないため」「殺されないため」「殺さないため」に行動しているのではないでしょうか。

 もっとも危険なことは、危ないからといって目をふさぎ、その危険な現場に置き去りにされる人を結局は見捨ててしまうことではないのでしょうか。原発を許してきた社会、その社会の一員である我々が、原発を「遠くの危険」として目をそらしてきた、身を遠ざけてきた、その結果が今の福島なのではないでしょうか。

 質問者の方の御心配が、原発サイト近傍への接近、高線量地域への立ち入りであることは、理解したつもりです。ただ、その場合でも、「ツアー呼びかけの際には現地の線量情報などを書き添え、参加希望者がデータに基づいて判断出来るように、より詳細な情報の提供を求める」、という態度が求められているのであって、その情報を得る前から「絶叫」というような強い表現でもって(まだ実現していない他者の行動まで)拒絶してしまうことで、アクションを起こす様々な立場の人たちとの断絶を自ら作ってしまうことで、私たちは本当に原発と決別できるのでしょうか?

 浜岡ツアー、柏崎刈羽ツアー、それらも、程度はともかくとして、「被曝ツアー」であることに変わりはありません(法令によって定められた範囲内の放射能を原発が常に漏らし続けていることは、推進派ですら認めています。ましてや原発に反対する人々は様々のデータでもって、その範囲内の漏出ですら警鐘を鳴らしています)

 私自身は一介の千葉の百姓です。原発事故によって、間違いなく我が地域・我が畑も放射能に汚染されたという事実を確認した昨年春以来、絶望というほかない気持ちをずっと体験してきました。たんぽぽ舎さんの食品検査の実践を知り、我が家の産物も調べていただいたことによって、データを得ること、そのデータを伝えること、ゼロリスクは求めようもなく、ハイリスクからローリスクのあいだで少しずつローリスクに近づけていくことしかできないこと、そしてもっとも高いリスクにさらされている人たちのために行動することでしか、「全体のリスク」も「私のリスク」も低減できないこと、を学んできたつもりです。

「何のために」「誰のために」「何を目指して」行動するのか、発言するのか、今こそ熟考が求められているのだと思います。

 ◇福島の人々を応援したい
  しかし、正月から鼻血、これが放射能と関係あるのかないのか
  郡山の線量だけでなくきめ細かい配慮が必要

                              長友 くに

 たんぽぽ舎御中

 いつも果敢な活動に敬意を表しております。しかし下の1(※)を読んで、危惧を感じました。食べ物はどうするのでしょうか?先の脱原発世界会議で、「首都圏のコンビニのおにぎりは、汚染米を安く仕入れてつくっている」「関東地方の牛乳は20~40ベクレルの数値」などの情報が飛び交っていました。何万円もかけて食料の放射線を調べている人もいる、とのことです。これらはしっかり検証しなければ風評被害を生んでしまいますが、政府が全く頼りにならない今、どうやったら自衛できるのか、考えてしまいます。福島の人々を応援したい、という気持ちはもちろんあります。でも、正月から鼻血が出ている状態で、これが放射能と関係あるのかないのか、健康被害があってもだれも補償してくれない、原爆や水俣病の初期のたたかいのような感じがします。

 郡山の線量だけでなく、どこからどういう食糧がもたらされるのか、きめ細かい配慮が必要なのではないでしょうか?

(編集部注)※地震と原発事故情報 その302 で掲載した「さようなら原発1000万人アクション in 福島 現地集会」の記事の事

 ◇福島に住んで、行くところもなく、何を食べていいかもわからない。その人が、東京から来てくれて嬉しいと泣いていました
  私の住む東京でも被曝しています

                              斉藤 寿子

 斉藤寿子です。

 福島の線量が高いところに今も子どもたちが住んでいます。11月に水俣白河展に参加しました。福島、白河で線量が高くても今現在住んでいる人がいます。福島に住んで、行くところもなく、何を食べていいかもわからない。その人が、東京から来てくれて嬉しいと泣いていました。そこに住んでいる人に会いに行きたいと思います。

 私の住む東京でも被曝しています。もうこの世界に安全な所はないのではないでしょうか。東京から福島へいくバスツアーを企画していただいて行くことの意味を考えました。とても素晴しい企画を有難うとしか言えません。

★3.メルマガ読者よりお知らせ、講演会の案内を、2つ

 ◇東電グラウンド買収費や区の電力購入を審査する
  区議会選出監査委員が東電の社員(お客様係り)

            反原発自治体議員連盟・杉並区議員 けしば 誠一

 杉並で区議会選出監査委員が東電の現職社員である事が判明しマスコミで大きく報道されたことで、議会が問われているため、速報を書きました。以下掲載願います。

 1月20日付け東京新聞は、民主党の安斎明議員が、東京電力の社員を兼務しつつ監査委員を務めていることを取材でつかみ、「こちら特報部」の特集記事で明らかにしました
 ジャーナリストの三宅さんが東電杉並支社に問い合わせたところ、「お客さま係」に在席していることも判明しました。安斎議員は今年6月の第2回定例会で、議長・副議長などの人事議案と同時に、区長から監査委員として提案され、自民・公明・民主など与党の賛成多数で監査委員に選任されました。
 無所属区民派は、高額報酬の議長・副議長・監査委員などの人事が与党会派のたらい回しにされ、行政との馴れ合いの温床になることで反対してきました。
 公職選挙法上は、公務員以外は、議員と会社員との兼業は認められており、安斎議員は、取材に「何が問題なのだと」答えています。しかし私たち同僚議員は、安斎議員が元東電社員であると思い、今も現職として給与を得ているとは思いもよりませんででした。そうであれば監査委員を引き受けるなどあってはならないことです。東電グラウンド買収や、区の年間9億円を超す電力使用が、随意契約で東電からのみ購入されている事が、議会で追及され監査でも問われている矢先のことでした。
 賛成した会派は、安斎議員が東電社員であることを知っていたとすれば悪質な同罪です。知らずに人事に賛成したのなら、経歴を隠していた当人には監査の辞任を求め、監査委員を改めて選びなおす
べきです。
 杉並区議会に自浄能力があるか、議会改革が本物かどうか問われています。

 ◇反原発講演会のご案内
  「命と健康」連続講座 第2回「放射能から命守りたい」

○福島第1原発事故の現状と今後の課題
 講師:原田 裕史さん
(たんぽぽ舎講師。筑波大学大学院修了理工学修士。コンピュータプログラマー。たんぽぽ舎では「地震がよくわかる会」「核開発に反対する会」に所属、3.11以前から「地震による原発事故の危険性」を指摘、日本の核開発準備の危険を訴える。共著に「隠して核武装する日本」)

○福島現地からの報告
 佐藤 幸子さん
(有機農法で営農、3.11以降は休止状態。子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク世話人、福島子どものいのちを守る会代表)

日 時:1月29日(日)午後2時 (午後1時半開場)
会 場:杉並産業商工会館・講堂 (03-3393-1501)
    阿佐谷南3丁目2番19号
   【交通手段】・JR中央線 阿佐ヶ谷駅南口より徒歩5分
         ・丸ノ内線 南阿佐ヶ谷駅より徒歩3分
資料代:500円(高校生まで無料)
主 催:杉並・市民講座実行委員会 
杉並区成田東4-34-15 昭電社ビル102
問合せ:(省略-「ちきゅう座」編集部)

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[編集部より]
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