政府が米国政府の要望に従い、核兵器燃料と核兵器技術のために原発を導入し、私たちに安全神話を押しつけてきた。そのあげく、福島原発事故を招き、広島原爆168個分のセシウム137が放出された(保安院試算)。自然豊かな福島県に住む人たちが、ふるさとを奪われ、仕事を奪われ、生活を奪われ、家族も引き離された。今も高い放射能を浴びて福島の地に留まっている人たちも、いつも被曝被害を心配しながら毎日を過ごしている。
しかし、野田政権はとんでもない政策を推し進めている。8月には、保安院と原子力安全委員会とで「二重チェック」を行うとメディアや民衆を騙して、北海道電力の泊原発3号機の営業運転を再開させた。佐賀県知事と九州電力社長の「やらせ」問題の責任を曖昧にしたまま、故障で停止していた玄海原発4号機を11月1日に突然再稼働させた。さらに、評価基準さえ存在しない「ストレステスト」と、停止している原発の再稼動をもくろみ、既に関西電力の大飯原発3号機のテスト報告を受理している。加えて、10月31日には、原発をベトナムに輸出する日越政府合意を行った。
このような状況下で、私たちが何をなすべきか?
それを考える一助になればとこの会を開催します。長年、反原発の闘いを続けてきた斎藤さんが、政府・電力会社に対し現地とともに闘ってきたことをお話します。「核の無いあした」を取り戻すための時を持ちましょう。
日時 2011年12月24日(土) 13時半 ~ 16時
場所 中野商工会館 大会議室
(〒165-0026 東京都中野区新井一丁目9番1号 、 JR中野駅北口から徒歩7分 早稲田通り沿い、ブロードウエイ横断歩道渡ってすぐ【お車での来館はご遠慮ください】、電話番号:03-3389-1181)
資料代 500円
主催:未来を考える会
連絡先:090-4945-4971 又は 080-5062-4196
kimura-m@ba2.so-net.ne.jp
協賛:戦争と治安管理に反対する中野共同行動、創史社
(斎藤美智子さん)
さいとうみちこ:敗戦後5年ほど幼稚園教諭として勤めた後、結婚。1960年から多摩地域在住。主婦業のかたわら、子どもの本の運動や、就学困難児のボランティア、反核、平和の運動に集中して現在に至る。著書に『ピース&ピース 平和・非核の願いは行動から』(創史社、04年)
脱原発に踏み切れない方、あるいは脱原発に踏み切っているけれど過去の経緯や反原発運動の歴史をあまりよく知らない方、どうぞ気軽にお出でください。