2014年4月3日(木) 18:30開始(開場18:00)
会場:専修大学神田キャンパス一号館8F・8B会議室
報告者・中村勝巳(法政大学)
イタリアの政治哲学者アントニオ・ネグリは、2013年4月に初来日した際に私が行なったインタビューにおいて、60~70年代イタリアにおける新左翼理論潮流オペライズモ(労働者主義)と、フランスの哲学者ミシェル・フーコーの仕事には、明らかな同時代性があると指摘していた(『現代思想』2013年7月号参照)。国家権力以外のミクロな権力が社会総体に充満し、人びとの生活全体を包摂するという事態を、フーコーなら規律権力=生権力として、ネグリなら資本と国家が傾向的に同一化した融合権力として把握していたのだと。こうした生権力への抵抗・闘争の場を生政治として捉えるならば、どのような社会理論と運動が構想されるだろうか。この問題意識に沿ってイタリア・オペライズモの理論の軌跡を追いかける。第1回目はマリオ・トロンティの『労働者と資本』をとりあげる。
*連絡先 : 松田健二(090-4592-2845)
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