19・20世紀古典読書会 第91回報告会の案内
日時:2012年4月21日(土)14:00~18:00
会場:東京電機大学北千住キャンパス1号館2階 1213セミナー室です。
(定員30名)。北千住駅東口(電大口)徒歩2分、1号館受付で「石塚の研究会」と告げて来客用IDカードを受け取る。
参加費(資料代):500円
報告:交換と主体化――社会的交換から見た個人と社会
報告者:清家竜介
コメンテータ:西角純志・山家 歩
コディネータ:石塚正英
概要:「交換する動物」としての人間が、「贈与(互酬)」「等価交換」「資本制交換」「再配分」という複数の社会的交換形式を担うことによって、それぞれの交換形式によって規定された人格や主体性の在り方と、社会的な共同性の在り方を生み出していることを論じる。このように交換形式を分類するにあたって、贈与や互酬制をたんなる前近代的な過去の遺制、あるいは遅れた習俗ではないかと思われる方もあろう。だが贈与や互酬制は、たんなる過去の遺制・習俗であるのではない。それは今もなお、休みなく不断に機能しつつけている生きられた社会過程にほかならない。先ごろ大変御世話になっている国際政治学者の方が「今後、東日本大震災や原発震災について語ることのできない思想は、もはやなんの役にも立ちはしない」といわれたのを耳にした。まさにそうであろうと、わたしも胸の内で深く同意した。
参考資料:清家竜介著 『交換と主体化――社会的交換から見た個人と社会』(2011年、御茶の水書房)
当日配布資料
★清家竜介:「シリーズ『わが著書を語る』」第10回―清家竜介著 『交換と主体化――社会的交換から見た個人と社会』(2011年、御茶の水書房) サイトちきゅう座 2011年 10月 11日
★山家 歩:清家竜介著『交換と主体化:社会的交換から見た個人と社会』(2011年、御茶ノ水書房)書評[図書新聞]
★山家 歩:清家竜介著『交換と主体化:社会的交換から見た個人と社会』(2011年、御茶ノ水書房)書評[宇波彰「現代哲学研究会」]
★石塚正英:<近代の超克>論を刺戟する交換論―清家竜介著『交換と主体化』(御茶の水書房、2011年刊)書評 サイトちきゅう座 2012年 1月 14日
★西角純志 作成中
参加希望の方は以下の窓口に連絡をお願いします。事務局:石塚正英 090-3516-8807