5月20日(金)は『共同幻想と今』のスタートです

 5月20日(金)から吉本隆明の『共同幻想論』をテキストにした「共同幻想論と今」をスタートさせます。今、国家や世界のことを理解することが困難になっている状況の中でこの著作を現在的に読み解く形で挑戦をしてみたいと思っています。この吉本の著作が刊行されたのは1968年ですが、三島由紀夫の『文化防衛論』も同じ年に出ています。橋川文三の『ナショナリズム』もまた同年の刊行です。当時は全共闘運動の最盛期でもあったのですが、僕はこの渦中にいてこれらの著作を読めたとは言えません。そのような心的余裕はなかったのです。『共同幻想論』をいくらか落ち着いて読めるようになったのは獄中においてでした。「文化防衛論」も同じです。それからこれらの著作を何度か読み返したのですが、そのたびに新しい発見もあったりしています。僕は以前にこの本がボロボロになるまで何度も読んだ記憶があります。それでも自分では考えあぐねてそのままにして置くしかない箇所もあったのですが、今はよくわかるようになった所もあります。ネグリの『構成的権力論』やフーコーの『言葉と物』などと関連づけながら理解できるところもあります。とりあえず、10回位を考えています。レジメはなるべく先につくり、参加者には前もって配布するようにいたします。講座参加者は前もって知らせていただければ、レジメが早目に届くようにいたします。 

520日(金)が「共同幻想論と今」第1回目です。場所 変革のアソシエ事務所 中野区中野2231ニューグリーンビル3F 309号室(JR,地下鉄南口徒歩3分)交番の裏の坂道を登り、新宿方向へ。1回千円です。1Fにドトールコ―ヒーあり。電話03-5342-1395、三上の携帯(090-3908-7330)