<2013年定例研究会のご案内>
21世紀を読み解く──例外状態・生政治・近代化──
●第三クール2・第14回:
日時: 7月14日(月)18;30開始 開場18:00
会場: 専修大学神田校舎1号館8B会議室(8階)
報告: 内藤酬(元防衛庁研究所員 京大大学院で核物理学専攻 現河合塾講師)
山家歩(定例研究会企画委員)
資料費: 500円
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3.11以降の核 内藤 酬
東京電力福島第一発電所の事故は、この国の核をめぐる構造を暴露し、科学者の醜態を白日のもとにさらした。しかしそれは3.11以降にはじめて出現した構造ではなく、3.11以前からすでにあった構造が、原発の事故を契機として明るみにだされたものにすぎない。それは広重徹のいう「科学の体制的構造」が現代社会の只中に公然と姿を現わしたものにほかならない。そのような核をめぐる構造を、核物理学研究と原子爆弾開発計画の歴史をたどることで考えてみたい。冷戦期における科学の構造が、第二次世界大戦中の原子爆弾開発計画に源流をもつことと、そのような科学の構造がこの国の研究体制にも色濃く影を落としていることを確認しておきたい。原爆(原子爆弾)と原発(原子力発電)はいうまでもないことだが、ノーベル賞と核兵器もまた思いのほか近しい関係にある。そのことをこの国の核物理学研究の歴史のなかに見ていくことにしよう。
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●連絡先:松田 090-4592-2845