9・11経産省包囲行動から座り込みへ!結集と行動を

2011年9月9日 連帯・共同ニュース第148号

9条改憲阻止の会

■  時を稼いでいたというか、時期を待っていたというか菅内閣から野田内閣に移った途端に経産省の官僚たちは原発再稼働に向けて動き出した。野田内閣は鳩山・菅政権とは違って「脱官僚」ではなく官僚とも協力体制を敷くことを公言しているのだから官僚たちには組みやすいのであろうがこうも露骨であると先が思いやられるというものだ。菅前首相は辞任後の弁を述べていたが、経産省の官僚は停止中の原発稼働を目論みその準備を進めてきたとしている。玄海原発の再稼働をめぐる事件から僕らはある程度は推察していたが、その想像が裏図けられるような発言だった。彼らにとっては福島原発震災の反省や検討よりも、原発の再稼働の方が重要なのであり、そのための巻き返しをこの間狙っていたのだ。脱原発のために経産省の動向を注視し、僕らはそれに対決しなければならない。9月11日(日)の経産省包囲行動はその皮切りでありこれは9月19日の全国的集会(東京は明治公園)や行動につながっていくものである。

■  脱原発をめざす行動は全国的に、また全国民的にその行動は広がっている。脱原発をめざす運動の裾野は広がっている。全国の各地で様々の行動が展開されているし、その輪も広がっている。その多様な行動形態や運動の存在は僕らに希望を感じさせる。脱原発や反原発の運動は長い時間を持った運動であり、それを可能にするのはこの裾野ひろがりだからだ。しかし、同時に脱原発は権力側の原発推進《当面は原発電の稼働と保持》との闘いであり、それとの不断の闘いである。僕らは権力側の原発推進《稼働と保持》の構想とその径路を把握し、それとの闘いを組まねばならないのである。権力側の動きに対する国民的意思の結集による異議申し立てがその過程であるが、これは再稼働→原発保持という動きに対する再稼働阻止→原発廃炉の闘いにほかならない。権力側の再稼働→原発保持戦略へ脱原発の戦略を賭けた闘いである。経産省・原子力村との闘いである。彼らの力の源泉は一部のメディアと独占資本であるが、それ故に国民の動向に意を配っている。国民の意思の結集が勝負である。それには結集を進める運動が要になる。

■  11日(日)13時に日比谷公園・中幸門集合→13時30分東電デモ(日比谷出発・日比谷解散)。15時30分~経産省包囲行動。経産省前では11日から2人の若者がハンガーストライキに入ります。僕らは経産省包囲行動の後に、経産省前での徹夜座り込み行動を展開します。9条改憲阻止の会の皆さん、徹夜の座り込みその支援などの行動を訴えます。(文責 三上治)