10月13日「育鵬社教科書は日清戦争をどう描くか?」変革のアソシエ第5回講座

 産経WEB(9月2日)によれば、扶桑社「歴史偽造」教科書の後継である育鵬社歴史教科書が、来春から「概数は歴史で約4万4500冊(占有率3・79%)、前回採択の平成21年と比べ歴史は6倍」という、たいへん憂慮される事態になりました。

 そこで、この育鵬社の歴史教科書を他一社の「普通の!?」教科書と比較しながら、その歴史の偽造と真実の近現代史を考えていきます。御都合のつく方は、どうぞ、ご参加ください!
 
○日時 10月13日(木)19:00~21:00

○場所   東京中野・協働センター・アソシエ  
   中野区中野2-23-1 ニューグリ-ンビル309号  中野駅南改札口1分     
               電話    03-5342-1395 
 
○テーマ 「日清戦争(なぜ、清と戦争をしたか?)」
○内容
 育鵬社歴史教科書は「日清戦争の始まり」として「清は朝鮮の求めに応じて『属国を保護する』という理由で出兵しましたが、これを認めないわが国も、清との取り決めに基づいて出兵したため、両軍は衝突し、日清戦争が始まりました」(P171)と、記述します。
 これは歴史事実でしょうか?

 中学生が読めば…というか、普通に読む人は大人でも…これを読めば、「清が出兵すれば、日本も出兵する」という「清との取り決め」が有ったと思うでしょう。しかし、この「取り決め」は1885年の庚申事変の後始末としての天津条約のことで、有るのは「将来朝鮮に日中両国あるいは一国が出兵する場合は相互通知(「行文知照」)する」ということです。何とも呆れた「歴史の偽造」です。しかも、まるで、道路で出会い頭に「衝突し、戦争が始まりました」!? かのように…

 さて、歴史の真実は? 実は、この時に尖閣諸島問題も「始まりました」。日清戦争との関係は? そも、なぜ、日本は清と戦争をしなければならなかったのか? 明治天皇の宣戦の詔勅、司馬遼太郎の『坂の上の雲』の記述等、さまざまな史資料に基づいて考え合っていきます。何しろ盛りだくさんで、増田センセ得意のマシンガントークになるかも(笑)…