<2013年定例研究会のご案内>
21世紀を読み解く──例外状態・生政治・近代化──
第6回定例研究会「植民地主義は、なぜ、生き永らえてきたか」
三陸沖大震災→福島原発事故→安倍政権の復活――この社会で、わずか2年の間に起こったいくつかの出来事を並べてみると、避けがたくこみ上げてくる思いがある。この国では、「実際にあったこと」を「なかったこと」にして、やり過ごしていく態度が、一木一草にまで浸み込んでいるのか、という懐疑である。それがどこに表われているかについては、諸論あり得よう。ここでは、アジアで唯一、植民地主義を実践した国としての日本が孕む問題を考える。安部晋三の再登場や草の根における排外主義の公然たる台頭は、この社会の深部で生き永らえてきた植民地主義――という問題を浮かび上がらせているからである。
●報告 : 太田昌国(現代企画室/民族問題研究)
●日時 : 10月3日(木)18:30~21:00(開場18:00)
●会場 : 専修大学神田校舎・一号館8F・8B会議室
*住所・千代田神保町3-8 TEL・03-3265-5963
*一号館は、下記マップ参照ください。一番高い建物です。
●資料代 : 500円
●交通 :水道橋駅(JR)西口・7分
神保町駅(三田線・都営新宿線・半蔵門線)出口A5・3分
九段下駅(東西線・都営新宿線・半蔵門線)出口5・3分
*連絡先:松田健二 090-4592-2845
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第1回・山家歩さん、第2回・伊吹浩一さん、第3回・菅孝行さん&島薗進さん、第4回・友常勉さん&趙景達さん(千葉大学教員)、第5回・中村勝巳さんのライブは下記をごらんください。
http://www.ustream.tv/recorded/30863163
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第7回定例研究会『反差別運動と3・11以後の反原発』
ゲスト・米津知子さん コメンテーター・金井淑子さん
(司会&趣旨説明 菅孝行)
●日時 :11月7日(木) 18:30~21:00(開場18:00)
●会場 : 専修大学神田校舎・一号館13A会議室
昨年来、連日の首相官邸前デモを担った反原発運動の主な担い手は、従来の政治的左翼とも様々な社会運動の担い手とも異なる、運動のビギナーともいうべき、比較的若い男女だった。そのエネルギーには目を見張るものがあったが、そこには<奇形児が生まれる原発は嫌だ>という障害者差別や、<子を生む母として原発はいや>という母性主義の思想的基調低音が流れていたことも一面の事実である。反原発運動が持久戦の局面に耐えている現在でも、この傾向は克服されていない。原発廃止は現代日本の直面する最大の課題である。その実現には反差別(基軸は障害者解放運動と女性解放運動)運動と反原発の統一戦線が不可欠である。チェルノブイリの時から判っていたことでありながら、今なお矛盾対立を力に替える運動の叡智が未だ十分に獲得されているとはいえない。障害者解放と女性解放の運動の交点で闘って来られた米津知子氏の提起とフェミニズムの理論家金井淑子氏の発言を受けて、論議を深めたい。