10/16現代史研究会へのお誘い

本年6月15日に故栗木安延(専修大学名誉教授)の生前の業績を継承しようという意味で「栗木安延記念論集die Festschrift fuer Kuriki Yasunobu」が出版されました。

書名は『危機の時代を観る』(加藤哲郎、日山紀彦、合澤清編著 社会評論社)です。

今時珍しい二段組みで400ページを超える大著です。論者は水田洋・名古屋大学名誉教授、田中正司・横浜市立大学名誉教授の両大家をはじめとして、鎌倉孝夫、高橋祐吉、竹村喜一郎、伊藤晃、栗木黛子、それにもちろん編者の加藤哲郎、日山紀彦といった錚々たる顔触れの先生方、更に加えて気鋭の若手学者などがお書きになっています。いかにもこの多彩な顔触れが、故栗木安延先生の人柄、生前の交友の幅の広さなどをよくあらわしていると思います。

内容的にはそれぞれの論者の問題関心が自由に書かれたものではありますが、しかし表題にありますように、今日の極めて不安定で危うい時代状況を剔抉し、考えていこうという姿勢によって貫かれています。

今回の現代史研究会は、そのような「記念論集」をベースにして、改めて読者の皆様と一緒に「いま、何が起きているのか、どう対処すべきなのか?」と言ったところを考えてみたいと思い企画いたしました。

当日の研究会の詳細は以下の通りです。

第245回現代史研究会

第245回現代史研究会を栗木安延記念論集『危機の時代を観る』出版記念を兼ねて以下のように行います。(終了後に、リバティタワーの17階食堂にて、懇親会を予定していますので、ふるってご参加くださいますようお願い致します。)

10月16日(土)1:00~5:00 リバティタワー1136号(13階)

テーマ:「危機の時代を考える」

講師:加藤哲郎(一橋大学名誉教授):「格差と貧困情報戦」

伊藤 晃(日本近代史研究者):「戦後天皇制への推移と労働運動」

栗木黛子(元田園調布大学教授):「現代日本の社会保障、社会福祉政策」(仮題)

司会:日山紀彦(東京成徳大学教授)

参考文献:加藤哲郎、日山紀彦、合澤清編著『危機の時代を観る』(社会評論社)

資料・通信費:500円

顧問:岩田弘、岩田昌征、内田弘、生方卓、岡本磐男、塩川喜信、田中正司、(廣松渉、栗木安延)

*研究会にはどなたでも参加できます。また後半にフロアーを交えたフリーディスカッションも行います。

〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 http://www.chikyuza.net/
〔opinion164:101009〕