11・20秋季シンポジウム「職場に波及する出版危機と労働組合の針路」

・日時 : 11月20日(金) 18:30~

・場所 : 東京しごとセンター 5F セミナー室(JR飯田橋駅、水道橋駅から7分)・/

・報告 : 双葉社、ダイヤモンド社、マガジンハウス等の労組、労働者から

・提起 :出版関連労組交流会議  「出版界の状況と私たちに問われていること」

・討論・交流

・主催 : 出版関連労組交流会議

東京都新宿区東五軒町3-28 双葉社労組気付

℡03-3268-3656 問い合わせ先 080-3023-2375

出版関連労組交流会議は毎年11月に秋季シンポジウムを開催してきました。昨年は、「権力のメディア支配とジャーナリズムの後退」のテーマで開催し、秘密保護法制定から戦争・治安国家へ向かう情況につき講演と討論を行ってきました。今年は、そうした新自由主義と復古的国家主義を結合した安倍極右政権の暴走に至る日本の政治・社会状況の変遷とも関わる劣化した企業動向を生み出している出版の危機の現状の下で、私たちの足下に押し寄せている事態につき、労働者は、労働組合はどう向き合うのかという切実なテーマでシンポジウムを開催します。

かつて足腰が強くて不況に強いと言われた出版業界やその関連業界でしたが、売上げ金額が9年連続して減少し、出版不況から出版危機へと状況はますます悪化しています。大手取次の栗田出版販売は東京地裁に民事再生法を申請しました。今後、中小の企業にリストラや倒産の波が押し寄せるのではとの危機感も現実味を帯びてきています。

売り上げの低落から経営不振あるいは経営危機を乗り切ろうとして、賃金切り下げや一時金の不支給、査定をベースにした能力給の導入、さらにはリストラ(希望退職の募集)など、経営による労働条件の切り崩しと労働者への犠牲強要がおし進められています。それらの結果引き起こされるのは、過密・過重労働、うつ病などの健康被害、過労死や過労自殺などです。

今回の秋季シンポは、出版社で労働条件の一方的改悪に直面している労働組合の仲間、かつて経験した、またこういう事態の予想される仲間を囲んでの議論を通じて、働きやすい職場を作り維持するために労働組合が果たさねばならない役割とその可能性についての針路を探りたいと考えています。労働条件の改悪状況は出版業界のみでなく、すべての業種に共通したものとなっている喫緊の課題であると考えます。多くの人に参加していただき、職場の閉塞感を開放感へと開いていける場を持ちたいと考えています。皆さんのご参加を要請します。