昨年の5月20日(金)に吉本隆明の『共同幻想論』をテキストにした「共同幻想論と今」がスタートしました。テキストは角川書店の文庫本を使っています。
その間に吉本隆明さんが亡くなられ、僕が編集代表の一人である『流砂』でも吉本隆明追悼号を出しました。『共同幻想論』は吉本隆明の代表的著作の一つに数えられていますし、今後も読み継がれていくと思います。これまで「序」・「禁制論」・「慿人論」・「巫覡論」「巫女論」「他界論」「祭儀論」「母制論」「罪責論」「規範論」まで読んできました。これから最後の「起源論」に入るところです。
今回と次回《12月21日》に「起源論」をやってこれを終える予定です。読むというのは書かれてことの解読というよりは思想的に理解するということですが、なかなか難しいと同時にスリリングでありました。国家の本質は共同幻想ですが、共同幻想が国家ではありません。吉本は共同幻想が血縁共同体の水準から離脱《飛躍》したところに共同幻想が国家になった根拠を見出すのですが、今回はそこのところを起源として提示しています。興味深いところです。
途中からの参加もOKです。興味のある人は是非参加してください。1回毎の参加でも対応できます。今回初めて参加の方は角川書店の『共同幻想論』の「起源論」のところに目を通してきてください。
11月16日(金)は「共同幻想論と今」第16回目です。次回の17回目は12月21日(金)です。
●場所:変革のアソシエ事務所 中野区中野2-23-1ニューグリーンビル3F 301号室(JR,地下鉄南口徒歩3分)交番の裏の坂道を登り、新宿方向へ)
*注意:309号から301号に変更。
●時間:19時からです。
●1回千円です。
*電話03-5342-1395または三上の携帯(090-3908-7330)
*『流砂』5号が出ました。吉本隆明追悼号です。残部僅かです。