11.16現代史研究会のご案内

第280回現代史研究会

11月の現代史研究会のご案内をさせていただきます。

日本国は1000兆円にも上る巨大な赤字財政を抱えながら、なお「アベノミクス」という誠に無責任なインフレ政策を採用しています。また、米国は、同様に1600兆円以上の赤字財政にあえぎながらも、なんとかその場を取り繕うために「米国債債務上限の引き上げ」を当面の政策として採用しました。EUは、イタリア、スペイン、ポルトガルなどの赤字解消の目途が全く立たないままです。われわれ生活者にとっては、先行きのあまりの不安に身が細る思いです。そこで、先般の奥山忠信先生のお話に引き続き、再び著名な経済学者においで願って、この問題をはじめとして、経済学の学問的可能性までもを議論したいと考えています。是非皆様方のご参加とご意見を賜りたいと願っております。

日時:11月16日(土)1:00~5:00

場所:専修大学神田校舎205号室(いつもの明治大学ではありませんのでご注意ください)

テーマ:「市場経済という妖怪

講師:永谷 清(信州大学名誉教授)

コメンテーター:矢沢国光(世界資本主義フォーラム)

岡本磐男(東洋大学名誉教授)

参考文献:『市場経済という妖怪』(社会評論社)

参加費:500円

「現代資本主義の金融経済化、グローバリゼーション…はもはや資本主義のたんなる発展とはいえないのではないか。資本主義が市場経済の発展によってその本質が次第に崩されてきたために、そうなってきたのではないか。それは資本主義の劣化であるが、直ちに資本主義の終焉やポスト資本主義とは異なる。…脱資本主義化…世界史の新たな地殻変動の開始」(当日のレジュメより抜粋)

連絡先:社会評論社(電話03-3814-3861 松田)