10月の台風19号は大変な被害をもたらし、私の郷里・長野市でも千曲川からあちこちで河川が決壊し水害が発生しました。 今回の講師の関氏も、千曲川の上流・上田市の出身です。かつて草の実アカデミーでは、「テロに葬られた立憲主義の夢」と題して講演してもらいました。
信州上田藩の赤松小三郎が、当時の世界最先端の立憲主義構想を実現しようとしていたことが驚きでした。
ちなみに、ここ何年間で私が一番衝撃を受けた本が、「赤松小三郎ともうひとつの明治維新~テロに葬られた立憲主義の夢」(作品社・関良基著)です。ですが、今回はそのテーマではなく、水害の話です。関教授からメッセージをいただきましたので掲載します。
第121回草の実アカデミー
「堤防決壊の真の犯人はだれか」~ 大災害の背景を考える
■講師:関良基氏(拓殖大学政治経済学部教授)
■日時:11月16日(土)
14時開場、14時30分開始、16:40終了
■場所:雑司ヶ谷地域文化創造館 第1会議室A
https://www.mapion.co.jp/m2/35.71971291,139.71364947,16/poi=21330448165
■交通:JR目白駅徒歩10分、東京メトロ副都心線「雑司ヶ谷駅」2番出口直結
■資料代: 500円
◎関良基氏からのメッセージ
なぜ日本の堤防はかくも簡単に決壊するのでしょうか? 堤防は、土の塊であれば堤内に水が浸入したり、越水によって洗堀されたりすれば、簡単に破堤します。
堤防が、土の塊でよいと考えている行政に問題があるのです。
堤防が決壊するたびに、「スーパー堤防を仕分けた蓮舫が悪い!」といった声がネットで沸き起こり、ダムとスーパー堤防に期待するネット上での声が高まります。
これはデマであり、惨事便乗型の利権獲得戦略であるといって過言ではありません。じつは国がダムとスーパー堤防を推進するために、既存の堤防は脆弱な構造のまま放置されているのが真相なのです。
ダムとスーパー堤防は国土を安全にしません。日本における喫緊の課題は、越流しても簡単に決壊することはない耐越水堤防を整備することです。
それさえ整備されれば、安全度は格段に増し、これほど多くの堤防が決壊する被害は出ないはずであることを論じます。
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主催:草の実アカデミー
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